開進丸
8月27日沖へ出てみる
夜明けと同時に、ポイントへ走る。
「今日は、釣れるだろうか」
毎回、出船時に港内を走りながら、そんな不安が頭を過ぎる。
今日の出足は、そんな不安を吹き飛ばしてくれた。
ベイトを見つけ、早永さん、高橋さん、河野さんに「やりましょう」と声を掛ける。
河野さんには、キビレタチウオの良型が、ヒットしてきた。
タチウオのアタリは、直ぐに出た。
指3本~5本クラスが、主になる。
順調に釣果を重ねていくが、針外れも多い。
タチウオは、食い込みが悪い魚のようだ。
早永さんに重々しいアタリが来たが、その正体は、エイだった。
8時過ぎに、タチウオのポイントを離れ、沖のポイントへと船を走らせる。
ポイントに入ると、流れの速さが気になった。
「0.3ノット前後と、動きが悪いです」
ベイト反応は、良い形で出ているのだが、潮が動かないと魚が活性化しない。
高橋さんに、良い引きをするアタリが来た。
「真鯛かな、ハタかな」
色々と想像しながら、獲物が上がってくるのを待つ。
「あれ…サメだ…」
潮の動きが悪い証拠だろう。
期待が大きかった分、落胆の色が隠せない。
河野さんにアタリが来た。
コトヒキが上がってきた。
沖に出て、コトヒキが来るのは珍しいが…。
ポイントを変えると、高橋さんにアタリが来た。
「エソやろうか…」
獲物が上がってくるまで、チョット弱気になる。
上がってきたのは、シロアマダイだった。
「やった、シロアマダイ高級魚」と高橋さんの笑顔が輝く。
河野さんにアタリが来た。
高橋さんにも、続けてアタリが来た。
タチウオがヒットしてきた。
タチウオの産卵期だけに、広範囲にタチウオが寄ってきているのだろう。
沖合の潮は、0.3ノット前後とハッキリしない。
「浅場に、ハタ狙いで行きましょうか」
水深20メートルを切る浅場に、移動する。
最初のアタリは、河野さんにヒットしてきたオニカサゴ。
美味しいけど、棘に注意。
アカハタもヒットしてきた。
河野さん、早永さんがダブルヒット。
暫くは、アカハタがヒットしてきた。
1キロは超さなかったが、良型のアカハタが楽しませてくれた。
アカハタを釣りながら、風の変化が気になっていた。
南東の風に変わり、少しウネリが出てきた。
早永さんの釣り上げたアカハタを締めとして、帰港した。