4月8日メーターオーバーのブリに歓喜
「昨日のリベンジをしたい」

「昨日取り逃がしているブリを捕りたい」と望む横山さんの可能性は、0では無い。

ポイントに向かいながら、朝日に向かってお願いした。

ポイントに入ると、西風がやや強く、船は沖に向かって流される。

ポイントに沿った流れではなく、ポイントを横切る流れになっている。

「ちょっと、辛いかな…」

海の状況は、毎日変わる。

それを承知の上で、宮田さん、横山さんが釣りをスタート。

出足は針はずれや、リーダーを切られてジグを無くす状況。

魚探には、まずまずのベイト反応が出ている。

二流し目で、宮田さんが竿を曲げた。

「ハガツオみたいですね」

海面近くに来て、強烈な走りで抵抗を示している。

活きの良い、ハガツオが上がってきた。

良型のアヤメカサゴも、ヒットしてきた。

横山さんにも、アタリが来た。

アヤメカサゴが、上がってきた。

朝間詰めは、宮田さんにアタリが続いた。

元気の良い、ハガツオが連発。

船が見えるところまで、上がってきてからの抵抗がスリリングで楽しそうだ。

2キロを超すクラスのハガツオも、ベイトを食べて、元気溢れる走りを見せている。

次の流しに入ろうと、「仕掛けを上げて下さい」と、声掛けしたところで横山さんに強いアタリが来た。

ラインが一気に引き出される。

「多分、ブリです。昨日のブリが来たと思います」

ここから、慎重なやり取りが始まる。

ゆっくりと時間を掛けて、ラインを巻き上げる。

途中では、獲物との差を詰める為、少し船で追いかける。

少しずつ、獲物が浮き始めた。

海中に、銀白色に光る魚体が見える。

「おおー、ブリですよ」

大きなブリが海面に浮き、タモに治まった瞬間「やったー!」と、喜びの絶叫。

直ぐに、計量する。

102センチ、9.3キロの丸々としたブリだ。

「リベンジ成る。有言実行だね」

横山さんと、ガッチリと祝福の握手を交わす。

ブリを手にする、笑顔が輝いている。

宮田さんも「負けるもんか」と、頑張って竿を振る。

ハガツオを、又しても連発している。

掛けたら、逃がさない。

柔目の竿で、じっくりとハガツオとの勝負を楽しんでいる。

しかし、最近の天気の変化は、昼を過ぎると、南よりの風が吹いてくる。

「余り、長くはやれないかもしれません」

横山さんが、ガンゾウヒラメ、マルソーダを掛けたところで、南東の風が強まりだした。

沖では、白波がチラチラし始めた。

「残念ですが、引き上げましょう」

それぞれに、納得できる釣果を持って、帰港した。

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