10月3日愉快な釣り仲間
「おはよう御座います」

早朝の船着き場で、思わぬ人物が来てくれて、嬉しい驚きがあった。

その人物は、仲衛さん。

彼が高校生の頃から知っていて、バレーボールも一緒に頑張ってきた。

「今日は、楽しい一日になる気がする」

作本(弘)さん、作本(則)さんとの、楽しい三人組で船着き場を出た。

昨日のウネリが残っていないか、心配しながら沖に向けて船を走らせる。

休日の海は、船の数も多い。

船が居ないポイントから、攻めていく。

潮は下り潮が、0.8ノット前後で流れている。

上潮よりも下潮の流れが、やや早いような気がする。

昨日は、下潮が動いていなかったが、今日は、少しは動いているようだ。

作本(弘)さんにアタリが来た。

竿先を叩く、真鯛のアタリ。

「良い型やない」

仲衛さん、作本(則)さんから声が掛かる。

「楽しみますね」

真鯛の引きを楽しみながら、ゆっくりと巻き上げていく。

上がってきたのは、2キロクラスの綺麗な真鯛。

良型の真鯛を手に、笑顔が朝日に映える。

「何かが触るけど…」

仲衛さん、作本(則)さん達も頑張っている。

仲衛さんの針には、真鯛と思われる魚の鱗が2枚掛かっていた。

「傍に、真鯛が居たはず…」

ちょっと口惜しそう。

気分を変えるために、ポイントを移動する。

移動したポイントは、潮の流れが0.9ノット前後。

仕掛けをやや重くする。

ベイト反応も、良い感じで出ている。

ベイト柱が、何本も出てきた時、作本(弘)さん、作本(則)さんに強いアタリが来た。

どちらも重量感のある、良い引きを見せている。

「さっきよりも良い真鯛かも」と、作本(弘)さん。

「ラインが出ていく」と、大物を予感させる作本(則)さん。

先に上がってきたのは、作本(弘)さん。

3キロ近い、良型真鯛だ。

神経締めも、上手く入った。

真鯛の体色が、綺麗なピンクに変わっていく。

粘って、ラインの出を調整しながら、我慢している作本(則)さんだったが…。

巻き上げ途中の強烈な走りに、リーダーが切られた。

「あっ…、切られた…」

仲衛さんにも、アタリが来た。

「タチウオです」

指4本近くのタチウオが、銀白色に輝いている。

しかし、アタリが出てきている時なのに、北東の風が強くなってきた。

白波が目立ち始める。

ウネリの波長が短くなって、揺れが大きくなり始めた。

「移動しようか」

風を避けて、ロックフィッシュポイントに入る。

「風が、あたりませんね」

波も静かで、気温が暖かく感じる。

仲衛さんが、アタリを捕らえた。

良型のアカハタが、姿を見せている。

30センチ超の良型のアカハタ。

このアカハタを、今日の締めとした。

釣りをしながらも、楽しい会話を繰り広げる、愉快で楽しい仲間達の釣りは、

あっと言う間に時間が過ぎた。

「また、楽しみましょうね」

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