開進丸
11月6日 初鯛ラバ
いつもは、一つテンヤで真鯛を狙う久家さん。
「今日は、鯛ラバの仕掛けも持ってきました」と、鯛ラバ初挑戦。
渡辺さんのアドバイスを受けて、準備してきたとのこと。
「初鯛ラバ、釣れると良いね。その前に、表に出られると良いね」
波と風の様子を確認するため、裸バエの少し沖に出てみた。
やはり北東の風が強く、ウネリも波長が短い間隔で寄せてくる。
「沖に行けば行けるけど、無理は止めようか」
「そうですね。内場でゆっくりと竿を出します」
船を返そうとした時、魚探にちょっとしたベイトの反応が出た。
「ちょっと、鯛ラバやってみて」
久家さんが、鯛ラバの仕掛けを落としていく。
ペイと反応はまだある。
「来た。初鯛ラバの一投目にアタリが来た」と、大笑い。
竿先をコンコンと激しく叩く。
上がってきたのは、良型のチダイ。
「一投目に鯛が来て、嬉しいです。はまりますかね」と、笑顔。
初鯛ラバの一投目で、鯛の釣果。
良い感じのスタートだ。
しかし、ウネリが高くなり始めたこともあり、内場に移動。
「潮の色も青みがあって良い感じだし、何より波が落ち着いているのが良いですね」
時折、沖から大きなウネリは入ってくるが、気になるほどではない。
今度は、久家さん得意の一つテンヤに持ち替える。
潮に乗せて、船を流していく。
潮は、0.5ノット前後と釣りやすい。
ゆっくりとテンヤを操っていると、竿引きでアタリが来る。
「あー乗らんかった…」
一流しに何度がアタリが来るが、巧く針掛かりしない。
風が落ちてきた気もしたので、一度水島沖に出てみたが、北東の風と南東からのウネリがぶつかって、三角波状態になってきた。
再び、内場に戻る。
その一流し目。
久家さんにアタリが来た。
最初の走りは、真鯛を思わせた。
しかし、途中からアタリの間隔が違ってきた。
上がってきたのは、良型のイトヨリ鯛。
「嬉しいです。美味しい魚が釣れました」
知り合いへの、お土産になるようだ。
その後、アタリが止まってきた。
「そろそろ帰りますか」と、久家さん。
帰りの道中は、北東の風で白波が立っている中、ゆっくりと帰港した。