6月11日大物、釣っちゃった
今日は、素敵な女性を乗せて、ポイントへと走る。

「アメリカから来ています」

加藤さんに紹介していただて、一つ困ったことが…。

「私、英語が喋れません」

「大丈夫です。私も喋れません」と、加藤さん。

でも、通常の日本語(正確には、日南弁)が、通じる様で安心した。

釣りは、2度目というケルシーさん。

何とかして、大きな魚を釣り上げて欲しい。

ポイントに入ると、直ぐに潮を確認する。

「今日も下り潮が、速いですね。1.5ノット前後で流れています」

昨日の2ノットよりは、緩やかなのだが…。

ベイト反応は、昨日よりは良い感じで出ている。

その反応が出ている処を、流していく。

加藤さんに、アタリが来た。

「鰺だと思います」

良型の真鰺が、上がってきた。

船首で、ケルシーさんにもアタリが来ている。

物静かで、慌てること無く、ゆっくりと仕掛けを巻き上げていく。

「あっ、イサキだ」

朝の一投目に、良型イサキがヒット。

イサキを手にしたケルシーさんの笑顔が、輝いて見える。

加藤さんも「良かったね」と、笑顔でケルシーさんを讃えている。

私の直ぐ近くには、釣り仲間の矢野君の「はやぶさ号」も来ている。

お二人の、竿にアタリが続き始めた。

加藤さん、ケルシーさん、二人同時にアタリが来た。

「結構引きますよ」

お二人に、良型真鰺がダブルで上がってきた。

ここから、良型真鰺がお二人に連発していく。

最初のアタリは、イサキの走りを思わせる。

「又来ました」

加藤さんが、又しても、良型真鰺をダブルで、釣り上げている。

「調子、良いですね」

加藤さんとの会話も弾む。

加藤さんに、強いアタリが来た。

「引きますね。この重さも良いですね」

魚の引きを楽しみながら、ゆっくりと巻き上げていく。

私も「真鯛でと良いな」と、心に思う。

「あっ…、イラだ…」

大きなイラが、上がってきた。

「魚が見えた瞬間、甘鯛と思いました」と、笑いが広がる。

ケルシーさんにも、カサゴが来た。

この頃になると、北東の風がやや強くなり始めた。

風に押されて、北東からの波も立ち始めた。

「時化ると行けないので、その前に勝負」

ポイントを移動する。

北東の風に押されながら、船を流していく。

「オウ、来ました」

ケルシーさんの日本語が、聞こえてきた。

ドラッグ音が鳴る。

ラインが、いきなり引き出される。

加藤さんも、心配そうに見ている。

ゆっくりと、確実にラインを巻き上げていく。

「見えた。キジハタですよ」

48センチ、1.5キロの良型のキジハタだ。

ケルシーさんも、加藤さんも笑顔だ。

私も「コングラッチュレーション」と、日南弁みたいな英語で祝福。

がっちり握手を交わすと「サンキュー」と、英語で返事が返ってきた。

単語なら、何とかなる様な気がした。

しかし、この後、急に潮の動きが悪くなってきた。

仲間達に連絡すると「潮が止まった」と、みんな困っている。

北東の風は強くなっているし、アタリは出なくなってきた。

この状況を何とかならないかと、ポイント移動を繰り返すが、急に状況は良くならない。

「風は、これから強くなる見たいよ」

仲間からの連絡を受けて、加藤さんとも相談して、帰港することにした。

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