12月21日時化る前に勝負
午前9時頃には、北東の風が強くなる予報。

「その前に、勝負しましょう」

明るくなると同時に、船着き場を離れる。

沖波止を回ってみると、風は北西の風が吹いていた。

「今の内に、頑張りましょう」

緩い上り潮が、沖に出ているような潮に見える。

流れとしては、そんなに悪い潮ではない。

直ぐに塩田さんが竿を出す。

ベイト反応も、まずまずの感じで、期待感が高まる。

午前9時頃までが勝負と、決めている。

魚探でベイト反応の動きを見ていると、時々、ベイトが浮き上がる。

「これは、チャンスかも」

塩田さんが「来た」と、声が出る。

しかし、針掛かりまで行かない。

「下潮が軽いですね」

風で船が流されるだけで、下潮の動きはイマイチみたい。

塩田さんが、アタリを捉えた。

「良い感じの引きですね」

「余り叩きませんね」

良型のオオモンハタが、浮いてきた。

まずは、ボーズは回避できた。

船を流す距離を短くして、ベイト反応の中を流す回数を増やす。

時折、竿が大きく舞い込むのだが、なかなか針に乗らない。

仕掛けを巻き上げるときに、フグが海面近くまで付いてくる。

フグのアタリではないと、思うのだが…。

やはり、下潮が動いていないのかも…。

針に乗ったと思っても、やり取りの途中で針が外れる。

「掛かりが浅いですね」

何とかして、針に掛けたいと思うのだが…。

そうこうしている内に、風が変わった。

北西の風が、北に変わり、北東の強風に変わってきた。

安全第一で、潟近くに移動する。

しかし、北東の風は益々強くなってきた。

アタリも、出なくなってきた。

「帰りますか」

昼間では何とか粘りたかったが、早めに帰港した。

#九州 #宮崎 #ジギング #ハタ