ななしさん
遅い出港はいつものこと、エンジン快調、フルスロットルで目指すポイントへ一直線。
この日は運悪く、寒気の流れ込みで曇天のうえ冷え切った風が頬を切る。
老体にとっては寒風は辛い。が、如何せん行きはテンションがアゲアゲ期待値マックス!
最初のポイントは水深25メートルの浅場、しかし風がなく潮が動かない。
不安な気持ちで、落としては巻くを30分ほど繰り返しているとやっと待望の当たり。
これを逃がしたら今日は坊主かもと気合を入れ、竿先ダンスの後、大きく引き込まれた瞬間に大合わせをくれてやるとズシっとくる心地よい重みに思わず笑ってしまう。
その後慎重に船縁に浮いてきたのが35センチの一番旨いサイズ。
これ塩焼きだな!今夜の晩酌が楽しみだと、心ここにあらず。
その後当たりが無いのでランガン移動。
やはり寒気のせいか水温が低そうでどこも活性が悪い。
昼過ぎになって流した水深35メートルポイントで久々の当たり。
これも大合わせをくれてやり、水面に上がってきたのは先ほどよりサイズアップの約40センチの真鯛。
ここで小雨が降ってきたので、後ろ髪を引かれるが帰港へと舵を切った。
これからは水温が益々低下し、私の腕では鯛ラバは難しくなってきた。
春までは鯛サビキで行こうかな。