開進丸
５月２４日潮改善の兆し
昼過ぎから、綺麗な青々とした上り潮が、入ってきた。
大時化の後、ずっと濁った潮に悩まされてきた。
綺麗な潮色を見て「待ってました」と、心躍る気持ちだった。
潮の改善の兆しが、見えてきた。
今日は、朝間詰めのイサキ狙いから、釣りを開始した。
北西の風がやや強く吹いていたが、気にはならない。
ポイントに入って、小池さんの一投目に、アタリが来た。
「ゴツンと来ました」
丸々と太った真鰺が、上がってきた。
「良いスタートになった」と、思わず笑みがでる。
次のアタリも、直ぐに来た。
「良い感じで引きますね」
小池さんの竿が、良い感じで円を描く。
良型のイサキが、上がってきた。
良い出足だ。
イサキの型も良い感じ。
ガツンと当たって、針掛かりしないアタリも有るが、残念だ。
少しずつ、沖合のポイントに移動していく。
潮の濁りは取れていないが、この頃から、潮が北に向かって流れ始めた。
「上り潮に変わり始めましたね」
小池さんに、潮の変化を伝える。
後は、潮色が透き通った青色になれば、嬉しい。
魚探に出てくるベイト反応も、少しずつ増え始めている。
時折、ベイト柱が立つようになってきた。
小池さんに、ウッカリカサゴが来た。
その直ぐ後には、良型の真鰺がヒットしてくる。
３５センチ前後の良型の真鰺が、ポツポツとヒットしてくる。
「鰺が居れば、何か大物が居ると思います」
そんな話をしながら、魚探のベイト反応を確認する。
すると、小池さんに強いアタリが来た。
「良い引きをします。重いですね」
「ゆっくり巻き上げましょう」
時折、突っ込みを見せる。
海中に、良型のニベが見えてきた。
８１センチ、４．６キロの良型だ。
小池さんの、笑顔が嬉しい。
この後は、丸々と太った真鯖も、ヒットしてきた。
この頃から、潮の色が少しずつ変化し始めた。
緑色していた潮が、青みが入り始めた。
本格的に、上り潮が入り始めたようだ。
白い泡の立つ潮目が、入り始めた。
その中に船を入れると、明らかに潮の色が違っていた。
「青みのある、この潮が良いんです」
船仲間に連絡すると「イサキが当たり始めました」と、返事が返ってきた。
本格的な改善になると、嬉しい。
一方では、午後から風が南東に変わって、白波が立ち始めた。
此処最近の、風の変化の傾向が、出始める。
風が南東に変わったのを見計らって、帰港した。
