開進丸
10月6日風の一日
始めに、ご報告して置くことがあります。
消費税のアップに伴って「釣りの料金は、値上げするのですか」と、良く聞かれます。
私の船では、消費税アップに伴う釣り料金の値上げは、致しません。
これまで通り、半日は6,000円、一日は9,000円で運行いたします。
ガソリン代が大幅に上がった等の、経済的理由の場合は、考える事もあるかも知れません。
しかし今回は、料金値上げは、致しません。
朝間詰め、ポイントに入ると、既に北東の風が吹き始めていた。
別な処にいる仲間に連絡すると「北風が強いし、波もあるね」と、言っていた。
北東の風に押されて、波長の短いウネリが寄せている。
船が流れる速さが1.3ノット前後になっているが、北東の風が吹かなければ、潮は余り動いていないかも知れない。
作本さん、日高さん、徳井さん、東原さんの投じる仕掛けが、流される様子を見ていると、下潮だけは上り潮が速いのかも知れない。
余り良い条件とは言えない中、最初にアタリをとらえたのは徳井さん。
良型の真鰺が、上がってきた。
航跡を見て北東の風に対して、どう船を流したら良いのか、考えていたときにヒットしたようで、上がってきてから釣果に気づいた。
東原さんにも、アタリが来た。
「引きは、まあまあですかね」
上がってきたのは、美味しいサイズの真鯛。
北東の風が段々と強くなっている中、何とかアタリが出始めている。
「何とか、ウネリが立つ前に釣果が上がらないだろうか」
これだけが、願いなのだが…。
東原さんにアタリが来るが、風と潮が逆方向になっていて、船が煽られる分、釣り辛そうだ。
午前9時過ぎになると、水島には瀬渡し船が釣り人の避難回収に来た。
我々も、安全第一で、内場に移動する。
しかし、時間経過とともに、内場にも北東の強風が吹き始めた。
昼過ぎまで、何とか頑張っていただいたが、これ以上の無理はできないと思い、釣りを切り上げる事にした。
船着き場で、仲間達と暫く会話を楽しんだ後、夕方の釣りの準備をする。
出港は、午後3時。
沖波止内側の、タチウオ狙い。
最近は、タチウオがヒットしているポイントが変わっているのだが、このポイントの夕方の様子を確認したい。
夕方便のお客様の、倉元さん、菊池さん、関屋さんが揃ったところで、ポイントに向かう。
ポイントに入り、魚探を確認する。
「ベイトは居ますね」
「この反応は、タチウオじゃないですかね」
関屋さんと、魚探を見ながらチェックする。
釣り開始して、二流し目。
倉元さん、関屋さんがダブルヒット。
「タチウオは、居ますね」
「結構良い引きしますね」
と、お二人ともに楽しそうだ。
指3本~4本クラスのタチウオが、上がってきた。
テンヤ仕掛けでも、ジギング仕掛けでも、ポツポツとアタリがある。
テンヤの場合、なかなか合わせのタイミングが合わない。
倉元さん、菊池さんともに「あいや…外れた…」と、一寸苦戦中。
菊池さんに、アタリが来た。
「今のは、いきなり入りましたね」
指3本クラスのタチウオが、上がってきた。
「午後5時を過ぎてから、日が沈むまでが本当の勝負かな」
そう思っていたが、5時を過ぎるとアタリが少なくなってきた。
針掛かりしても、海面に来て外れる。
対岸の釣り人が、タチウオを上げているのが見える。
それを見て「もう一頑張り」と思うが、なかなかアタリが出ない。
結局、午後6時に納竿。
暗くなる前に、船着き場に帰った。