開進丸
5月29日イサキが釣りたい
今日の本命は、この時期、旬を迎えるイサキ。
「最近は、調子が上がっていないですね」
「ハガツオと一緒に、当たらなくなってしまいました」
なかなか、調子が上がってこないイサキだけに、チョッピリ不安を抱えて船着き場を離れた。
沖合に出ると、北西の風が緩く吹いて、海は凪。
目指すポイントに入手前で、大きなベイト反応が出てきた。
直ぐに船を戻して、釣りを開始する。
横山さん、西岡さんが、急ぎ竿を出していく。
潮は、0.8ノット前後で、下り潮が流れている。
良い感じのベイト反応なのだが、なかなかアタリが出てこない。
ベイトの正体は、直ぐに判明。
「鯖子が群れていますね」
お二人の針に、鯖子が掛かってくる。
次のベイト反応を探して、移動する。
「ここにも、良いベイト反応があります」
大きなベイト柱が、出てきた。
横山さんに、アタリが来た。
最初のアタリは小さかったが、沖に向かって走り出した。
船で少し差を詰める。
竿が大きく曲がり、綺麗な弧を描いている。
「サメかな…」
少々の不安もあったが、暫くして姿を見せたのは鰤。
無事タモ入れに成功。
90センチの鰤が、上がってきた。
この時期、虫の心配もあるので、直ぐに内臓を出して処理する。
横山さんと、祝福の握手をガッチリと交わす。
ホッとした気持ちを持って、直ぐに竿を出す。
次のアタリも、横山さんに来た。
「このアタリは、イサキかも知れません」
ゆっくりと巻き上げていくと、姿が見えてきた。
「イサキです」
今日の本命が、姿を見せた。
1キロを超している。
横山さんの笑顔が良い。
西岡さんにも、アタリが来た。
「鯵だと思います」
ゆっくりと巻き上げていく。
良型の真鯵が、上がってきた。
真鯵の釣果に、西岡さんもホッとした様子。
この後、40センチ前後の鯖や、レンコダイがヒットしてきた。
大きな鯖の群も、子鯖と一緒に移動しているのだろうか。
時には、ダブルで針掛かりしてくる。
満潮の潮止まりから、引き潮が動き出すタイミングで、チョイ深場のポイントに移動する。
この頃から、北東の風が少し吹き始めているが、「今の内に」と、移動する。
やや強い北東の風に押されて、着底が取りづらい。
そんな中、横山さんに重量感タップリのアタリが来た。
「この重量感は、何だろう」
ゆっくりと、巻き上げていく。
獲物の姿が見えてきた。
「この魚は、何?」
名前が分からなくて、ラインで仲間に写真を送る。
直ぐに返事が返ってきた。
「トビハタと、言います。」
送られてきた図鑑のページには、食味は、星五つと記載されていた。
この後も期待したが、強くなってきた北東の風に、ロックフィッシュに移行する。
オオモンハタに、小型のマハタ等がヒットしてきた。
数は出なかったが、本命としたイサキが出た事で、明日以降が楽しみが出てきた。