8月5日潮に大苦戦
動かない潮に、朝から大苦戦。

大潮の特徴の一つかも、知れない。

仕掛けが、真っ直ぐに真下に落ちていく。

着底後は、ほぼ同じ処を叩いている感じ。

「釣れるのかな…」

不安だけが、募っていった。

押川さんに、アタリが来る。

上がってきたのは、ウッカリカサゴ。

黒木さんにアタリが来る。

上がってきたのは、アヤメカサゴ。

下潮が動いていないから、着底時に其処にいる根魚が針掛かりしてくる。

ベイト反応を探して、仕掛けを入れていく。

「ベイト反応の中なら、良いアタリが来るのではないか」

一縷の望みを持って、ベイト反応が有るところを攻めていく。

ハガツオが、ヒットしてくる。

お二人同時に、ヒットしてくるのだが…。

動かない潮に、食い込みが浅いのか…。

海中に、走り回るハガツオが見える処で、針が外れる。

「見えているのに…口惜しい…」

仕掛けの回収時に、早巻きしたときに鯖がヒットして来ることはある。

しかし、連続するアタリではない。

「このままでは、いけない。何とか、アタリを拾って行かなくては」

そう気持ちが焦ってくる。

「気分転換に、アカハタ狙いしますか」

黒木さんに、声掛けしてみた。

「行きましょう」

押川さんも、同意してもらった。

浅場に入って、アカハタを狙う。

潮が潟に向かって、突っかけている。

浅場を、沖から岸に向かって、縦に流していく。

まずまずのアカハタが、ポツポツヒットしてくる。

小さいアカハタは、放流する。

朝からの大苦戦をしばし忘れて、アカハタ釣りに専念する。

黒木さんにヒットするアカハタが、少しずつ大きくなっていく。

押川さんも、瀬掛かりに苦労しながら、アカハタを掛けていく。

お土産になる数は、釣り上げる事が出来た。

干潮の潮止まりを過ぎて、改めて沖のポイントを攻める。

しかし、此処最近の傾向になっている午後からの南東の風が吹き始めている。

白波も立ち始めている。

「余り長くはやれないと思います」

お二人に声掛けする。

押川さんが、アタリを捕らえた。

ガンゾウヒラメが、続けてヒットしてきた。

釣りが成立したのも、此処まで。

南東の風が、徐々に強くなってきた。

「これ以上、バタバタする前に引き上げましょう」

安全第一で、帰港した。

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