爆弾低気圧の余波でまだ強い西風が吹く土曜日、今日はやめとくかな~風吹いたら寒いしな~でも明日は用事で釣り行かれへんしな~、などと考えながらとりあえずクルマに荷物積んで出かけてしまう釣りバカのわたくし・・・この時期、湾奥ではタチウオが徐々に鳴りを潜める代わりに、夕マズメから夜にかけて20cmぐらいに成長したプリプリのアジが釣れるのです。

泉大津か岸和田あたりでやろうかと阪神高速湾岸線を走っていると、工場のエントツから流れる煙が真横に吹っ飛んでます・・・こらあかん・・・。というわけで、浜寺インターで降りて写真にある高砂埋立地のマイポイントへ直行。ここは東向きなので、沖向きでは立っていられないほどの西風の日でも釣りができます(寒いことは寒いですよ、念のため)。浜寺インター付近を夜に走るとSF映画の宇宙基地みたいな異形の建物が並ぶ工場夜景が圧巻ですが、そのド真ん中という凄いとこにあります(笑)。

このポイント、足場は普通の道路なんですが岸際にテトラが入っているので、サビキは飛ばしサビキになります。今回は遠投ウキ5号+上カゴ式のサビキですが、一番下のオモリをチョイ投げ用の3号のテンビン付きオモリにして、そこにハリス1号40cmほど取ってチンタメバル7号の枝針を出し、そこにオキアミを付けてやるのがミソ。つまりサビキと天秤カゴ釣りの融合バージョンの仕掛けです。この場所、工業地帯のド真ン中ですが海岸から1km以上沖なので意外に水質がよく、グレやベラ、キスもいるのでこうしとくと下針に美味しいオマケが掛かってくるというわけ。さらに、夜釣りではタチウオ釣りに使うLED集魚灯を付けて狙います。タナはオモリが底スレスレぐらいでOK。

午後3時過ぎから開始しますが、しばらく音沙汰なし。ヒマなので、タチウオ用のウキ仕掛けもセットして二刀流にします。日が暮れて暗くなった頃に、タチウオ仕掛けのほうに食い上げでウキが寝るアタリが2回ほどありましたが掛からず・・・。次がくるかと思ってタチウオのウキばっか眺めてて、ナニゲにアジの方みたら・・・あ・・・ウキあれへん・・・(汗)。上げてみるとお目当ての18cmほどのアジ!午後6時半頃から午後9時前まで、爆釣とはいきませんがパラパラッと2~3匹ずつ釣れてしばらく休み、という感じで釣れ、最終17cm~19cmのアジが16尾でした。どれもプリプリに肥えた体高のあるマアジで、アジフライとタタキで頂きましたが美味でした。なお、写真のキスは隣で釣ってたフカセ師の方から頂いたものです。

大阪湾は概ね西向きなので冬場の西風には総じて弱いのですが、たくさんの埋立地で人工リアス式海岸状態なので、ところどころに風裏になるこういった東向きのポイントがあります。有名なのは舞洲の常吉大橋付近、岸和田のゴミ処理場前、貝塚人工島水路、食品コンビナート和歌山側の奥(通称スロープ)などですが、他にもこういう小場所はいっぱいあります。お気に入りの西風対応ポイントを見つけて、真冬もがんばって釣りましょうね、みなさん!