8月4日船フカセで頑張る
今日は、朝8時過ぎに船を出す。

船着き場を離れる直前、一本の電話が入った。

瀬渡船「くろしお」の蔵富船長からだった。

「アラが釣れたよ」

「でかいですか」

「何キロくらいやろうか」

「50キロくらいですか」

「其処までは無いよ。20キロくらいやろうか」

船で、くろしお丸まで行き、アラを見せてもらった。

見事なアラに、心からの拍手を送った。

「我々も、頑張ろう」

本日の釣りは、船からのフカセ釣り。

前日まで、仲間達から「余り調子は良くないよ」と、聞いていた。

「ボーズだったら、どうしよう」

迷いながらも、兎に角ポイントを目指す。

釣り人は二人。

かめや釣り具宮崎(神宮)店の岡本さんと、真田さん。

「船フカセは、経験浅いです。初心者と同じです」と、お二人。

目指したポイントの近くには、船が2隻、錨を入れていた。

少し離れたところに、錨を入れる。

潮が気になる。

潮行きを見ていると、フラフラと流れが安定していない。

船尾は南を向いているが、潮は、東に流れている。

船も潮に揺られて、フラフラと安定しない。

船フカセは、今回が初めての挑戦。

「どうしたもんかな…」

悩んでいると、錨を入れていた船が、移動し始めた。

「移動しましょう」と、当初、考えていたポイントに移動する。

この移動が、吉と出た。

水深の浅い岩場に、錨を入れる。

上り潮が0.7ノット前後で、北東に流れている。

竿を出して、一投目に「来た」と、真田さんの声がした。

良型のイサキが、上がってきた。

「やりました。来ましたね」と、前半の不調を吹き飛ばすような笑顔が良い。

岡本さんにも、アタリが来た。

「来たよ。来ましたよ」と、竿が大きく曲がっている。

これも、良型のイサキだ。

初めての船フカセで上げたイサキの釣果に、笑顔が輝く。

ここから、チョットした入れ食いタイムに突入した。

真田さんと、岡本さんにイサキやメジナが連発してくる。

「いきなり、ゴツンと来るアタリが良いね」

「重量感がたまりませんね」

岡本さん、真田さんの声が弾んでくる。

撒き餌の先には、何かが沸き上がっているのが確認できる。

船から、15メートルくらい先にポイントが出来ている様だ。

撒き餌をドンドン入れて、魚を興奮状態にしていきたい。

干潮の潮止まりの30分位前だが、アタリが続いている。

潮止まり直前になると、真田さんにアタリが連発。

「こんな連発、嬉しいです」

真田さんの表情が、喜々としている。

昼過ぎて、南東の風が強くなり始めた。

沖合には、白波が立ち始めていた。

錨の様子を確認すると「あれ、錨が外れている」事に気が付いた。

錨をぶら下げたまま、船が流されている。

「錨が外れています。風も出てきましたし、上がりましょうか」

初の船フカセで、楽しい好釣果に成ったと思う。

岡本さん、真田さんの笑顔が嬉しかった。

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