開進丸
9月9日こんな筈では…
ポイントに向かう途中に、潮の色を確認。
「泥濁りは無いみたいですね」
「思ったよりも、潮は綺麗な気がしますね」
そんな印象の潮色だった。
気になっていた漂流物も、余り目立たない。
思っていた以上に、楽にポイントに入る事が出来た。
南東からのウネリが少し残っているが、気になるウネリではない。
又、もう一つ気になっていた風も、北西の風が緩く吹いている。
これで、潮行きが良い感じなら、何も問題は無い筈だった。
三木さん、小牧さんが仕掛けを入れてみて、潮の状況が確認できた。
「潮が動いていない」
仕掛けが、真下に落ちていく。
仕掛けを軽くしても、同じように真下に落ちていく。
「ベイト反応はありますか」
お二人からの問い掛けに、魚探を確認する。
「ベイト反応は、有りますよ」
海底付近に、ベイトが固まっている。
時には、浮き上がって、幅が有る反応になっている。
なかなかアタリが出ない。
一つ一つポイントを探って行くが、仕掛けに触っても来ない。
その一方で、海面に時折大きな波紋が出来る。
何かが、海面付近にいる小さなベイトを、補食しているのだろうか。
可成りのポイントを探ってみたが、どうしてもアタリが出ない。
船を出している仲間達からも「アタリが出ない」と、連絡が来る。
下り潮の、菜っぱ潮。
上潮が上滑りの動きをしているが、下潮は全く動いていない。
「挿し餌が取られない」
掛かり釣りの仲間からも、苦戦している連絡が入る。
「気分を変えて、ロックをやりますか」
浅場に移動して、暫く、ロックフィッシュをやってみる。
アタリは、割と早く出てきた。
まずまずのアラカブやアカハタが、ヒットしてきた。
しかし、本命は青物や真鯛等々だ。
再び、沖合のポイントに入るが、どうしても、アタリが出ない。
「潮が活きていない」
台風で時化すぎて、水温が下がっているように感じる。
表面水温が24度になっている。
本来なら「良い感じの水温」と、思うのだろうが台風後では、チョット違っているのだろう。
猛暑で暖められた水温が、台風で海全体が掻き混ぜられて、急激な水温低下に繋がる。
釣りにとっては、良い傾向ではない気がする。
水温の変化が、潮の動きに影響しないだろうか。
暫くは、動きの悪い潮に悩まされるかもしれない。