開進丸
9月12日潮が良くなってきた
潮の色が、明らかに良く成りつつある。
先日までの菜っぱ潮が、青みのある潮に成ってきた。
下り潮が変わって、緩い上り潮が流れ始めている。
アタリ自体は、台風前のような感覚には、まだ戻っていない。
しかし、確実に潮が変わり始めている。
海上では、早朝から南西の風が、やや強く吹いていた。
南が入っている分、ウネリも立ち始めている。
今朝の風力は、南西の風6メートル。
時間列で見ていくと、午前11時には8メートルになる予報。
それまでが勝負と思い、ベイト反応が少しでも良さそうな処を探す。
良い感じのポイントが、なかなか出てこない。
今日も、アタリが出ないのだろうか。
そんな事を気にしていると、Bさんにアタリが来た。
「これは、魚のアタリですね」
台風後は、良い感じのアタリが無いだけに、期待が膨らむ。
「カサゴかな」
やがて見えてきた魚は、ウッカリカサゴ。
アタリの糸口が掴めるなら、何でも良いと思っていた。
風が南西の風でなければ、深場に入ることも考えていた。
しかし、早朝からの強い南西の風では、深場は無理と判断する。
水深25メートル辺りの、掛け下がりのポイントを攻めてみる。
普段は、余り攻めないポイントだが、少しでも南西の風が交わせればと思い移動。
沖合では、南西の風が強くなって、白波が立ち始めている。
掛け下がりになっている処に、ベイト反応がある。
蔵屋さんにアタリが来た。
最初の辺りは、良い感じで竿が曲がっている。
上がってきたのは、アカハタ。
海の状況が悪い方向に向かっているだけに、アタリが出ると嬉しい。
本命では無いが、アタリが出る事が嬉しい。
しかし、本日の釣りは此処まで。
雨雲が近づき、南西の風が徐々に強くなってきた。
「無理せずに引き上げましょうか」
お客様の判断もあって、雨と風が激しくなる前に引き上げることにした。