11月14日風が落ち着くのを期待して
天気予報では、午前10時頃には風が落ち着き始める様に、なっていた。

それに期待して、船を出してみた。

朝間詰めは、それほど強くは吹いていない。

午前8時頃には、風が弱くなっていたが…。

潮の色は、昨日までと違っていた。

青々として、透明度のある上り潮が入っていた。

ベイト反応も、昨日までと違って、海底から15メートル位上がっていた。

「このベイト反応なら、何かが付いているはず」

そう思わせるほどの、ベイト反応だった。

「風が弱い内に、竿を出しましょう」

Gさん、上野さんが直ぐに竿を出す。

一流し目は、潮の流れる方向を確認するのが目的。

二流し目からが、本当の勝負と思っている。

Gさんが、強く合わせを入れる。

「サワラのようですね」

予想通り、良型のサワラが上がってきた。

船首では、上野さんも合わせを入れている。

こちらも、良型のサワラが上がってきた。

狙いの青物ではないが、出足からのダブルヒットは嬉しい。

Gさんに、続けてアタリが来た。

重々しい引きをしている。

獲物は、真下に突っ込むように走っている。

「カンパチかな」

上がってきたのは、4キロクラスのハマチだった。

良い感じで、アタリが続いている。

上野さんにも、続けてアタリが来た。

針かかりした獲物が、横走りを見せている。

「やはり、サワラのようです」

70センチクラスのサワラが、上がってきた。

一方では、風が徐々に強くなり始めている。

風が強くなる前に、ポイントを変える。

上野さんの仕掛けにバイトが来るが、なかなか針掛かりまで行かない。

Gさんに強いアタリが来た。

ラインが引き出されていく。

「何か、大物が来たか」と、想像は膨らむが…。

上がってきたのは、70センチクラスのイトヒキアジ。

「一寸がっくりした気分…」

Gさんが、悔しそうな残念そうな気持ちだろう。

しかし、Gさんに来た次のアタリは、良い釣果になった。

2キロクラスの青ハタが、上がってきた。

「久し振りの青ハタが、嬉しいですね」

釣果を手に、笑顔が出る。

風が強くなって、移動した浅場では真鯛が上がってきた。

1キロ超の、食べ頃サイズだ。

「真鯛は嬉しいですね」

Gさんに、好釣果が続いた。

午前11時前になると、北西の風が強風に変わってきた。

岸方向からの白波が、立ち始めた。

見渡す限りの、白波だらけになっている。

「帰りましょうか」

安全第一と、帰港した。

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