開進丸
5月20日カサゴ祭り
ベイト反応が少なく、アタリが思うように出てこない。
潮自体の流れは、下り潮が沖に払い出していて、そんなに悪い潮には感じられない。
「なんで、思うようにアタリが出てこない」
エサ釣りの仲間も「アタリが来ない」と、苦戦中。
それなら、アタリを拾って、ポイントを次々と移動していく事にした。
釣り始めて、最初に真鯵のアタリが井上(拓)さんに来た。
この時は、鯵が続けてヒットしてくると、思っていた。
しかし、そうは行かなかった。
次のアタリは、井上(一)さんに来た。
良型のアヤメカサゴが、上がってきた。
海底付近に出ているベイト反応を攻める様にすると、カサゴがヒットしてくる。
井上(拓)さん、井上(一)さんに交互にヒットしてくる。
「カサゴ祭りみたいやね」
と、笑いが起きる。
鯵ポイントをメインに、移動していく。
良型の真鯵を狙っているのだが、今日は鯵が少ないのかな…。
船仲間に連絡してみるが「アタリがない」と、返事に元気が無い。
その一方で、底狙いに徹すると、良型のカサゴがヒットしてくる。
鯵のアタリが出ないならばと、底たたきに切り替えた狙いは、功を奏している。
アヤメカサゴも、ウッカリカサゴも、まずまずの良い型が多い。
しかし、午後になると、風が変わってきた。
それまで吹いていた北西の風が止んで、風が南東に回った。
船の側面が、南東に向き始めた。
沖から、白波も立ち始めている。
「ウネリが出始めたな…」
井上(一)さんも、風と波の変化に、いち早く気付いている。
「引き上げましょうか」
周りにいる船も、南東の風に変わったことを機に、帰り始めた。