5月30日調子は、イマイチ

無風、べた凪ぎ。

昨日のウネリが、嘘のように穏やかな海。

ポツポツだが、鰺、イサキと思われるアタリはある。

しかし、後少しで浮いてくると言うところで針外れ。

「何で、外れるかな…」

なかなかアップしてこない調子に、頭を悩ませる釣りとなった。

貴重な朝間詰めは、針外れの口惜しい時間帯になってしまった。

「何とかしなくちゃ」

9時40分頃の、干潮の潮止まりからが勝負と、気持ちを切り替える。

姿を見ていないから、何とも言えないが…。

「今の引きは、真鰺でしょうね」

「今のは、イサキやったかも知れない」

針に何が掛かったか、想像する時間は辛いモノだ。

そんな時間から、漸く抜け出せた。

横山さんに、強いアタリが来た。

竿先を叩くアタリだ。

「真鯛が来ましたね」

1キロクラスの、綺麗な真鯛が上がってきた。

「美味しいクラスの真鯛ですね」と、ホッとした笑顔になる。

気持ちが楽になって、仕掛けを入れ直す。

「何か来た」

ホール中に、何かがヒットしてきた。

ラインがスーッと浮いて、船から離れたところでシーラがジャンプ。

針掛かりしたシーラに、複数のシーラが付いてきている。

「まずは、これを取りましょう」

良型のシーラが、上がってきた。

お腹には、卵が入っていた。

少しずつでも釣果があると、横山さんとの会話も楽しくなる。

満潮に向かって、潮が入り始めると、ベイト反応も変わってきた。

時折、魚探が水深を間違えるくらいの、大きなベイトボールが出始めた。

「来ました」

良型のアヤメカサゴが、ヒットしてきた。

昨日は、3ノット近くで流れていた潮が、今日は、1.2ノット前後と少しずつ落ち着き始めている。

しかし、浅場にいる仲間からは「潮が速すぎて、大変」と、連絡が来る。

潟近くの上り潮が、速い流れになっているようだ。

増え始めているベイトの中を流す。

「来ました」

竿先を叩くアタリだ。

「多分、真鯛ですね」

「どんな感じですか」

「余り、大きくはないです」

1キロ弱くらいの、食べて美味しいサイズの真鯛だ。

速い流れになっていた上り潮が、どうにか落ち着き初めて、アタリもポツポツと出始めてきた。

週末は、天気が崩れる予報だが、調子は上がってくるかも知れない。

そんな予感を、感じさせる一日だった。

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