開進丸
3月25日 私の自己新記録
「今日は、浅場から入りましょう」
水深で言えば、30~40メートル位の浅場。
最近の傾向なのか、沖合の深場よりも、浅いポイントにベイトが多く反応が出ている。
朝一に入ったポイントは、30メートルチョットくらい。
畠中さんの一投目にアタリが来たが、惜しくも針外れ。
「惜しかった…。一投目だったのに…」
久家さんにもアタリが来ているが、食い込みが浅い。
潮は、北に向かって流れているが、上り本来の潮色ではない。
岩場の多いポイントに移動する。
畠中さんに強いアタリが来た。
竿先を叩く、強いアタリ。
「真鯛ですね。ゆっくりやりましょう」
ドラッグ調整しながら、ゆっくりと巻き上げていく。
59センチ、2.6キロの真鯛。
「私の自己新記録です」と、笑顔が良い。
この直ぐ後に、もっと強烈なアタリが来たのだが、惜しくも針外れ。
畠中さんに、アタリが来ている。
「何か来ました」
上がってきたのは、バラハタ。
「初めて釣りました」
「船酔い止めの薬が効いて、嬉しいです」
海も、最近では珍しいくらいのべた凪。
久家さんにも、アタリが来た。
ウッカリカサゴが上がってきた。
久家さんの一つテンヤに、ゴツゴツと強いアタリが来るのだが、乗ってこない。
潮の変化が、影響しているのだろうか。
「エビが冷たいですね」
海底付近の水温が、可成り下がって居るみたいで、餌のエビが冷たい。
他の所にいる仲間も、同じ事を言っている。
昼に近づくに従って、アタリが出なくなってきた。
畠中さんに、久し振りのアタリ。
小型の真鯛が上がってきた。
「小さくても、力は強いですね」と、チョット感心。
その後ますます、アタリが出なくなってきた。
「思い切って、浅いポイントに行ってみましょう」
水深25メートルくらいの浅場。
ハタなどの根魚も多いポイントだ。
流し初めて暫くしたとき、畠中さんに大当たりが来た。
ラインが“ギュギューン”と凄い勢いで引き出されている。
浅い岩場のポイント。
そのまま、巣穴に入られたようだ。
動かなくなった。
暫く待ってみたが、張っていたラインが切れた。
「浅場での釣りの難しさですね」
昼過ぎから、風が南に変わってきた事もあり、帰港した。