10月31日 やったね!来て良かったね!

「表は波が高けーして、出られんよ」

仲間とこんな会話から始まった、今日の釣り。

久し振りの海は、台風22号の濁りが広がっていた。

「まずは、内場に入りましょう。後は、風が収まってくれば表に行きましょう」

長いこと、表のポイントに入っていない。

今日は、途中からでも入ってみたいと思っているのだが…、どうだろう。

温水さん、岡村さんが同時に釣りを開始する。

釣りの合間には、岡村さんが温水さんにジグの重さなどについて、色々と質問している。

初対面のお二人だが、楽しそうに会話が弾む。

そんな中、最初のアタリは岡村さんに来た。

「そんなに大きくないです」

上がってきたのは、良型の鰺。

北の風が強く吹き、下潮が速い状況の中、重ためのジグに良型の鰺がヒットしてきた。

岡村さんも「このジグに鰺が来るとは、ちょっとビックリです」と、驚きの表情。

次のアタリは、直ぐに来た。

「重たいですね」

糸引き鰺が上がってきた。

「こいつは、重たいですよね。平べったい分、重量感は有りますね」

3度目のアタリも、岡村さんに来た。

最初のアタリから、青物と思われたが途中で針が外れてしまった。

「残念、又来ますよ」

この後、風が北から北東に変わり、沖合では白波が立ち始めた。

平瀬の近くまで行ってみたが、表に出られる様な状況ではない。

「ちょっと、ベイトを探します」

ウネリと風を気にしながら、ベイトを探す。

どうにか、小さなベイトボールが集まっている処を見つけた。

「ちょっと、やってみましょう」

その一流し目、温水さんにアタリが来た。

ややきつく締めてあるドラッグから、ラインが引き出される。

「青物かな」

「なんか違う気がします」

タモを構えて待っていると、銀白色の魚体が見えてきた。

「平鰺だ」

56センチ、2.5キロの良型の平鰺だ。

「やった、今日はボーズを覚悟していただけに嬉しい」と、飛び切りの笑顔。

アタリが出るまで、ひたすら粘ってしゃくり続けた結果が出た。

今度は、岡村さんにアタリが来た。

上がってきたのは、これも良型のイトヨリダイ。

「ジギングは、楽しいですね」と、笑顔が良い。

船を戻して、少しコースをずらして二流し目に入る。

海底の変化しているところにベイトが出てきた。

すると、「来た」「俺も来た」と温水さんと岡村さんがダブルヒット。

岡村さんのアタリは、割とスムースに上がってくる。

上がってきたのは、オオモンハタ。

「これからの時期、美味しいですよ」と、説明する。

温水さんのアタリは、重量感のある重々しい感じが伝わってくる。

海中に鰤の姿が見える。

「やった、鰤が来た」と、笑顔が弾ける。

ダブルでヒット。釣果写真もダブルでパチリ。

「念願の鰤が釣れました。嬉しいです」

「両手に持って、もう一枚撮りましょう」

71センチ、3.4キロの良型だ。

この後、コースを変えてもう一度流すと、ヒットする魚が大きなフグに変わった。

「えっ…、何でフグ…」

と、思ったが、岡村さんがリーダーを切られた。

もう少し、粘りたかったが、此処で納竿。

帰りの船内は、釣果の話で盛り上がっていた。