7月18日朝間詰めと夕間詰め
朝間詰めの攻めるポイントを、何処にするか。

頭の中は「ベイトの沢山居るところ」と、決めている。

船の進むコースに、ベイトボールが出てくる。

塩田さん、矢越さん、高妻さんが、直ぐにスタンバイする。

「来た!」

船首で竿を出している、矢越さんが声を発した。

船首でヒットした獲物が、船尾に向かって疾走する。

ラインを切られないように、慎重に移動していく。

矢越さんの、落ち着いたやり取りが、徐々に獲物を浮かしていく。

「見えた。鰤です」

手に掲げた鰤は、83センチ、6.1キロの丸々とした鰤。

大物トロフィーを掲げた腕が、重たそうだ。

朝一投目の矢越さんの鰤で、船中にやる気が漲る。

フラフラとして、流れが定まらない潮に、果敢に挑んでいく。

塩田さんに、アヤメカサゴが来た。

高妻さんに、良型のイサキがヒットしてきた。

「大きなイサキが、来ました」

イサキを手にする高妻さんの笑顔が、朝日に映える。

ポツポツだが、アタリが出始める。

塩田さんに、レンコダイがヒット。

鰤子の大群が、海面下10数メートルの処で、針掛かりしてくる。

「ジグが落ちていく前に、食い付いてくる」

大きくなれば、釣りのビッグターゲットなのだが、小さい内は、寂しく邪魔者扱いになってしまう。

アヤメカサゴは、ポツポツとヒットしてくる。

レンコダイも、群れで居る魚。

一匹ヒットすると、続けてヒットしてくる事が多い。

フラフラとしている潮だが、時折入ってくる潮目がある。

潮目の潮がざわついている処で、アタリが集中する。

良型の真鯵が、小気味よく竿を曲げる。

最大は、矢越さんの釣り上げた42センチ。

塩田さんには、40前後の真鯵が2桁になっている。

鯵のアタリが連続する中、強いアタリが矢越さんに来た。

慎重に、ラインを巻き上げていく。

上がって来たのは、5キロクラスのニベ。

塩田さんにも、強いアタリが来た。

塩田さんのアタリも、ニベだった。

潮に乗せて船を流して行こうとするが、流す度にコースが変わる。

最初は北に、2回目は南東に、その次は西にと、攻めたいベイト反応から、どうしても外れてしまう。

本当に、頭が痛い潮行きとは、こんな潮の事なのだろうか。

そんな、読めない潮の中から、何とかアタリを出していく。

塩田さんの良型の真鯵。

矢越さんに、良型のイサキ。

鯖のヒットも、多数有った。

潮行きが読めない中で、塩田さん、矢越さん、高妻さんの頑張りが、楽しい釣果に繋がった。

午後3時からは、期待を持って夕間詰め狙い。

関屋さん、栗原さんと、ポイントに向かっていく。

主としている狙いは、夕間詰めのイサキ。

「潮がね…。ハッキリしないのよ…」

潮に対する少しの不安は、残っている。

栗原さんが、最初のアタリを捕らえた。

海中を走り回っているは、大きな鯖。

関屋さんにも、鯖がヒットしている。

夕間詰めになって、鯖が一段と元気のようだ。

ジグに付いている針の数ほど、上がってくる。

もう一匹、釣りを邪魔しているのが鰤子(ヤズクラス)

船の周りでナブラが起きると、このクラスの鰤子が針に飛びついてくる。

「塩焼きにしたら、美味しくなるかな」

兎に角、一匹持ち帰って、塩焼きで食してみる事にした。

栗原さんの提案に乗って、私も一匹持って帰る。

関屋さんが、鯖やヤズとは違うアタリを捕らえた。

慎重に、巻き上げている。

上がってきたのは、真鯛。

「真鯛が来て、ホッとするね」

思わず、笑顔が出る。

納竿前に、再度、強いアタリが来た。

ニベが上がってきた。

竿先を叩くアタリだったので「真鯛が来た」と、一瞬喜んだ。

夕間詰めに、期待したイサキは出なかった。

しかし、夕間詰めの海中は、ベイト反応が一気に膨らんだ。

#九州 #宮崎 #カサゴ #ガシラ #マダイ #タイラバ #鯛ラバ #テンヤ