開進丸
11月18日何とかなりそう
午前7時、先に出ている仲間に電話してみた。
「どんげですか?」
「やらるっと゜」
「風は、どんげですか?」
「北西が吹いちょっど。波は無いが」
何とかなりそうな返事に、急ぎ船の準備を進めた。
沖に出ると、北西の風が吹いていた。
途中で、船外機の吸水口を何かが塞いだのか、エンジンの出力が落ちたが、直ぐに復活。
「ビックリしましたね」
と、ポイントへ急ぐ。
ポイントに入り「今日は、ジグから入ってみませんか」
いつもは、一つテンヤが得意の久家さん。
最初に手にしたのは、ジギング竿。
やや下り気味の潮が、沖に払い出している。
下り潮にも関わらず、潮色は青みがあって良い感じだ。
久家さんにアタリが来た。
「ビックリしました。ジグのアタリって突然ですね」
チョット驚き、チョット楽しげにラインを巻き上げていく。
2キロ弱のカンパチが上がってきた。
「ジグの引きも楽しいですね」と、笑顔。
「これで、安心して釣りが楽しめますよ」
2匹目のアタリも、直ぐに来た。
チョットだけ、サイズアップしたカンパチ。
「やっぱり、カンパチの引きは強いですね」
「それが楽しいですよね」
少しずつ、船が流れるコースが南寄りになっている。
「もしかしたら、風が変わるかも…」
そんな心配していたら、又しても久家さんにアタリが来た。
5キロクラスのニベだった。
「カンパチが連続して、ニベという選択肢が無かったです」と、笑顔。
「裁いて、食してみます」
ジャーと言うことで、血抜きしてクーラーへ。
心配していた風が、いきなり北東に変わった。
船が流れるコースも、大きく変わってきた。
「真南に流れる様になりました」
海底付近には、ベイト反応が出ている。
「来た!」
久家さんの竿が、気持ちよく曲がっている。
「重いですね」
「根魚みたいですね」
上がってきたのは、2キロ近いオオモンハタ。
「久し振りにオオモンハタが来ました」
最近、なかなかハタ類がヒットしていなかっただけに、笑顔が良い。
北東の風に白波が出ているが、昨日のような強風には成っていない。
風を気にしながらの釣りではあるが、アタリは順調に出ている。
カンパチも少しずつだが、型が良くなっている。
ニベも、強い引きを楽しませてくれる。
昼を過ぎた頃「今日は、此で満足です」と、久家さん。
「帰りに、この魚を届けたいところも有るので、帰りましょう」との申し出。
「了解です」と、納竿。
帰りながら、楽しい話が弾んだ。