開進丸
3月19日期待の朝は、エソ祭り
「ブリが水揚げされた」
ブリの情報を、耳にする様になってきた。
期待の朝間詰めは「ブリが当たるかもしれない」処からスタートする。
朝イチ、赤木(父)さんに、ガンゾウヒラメがヒット。
静かなスタートになった。
しかし、魚探に出ているベイト反応は「凄いベイト」と、驚くような反応になっている。
「きっと、何か付いている」
そう信じて、東原さん、赤木さん父子で、竿を出していく。
ジグをしゃくる手にも、力が入る。
「来た」
赤木(父)さん、が声を発した。
が…、上がってきたのは、大きなエソ。
ここから、エソの入れ食い状態に突入。
ダブルヒット、トリプルヒットと絶えず誰かの竿にエソのアタリが来ている。
「エソ祭りですね」
みんなで大笑いになった。
そんな中に、カサゴがヒット。
「エソ以外なら、嬉しいですね」
このウッカリカサゴを機に、エソではないアタリが出始めた。
赤木さん父子に、ダブルヒット。
「これは、エソではない」
「真鯛なら嬉しい」
獲物とのやりとりで、船上が賑やかになってきた。
上がって来たのは、どちらもニベだった。
「根魚かと思ったけどね」
少し、残念そうな表情だが、エソ以外のアタリに笑顔が良い感じだ。
赤木(息子)さんに、次のアタリが来た。
上がってきたのは、1メートル越えのアカヤガラ。
「これは、高級魚だよ」
「刺身にすると、甘くて美味しいよ」
「どうやって捌くのか、調べてみよう」
干潮の潮止まりを過ぎて、ポツポツとアタリが出始めただけに、会話も弾む。
満潮に向かって、下り潮が0.8ノット前後で動き始めた。
「来た」
東原さんに、いきなりの強いアタリ。
ラインが引き出される。
竿先を叩くアタリに、真鯛を連想する。
海中に姿が見えてきた。
「真鯛ですよ」
1.6キロの、雌の真鯛。
「最初のアタリは、激しかったのでビックリした」
真鯛の釣果に、笑顔で会話が弾む。
気が付くと、海上での風が大人しくなっている。
潮の動きも、まずまずの良い感じになっている。
潮が動き始めると、真鯵が連続ヒットし始めた。
30センチから35センチ位の良型の真鯵。
朝間詰めのエソ祭りと違って、今度は「鯵祭り」の様相。
ダブルフッキングも、出始めた。
「鯵には青物が付いていないかな」
そんな思いもあって、真鯵がヒットするポイントで粘り続ける。
クーラーの中に、少しずつ真鯵の数が増えていく。
朝の「エソ祭り」に始まって、後半の「鯵祭り」で賑やかに納竿とした。