2月16日強風を予測しながら
朝まで、雨が残るつもりで、ゆっくりしていた。

7時過ぎに、塩田さんが到着。

「少しウネリが残ってますね。風も、吹いて居るみたいですね」

船着き場でも、北寄りの風が空いている。

「風が強くなるかも知れませんね」

強風を予測しながらの出船になった。

大島の北側の岩場も、猪崎鼻の岩場にも、波長の長いウネリが打ち寄せ、波飛沫が上がっていた。

沖合のポイントは、無理と判断して、比較的近場から攻めていく事にした。

「以外と、反応がありますよ」

船を流し始めると、西風に押されて、0.8ノットくらいで北東に流されていく。

仕掛けを入れて、一投目。

「来た。来ました」

塩田さんにアタリが来た。

「落として直ぐに、アタリが来ましたね」

57センチ、2.2キロの真鯛が上がってきた。

「良い出足になりましたね」と、笑顔になる。

二流し目に入って、直ぐに強いアタリが来た。

ラインが引き出される。

走りが止まると、直ぐに巻きに掛かるが、又、直ぐに走り出す。

ゆっくりと、巻き上げる途中で、針が外れてしまった。

大物の引きを感じただけに、残念…。

しかし、次のアタリは直ぐに来た。

「ホール中に来ました」

良型のアイブリが上がってきた。

「珍しい魚が来ましたね」

アイブリは、去年の2月以来なので一年ぶりになる。

少しコースを変えて、3流し目に入る。

風が、少しずつ北西に変わり始めた。

潟方向からの白波も目立つようになってきた。

「余り、長い時間は出来ないかも…」

気合いを入れ直して、仕掛けを落としていく。

「来ました」

竿が、大きく曲がる。

大物を予測したが、後の引きが続かない。

獲物が上がってくるのを待つ。

良型のアオハタが上がってきた。

良型のアオハタに、塩田さんも笑顔になる。

「ポイントを変えましょうか」

暫く、このポイントを明けることにした。

次のポイントに移動する間、魚探を見ていると「良い感じの反応」が出てくる。

仕掛けを入れると、ホール中にアタリが来る。

スボタが上がってきた。

次のアタリは、鯛ラバの8号リーダーを切っていった。

切られたリーダーが、ザラザラしていた。

正体が知りたかった。

仕掛けを新しくして、魚探に出ているベイト反応目掛けて仕掛けを入れていく。

良型の、ガンゾウヒラメが上がってきた。

次に、移動しようと考えていたところには、漁師さんの延縄が入っていた。

「ここは、流せませんね」

「どのポイントに入るか」と、沖合に目をやる。

しかし、北西の風が少しずつ強まってきている。

「浅場に入って、そこから流してみましょうか」

風除けにもなると、判断して浅場に入る。

海底付近に、うっすらとベイト反応が出ている。

しかし、今度は潮全体が動かなくなってきた。

仕掛けが、真下に入るようになってきたる

干潮を過ぎて、満潮の潮が動いているはずだけど…。

潮が動かないときには、少しは強い風が頼りになる。

強い、北西の風に押されながら流していく。

「来ました」

漸くアタリを捕らえることが出来た。

「余り引きがないですね」

上がってきたのは、アオハタ。

「良い感じのアオハタですね」

ポツポツだが、アタリは出てきた。

ガンゾウヒラメに、カイワリと上がってきた。

しかし、潮が動かなくなると、真鯛のアタリも出なくなる。

「潮が動かないと、本命は出てきませんね」

「今日は、少し早く上がりましょう」

動かなくなった潮に、見切りを付けて帰港することにした。

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