開進丸
10月25日上り潮
綺麗な上り潮が、入ってきた。
ウネリが高いと判断して、内場から釣りスタートした。
「菜っ葉潮」の下り潮が残っていた。
内場から見ていると、沖からウネリは入ってくるが、白波は見えない。
「チョット出てみましょう」
沖に船を進めるが、大きなウネリは来るが、波自体は其程でもない気がする。
もっと沖合に目をやると、青い色した海域が見える。
「潮が変わると良いな」
下り潮に乗せて船を流していくと、春口さんにアタリが来た。
良型のイトヨリダイ。
「今日のボーズは逃れましたね」
春口さんの都合により、港を出たのが午前9時過ぎだった。
「風が出てきたら、厳しいかも…」
心配が一つ消えて、ホッとした。
下り潮に乗せて、二流し目。
「来た。来ました。これは取らなくちゃ」
ドラッグ音が鳴り、ラインが出ていく。
瀬の荒い場所でヒットした。
獲物は、真下に激しく突っ込んでいく。
「あれっ、動かなくなった」
「瀬を回られましたかね」
激しく、竿を叩く感じで走っていたが、それが止まった。
「瀬に絡んだかな…」
船で回り込んでみたが、ラインブレイクで逃げられてしまった。
仕掛けを作り直して、別のポイントを流していく。
この時から、下り潮が上り潮に変わってきた。
「流れが変わりましたよ。上りになりました」
北に向かって流れ始めた潮に、ジグを入れる。
海底に出始めたベイト柱を目指して、ジグを落とす。
アタリは、直ぐに来た。
最初のアタリは「小さいかな」と、思うくらいのアタリだった。
上がってきたのは、3キロクラスのハガツオ。
次の当たりも直ぐに来たが、針掛かりが浅かったのか、外れてしまった。
潮の色も良い上り潮が、真っ直ぐ北に流れている。
その速さは、0.6ノット前後とゆっくりだ。
上潮から下潮まで、同じ方向に流れているようだ。
春口さんにアタリが来た。
アヤメカサゴが来た。
ベイト反応があるところに差し掛かると、アタリが出る。
真鯛と思われるアタリ。
しかし、潮が変わったばかりで、魚の食いが浅いのか、途中で針が外れる。
昨日は、濁りの入った下りの菜っ葉潮だったが、今日の潮は綺麗な上り潮に変わった。
明日も上りが流れると良いのだが…。
潮は一晩で、変わったりする。
明日の潮も、良い上り潮が残っている事を願って、帰港した。