開進丸
12月2日師走に入って
平成最後の師走。
昨日までは、私用でお休みしていた釣船を再開。
生憎の天気で、北東の風が吹く海は時化気味だった。
「雨が降らないと良いね」
「せめて、午前中はもってもらいたいけど…」
どのポイントに入るか、港を出るまで迷った。
油津沖には船が居ないと確認して、そちらのポイントへと船首を向けた。
ポイントに入ると、結構な波が出ていた。
「今のところ白波は出ていないから、頑張ろう」
と、作本さん、荒武さん、日高さんに声かけする。
ベイトの反応は、イマイチ。
「今が一番の干潮の潮止まり。満ち潮が動き出せば、ベイトも出てくるはず」
干潮から満潮へと、潮が変わり始めた。
魚探には明らかにベイト反応が増えている。
「ベイトが出てきたよ」
荒武さんにアタリが来た。
前夜の飲み会で、気分がイマイチの荒武さんだが、アタリが出れば気分は一新。
「おおっ」「おおっ」と、声を出してラインを巻き上げていく。
「カンパチですね」と、海中を覗いていた日高さん。
上がってきたのは、良型のカンパチ。
「良いね」と、祝福している作本さんにもアタリが来た。
「食い上げてきました」
「抜けた」
「食い上げた瞬間に針が外れたみたいです」
「カンパチだったかもね」
ちょっぴり口惜しい。
ポツポツとアタリは出てきた。
一方で、北東の風も強くなってきた。
風の影響もあって、船の流れる速さが1ノットを超す事が多くなってきた。
「来ました」
白波が立ち始め、釣りの条件が厳しくなってきた中、日高さんにアタリが来た。
「小さいです」
と、言いながら釣り上げたのは、良型のガンゾウヒラメ。
肉厚のガンゾウヒラメだ。
「刺身で美味しいかもね」
みんなで楽しく釣果を祝福。
しかし、益々強くなってきた風と、高くなってきた波にポイントを移動する。
内場に入ってみたが、雨も降り出した。
「雨が降ってきましたね。引き上げましょうか」
作本さん、日高さんも雨が激しくなるのを警戒していた。
「帰りましょう」
皆さんの了解を得て、帰港した。