開進丸
1月29日岩場の波飛沫
港を出るときに、波の様子を確認する為にいつも確認するのが、猪崎鼻の岩場。
今朝は、時折、小さな波飛沫が上がっていた。
「何か、嫌な波飛沫やな」
大島の北側の岩場にも、波飛沫が上がっている。
「沖も、もしかしたら波があるのか」
予想は、的中した。
裸バエの処で、既にウネリは寄せていた。
ポイントに入った時、北東の強風が、高いウネリを生んでいた。
「こりゃ、沖合のポイントは無理やな」
高いウネリの波長が短くて、ふねが結構な感じで揺れる。
本来、攻めてみたいポイントは、諦めるしかない様だ。
潟寄りの浅場から、攻めてみることにした。
横山さんに、ベイト反応が少ないけれど「ここから、やってみましょうか」と、竿出しを勧める。
一足早く船を出している、船仲間に連絡する。
「波が有りますね」
「天気予報と、大きく違うね」
と、お互いに風と波に気を付けようと、確認する。
一流し目が終わりかけたとき、横山さんにアタリが来た。
「巻き上げていたら、ヒットしてきた」
海上が時化状態に成りつつあるだけに、この一匹は逃がしたくない。
ゆっくりと巻き上げる。
真鯛の姿が見えてきた。
食べ頃サイズの、真鯛が上がってきた。
「兎に角、一枚上がれば、後は楽に行けますね」
しかし、朝8時を回る頃から、ウネリが一段と高くなってきた。
時折、目線の高さのウネリが寄せてくる。
北東の強風に押されて、船を流して行ってるのだが、その速さは0.5ノット前後。
魚探を見ていた「これは、潮が流れていない」と、感じられた。
仲間達も、潮が動いていないと連絡してきた。
潮の色も、緑が掛かった色に変わっている。
「動かない下り潮」に、成っている。
海上も見渡す限り、白波だらけになっている。
潟寄りにポイントを変えて、風の様子を見るつもりでいたが、風は益々強くなっている。
裸バエの内側にも、高いウネリが入ってきていた。
横山さんとも「今日は帰りましょう」と、話する。
口惜しいけれど、10時過ぎには港に帰った。