3月11日 沖に行けるよ
3.11東日本大震災の発生した日。

北東方向に向かって手を合わせ、心より黙祷を捧げます。

久し振りに、船が出せる。

雨、風で海が時化続きだった。

「今日は、沖に行けるよ」

早朝に連絡が入り、船着き場に向かう。

作本さん、荒武さん、藤本さん、日高さんと共にポイントを目指す。

しかし、裸バエアタリに来ると、ウネリがある。

「暫く、内場に行きますか」

内場に行くと、他の船も来ていた。

ベイトを探して、直ぐに竿を出す。

潮は下り潮の菜っぱ潮。

余り良い潮とは言い難いが、まずは竿を出して頑張ってみたい。

作本さんにアタリが来た。

上がってきたのは、良型のサゴシ。

船の周りに鯖子が沢山居て、それを追いかけているようだ。

その後のアタリが続かない。

風は、北西の風が程良く吹いている。

「ちょっと、沖に出てみようか」

時折、大きなウネリは寄せてくるが、波自体はそんなに高くない。

水島には、大きなウネリが這い上がっている。

そんな中、日高さんが大きなアタリをキャッチ。

14キロの大ニベ。

「どうやって捌く?クーラーに入らんよ」

あまりの大物に、ちょっと戸惑いがある。

作本さんが、早速、捌きに掛かり、大ニベの頭と内臓を取って、クーラーの氷の中へ。

「どうにか入りました」

ちょっと一安心と言ったところだ。

今度は、荒武さんにアタリが来た。

高級魚のホウボウ。

「ホウボウは美味しいよ」

と、直ぐにクーラーへ。

今日が、鯛ラバ初挑戦の藤本さんも、頑張っている。

鯛ラバの巻き上げのリズムがなかなか掴めず、苦戦していたがアタリが来た。

獲物は、大きなエソだった。

「持って帰って、食べてみます」

日高さんのリクエストで、大事にクーラーへ。

下り潮に苦戦が続く中、皆さん頑張って竿を振っている。

作本さんにアタリが来た。

「走ったり、引かなかったり、何だろう」

上がってきたのは、良型の真鰺。

「良い型の鰺だ」

「刺身が良いですね」

血抜きをして、水氷が冷えているクーラーへ。

狙いの真鯛が、なかなかヒットしない。

「今日の潮では厳しいかもね」

「でも、ニベに鰺にホウボウ、サゴシと頑張ったよ」

「今度は、良い潮に当たりたいね」

船中、賑やかな話が続く中、帰港した。