1月22日潮不調の中で

雲一つ無い水平線から、昇る朝日を見るのは、久し振りかな。

西の空に浮かんでいるは、スーパームーンになるのかな。

風の無い、凪の海をポイントを目指して走る。

ポイントに入り、船を止めてチョットビックリ。

北に流れる上り潮が、2ノット以上の速さで流れている。

最速の速さが、2.8ノット。

横山さんに「着底が取れますか」と、聞いてみる。

「速すぎて、3度目の着底が取れません」と、困惑気味の返事が帰ってきた。

浅場にいる仲間も「潮が速すぎる」と、連絡してきた。

潟近くで、2ノット前後で流れている。

潮が落ち着くまで、浅場を流してみる事にした。

一流し目に入り、流れる速さを確認し続ける。

水深30メートルで、着底が5回目になると、100メートル以上もラインが出ていく。

そんな中で、横山さんに最初のアタリが来た。

この時期がノッコミなのか、肉厚のガンゾウヒラメが上がってきた。

時折、草フグも針掛かりしてくる。

流れが速い分、最初のポイントに船を戻すのも時間が掛かる。

二流し目に入り、仕掛けを落とすと直ぐにアタリが来た。

今度のアタリは、チダイ。

「まずまずの出足になるのかな」と、話する。

釣りを続けるこの間も、潮の速さは2ノット以上。

「浅場で2ノット以上なら、沖で2ノット以上でも変わりない気がしますね」

「着底の回数が減るだけですね」

と、潮が速いのを覚悟で、沖合のポイントに移動する。

偶然なのだろうが、沖合に出てみると、潮の速さが2ノットを切り始めた。

「潮が少しずつ、緩み始めたかもしれませんね」

横山さんにアタリが来た。

竿先を叩く、真鯛独特のアタリだ。

ドラッグを緩めに調整して、少しでも針はずれが無いように注意する。

上がってきたのは、46センチの良型真鯛。

「良かった。真鯛が来た」と、横山さんも嬉しそうだ。

次のアタリも直ぐに来た。

肉厚のガンゾウヒラメ。

潮の流れが、徐々に緩む気配を見せ始める。

しかし、このガンゾウヒラメの後が続かない。

もう少し沖合に出て、ベイト反応の有る処を流してみる。

「触りますか」

「コツコツと来るけど、乗らないですね」

竿先を見ていると、コツコツと竿先が突っ込む。

しかし、直ぐに針はずれになる。

魚がバイトを見せても、諦めずに仕掛けを巻き上げ続ける。

すると、針に乗った。

「来た。来ましたよ」

真鯛独特のアタリを見せている。

「ゆっくりと、巻き上げて下さいね」

47センチの真鯛が、上がってきた。

潮が良いのか、悪いのか悩む中での真鯛の釣果。

「やっと、乗ってきて嬉しいですね」と、横山さんの笑顔が良い。

潮が速いとアタリが出にくく、潮が緩むと下潮が動かなくなる。

潮色は良いのだが、潮自体は不調の潮になっている。

他の処にいる仲間に連絡すると「潮が全く動かない」と、意外な返事が返ってくる。

南にいる仲間も、北にいる仲間も同じ事を言っている。

場所によって、潮が速かったり、動かなかったりしているようだ。

暫くは、この不調の潮と対峙しなくては、いけない気がする。

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