開進丸
４月６日今日も良い天気
青空が広がり、風が気持ちいい。
今年は、風が気持ち良いと感じる事は、少ない。
「今日も、風が吹きません様に」
祈りながら、釣りを開始する。
朝の内は、北西の風がやや強い。
風に押されて、船は流されていくが、潮自体は動きが鈍い。
潮行きは、上り潮なのだが、切れが悪い。
そんな朝間詰め。
塩田さんにアタリが来た。
「あっ…、切れた…。いや付いてる」
大きなタチウオが、上がってきた。
その幅は、指６本近くある。
「この時期にタチウオが来た」と、チョット驚きだ。
釣り上げた塩田さん自身も、タチウオの釣果に驚いた様子だ。
その後も、タチウオらしいアタリが来るが、なかなか針掛かりしない。
ジグに、噛みついているだけの様だ。
ベイト反応は凄く有るのだが、青物のアタリもない。
「潮が、動かない」
近くにいる仲間の船も、大苦戦の様子を見せている。
大きくポイントを移動する。
ジギングでは、なかなかアタリが出ない事もあり、仕掛けを鯛ラバに変える。
丸々とした鯖が、アタリ始めた。
良型のイトヨリダイも、ヒットしてきた。
しかし、なかなか本命のアタリが出ない。
潮目が入ってきたのを眺めていると、海面に三角の背びれが見える。
その姿も、ハッキリと見えている。
大きなサメがゆったりと、何かを探すかのように泳いでいる。
２メートル以上は、有る大きさだ。
このサメが見えなくなった、と思ったら、風が南東に変わった。
潮の動きも、下潮が速い流れで、下り始めた。
少し浅場に来ると、今度は潮が動かない。
潮を見切る形で、帰港することにした。
ちょっと、厳しい１日だったかな。
