12月20日ヒラマサとアカハタ

今日の海は「何時ぶりだろう」と言うくらい、久し振りのべた凪ぎの海だった。

曇り空で、風は穏やか。

海上は波もなく、船を走らせるにも楽しい気分。

潮は、上り潮がゆっくりと真北に流れ、その速さは0.8ノット前後と釣りやすい。

魚探に出ているベイト反応は、海底にへばり付いた感じになっている。

「底付近をじっくり攻めた方が良いかな」

そう思うくらいのベイト反応だ。

しかし、時折浮き上がったベイト反応が出てくる。

皿良さんの一投目に、アタリが来た。

上がってきたのは、ウッカリカサゴ。

「一投目に来たよ」と、笑顔が良い。

二流し目に入り、浮き上がった大きなベイト反応が出た。

「浮き上がったベイトが居ますよ」

岡本さん、皿良さんに声を掛けた時、岡本さんにアタリが来た。

竿先が海面に突き刺さらんばかりの、強烈な引きだ。

2度、3度と突っ込みを耐える。

「青物やね」

横で、皿良さんが応援している。

やがて獲物の姿が見えてきた。

「ヒラマサやねーか」

船上に上げた獲物は、見事なヒラマサ。

76センチ、3.8キロのヒラマサだ。

「やった!嬉しいです」

ハイタッチして、祝福。

二日前にも、ヒラマサが出ている。

「今日は、もう帰っても良いですよ」と、笑顔の岡本さん。

岡本さんに、次のバイトが来ている。

じっくりとタイミングを見て、アワセが入った。

「あー、合わんかった…」

後少しの処で、針掛かりしなかった。

この後、潮の流れが沖への払い出しに変わって、少しアタリが遠のいてきた。

「ポイントを変えましょう」

沖合のポイントへと船を走らせる。

その途中で「おおっ、大きなベイト柱があります」

直ぐに、皿良さん、岡本さんがジグを入れる。

皿良さんにアタリが来るが「ゴマ鯖ですね」と、ベイトの正体を確認。

青物が着いているはずと思い、ジグをシャクリ続けるがアタリが出ない。

1時間ほど粘っても、アタリが出ない。

「ロックフィッシュに行きますか」

と、浅場に移動する。

水深は10メートル前後と、一気に浅くなった。

「瀬掛かりに気を付けてくださいね」

ロックフィッシュと瀬掛かりは、お友達のようなモノ。

皿良さんにアタリが来た。

アカハタが上がってきた。

岡本さんにも、アタリが来た。

少しずつポイントを移動しながら、岩場を探っていく。

瀬掛かりも多発するが、アカハタのアタリも連発してくる。

「ロックフィッシュも面白いね」と、笑顔の皿良さん。

「私も、段々と面白くなってきました」と、笑顔の岡本さん。

時には、名前の分からないハタもヒットしてくる。

「このハタは、なんて名前ですかね」

「オオモンハタにも似ているけど、なんだろう。帰って図鑑で調べますね」

図鑑で見るが「カンモンハタ」かも知れない。

この後も、ポイントを移動しながらアカハタを釣り上げていく。

段々とアカハタの型が良くなっていく。

「此は良型ですよね。40近くありそうですね」

クーラーの中が、徐々に赤くなってきた。

「ロックフィッシュの面白さが、改めて感じられました」

瀬掛かりの有ったが、色々な工夫で色々なハタがヒットしてくる。

ロックフィッシュの楽しみは、奥深いモノがあるようだ。

「今日はヒラマサとアカハタで楽しめました」

釣りの時間は、あっという間に過ぎる。

「また、次頑張りましょうね」

次が又、楽しみだ。