アオリイカ 白系シーズン到来!ホワイトモンスターの登場なるか!?【角田裕介氏連載記事浮きアオリイカ釣り 第7弾】
アオリイカの浮き釣り釣行 紀伊半島での赤系・白系デカアオリイカのハイシーズンは?
アオリイカの浮き釣り釣行記、今回、第7回目。
浮きアオリイカ釣りのツノダです。
いよいよ一般的なデカアオリイカシーズンが到来。
紀伊半島では、一般的に4月~6月が白系のデカアオリイカのハイシーズンとなり、釣り場では大勢のアオリイカ釣り師で賑わう。
2キロ、3キロクラスのデカイカが連日、多くの釣り場で出現し、盛り上がりをみせる。
紀伊半島では、1月~3月は、赤系アオリイカのレッドモンスター。4月~6月は白系アオリイカのホワイトモンスター。と狙いが変わる。
レッドモンスターのアオリイカの様子は前回レポートをご確認ください。
アオリイカ、白系のホワイトモンスター狙いで和歌山・周参見の地磯へ!
アオリイカ釣り師で釣り場が賑わうハイシーズン、いよいよ4月が到来。
ホワイトモンスターを狙い、釣り仲間5人で和歌山県 周参見町の地磯に向かう。
レッドモンスター狙いの場合は、「黒潮の接岸」がキーワードとなったため、黒潮が接岸する和歌山県南部の周参見町~串本町が狙いどころとなっていたが、ホワイトモンスター狙いの場合は、「海水温と藻場」がキーワードとなるため、今回は、18度の海水温で藻場が成長し、さらに風裏となる釣り場を探す。
釣行当日の海水温18度で風裏となる釣り場所が周参見町であったため、周参見町の地磯を釣り場に選んだ。
夕方、釣り場に到着し、1投目をキャストした布さんの浮きが海中に消えた。布さん いきなりですか?
大きく合わせを入れて、乗りました!!っと叫ぶ布さん。
仲間5人のうちで一番早く釣ったことで、ドヤ顔の布さん。サイズは、500グラムと小さいが、釣れた喜びに浸る布さん。
幸先良く明るい時間帯にアオリイカの姿が見られたことで、全員のテンションが上がる。布さんに続けと気合が入る。
日暮れ時、まん丸な月が上がりだし、ますます期待が膨らむ。
今回は、満潮17時40分、干潮0時すぎで、狙い目としては、19時からの0時まで長く、大きく下がり続ける、潮の動いているときである。月明りと潮の下がりの好条件が重なり、5時間も時合がある。
19時、予想どおり、潮が動きだし、海から釣れる雰囲気が漂う。
布さんの隣で竿を出している、ナア君のウキが上下左右に揺れ前当たりを示す。
今回、初登場となるナア君は、仲間うちでは、「活きアジ泳がせ名人」「イカに嫌われた男」と言われているほど、これまで3度の釣行で、すぐ隣で竿を出している仲間が釣れているのに、ただ一度もイカにアジをかじられることなく、アジがアオリイカから逃げ切る、真のアジ泳がせ名人である。
ナア君のアジは今回もイカから逃げ切るのかと冗談を言っていると、ウキが海中1メートルほど潜り、海面を電気ウキの灯かりでボワーっと照らす、居食いの当たりを示す。
ついに、ナア君のアジが食われた!!と冗談を言いあう。居食いの当たりほどデカイカの確率が高い。
糸ふけをとり、力いっぱい合わせるナア君。乗りました。っと笑顔のナア君。
竿の曲がり方からナイスサイズのアオリイカが予想される。
1600グラムの美しいホワイトなアオリイカを釣り上げ、満面の笑みのナア君。
こんなに笑顔になるとは、ナイスサイズのアオリイカの魅力は凄まじい。ナイスサイズを釣り上げ、ナオ君は完全な汚名返上となった。
さらに、ナア君の隣で竿を出していた、こざ君も1200グラムの良型アオリイカを釣り上げる。
月明りが海面を照らし、潮も動いているため、地合い突入か!?そろそろ、自分の浮きにアオリイカの反応がほしい。これまで一度だけアジの頭にアオリイカが口を使いかけた跡だけが残っていたがウキに反応はなし。
「そろそろ釣ってええか?」っと布さんに冗談を言っていると、自分の浮きが海中に消し込むのを確認する。
「ほんまに来たわ!」とニヤつきながら竿を手にして糸ふけをとる。
アオリイカ特有のドシッとした重みで竿先が海中に向けジワ~と曲がり、ジワ~っとアオリイカ独特の浮いた感じを捉えたっと同時に、渾身の力で、海面の位置の竿先を自身後方へと大きく合わせる。
竿が曲がり、アオリイカのジェット噴射を感じる。
慎重に足元まで寄せ、自分でタモを入れる。1100グラムのアオリイカ。
続いて、当たりがあった場所にピンポイントで仕掛けを投入する。
すると、すぐに浮きが海中約1メートル沈み、海面が電気ウキの灯かりでボワーンと照らされる、デカイカ独特の居食いの当たりを示す。
興奮の絶頂。ホワイトモンスターの登場か?期待が高まる。
糸ふけをとると、アオリイカ独特の重みを感じ、すぐさま、大きく合わせる。
乗った~。あれ?期待したほどの重さがないが、心地良いジェット噴射でやり取りが面白い。
1100グラムのアオリイカであった。
さらに、当たりが続いた場所にピンポイントで仕掛けを投入する。
みたびウキが海中に消し込む。3連続の当たりで、ハイテンションになる気持ちを落ち着かせて、確実に、アオリイカを釣り上げるために、いつものように、糸ふけをとり、アオリイカ独特の重みを竿先から感じたと同時に、海面の位置にある竿先を自身後方へと渾身の力で大きく合わせる。
乗った~。アオリイカのジェット噴射が心地よい。
サイズは大きく伸びず、1200グラムのアオリイカであった。
20時30分から21時過ぎにかけて3連続の当たりとなった。
ウキ釣りの強みである、当たりのあった場所・タナに、ピンポイントで、狙えることが連続ヒットにつながった。
布さん、ナア君、こざ君、私とアオリイカが釣れ、残すは岡さんのみとなった。
第5弾の時と同様のパターンで、岡さんのみアオリイカが釣れていない。
追い込まれてから勝負強さを発揮するタイプの岡さんは、23時、干潮の潮とまり前の潮が動くタイミングに、最も浅い場所を攻める。
他が全員釣れると、本当に焦る。この焦りが、からまわり、釣れないことが多いが、岡さんの干潮浅場狙いの鉄板プランが功を奏した。
当たりが4度と連続で続き、2杯のアオリを釣ることとなる。
困ったときの、干潮潮止まり前の浅場狙いの鉄板コースで、しぶとく釣果をあげた岡さん。
これで、5人全員アオリイカが釣れたこととなる。
目的のホワイトモンスターは登場しなかったが、全員が釣れ、仲間で楽しめた釣行となった。
冗談をいいながらアオリイカの当たりを待ち、アオリイカを釣りテンションが上がり、どや顔や、笑顔で写真撮影。
これからの夜釣りがしやすい季節に、グループで楽しめるアオリイカのウキ釣り釣行をおすすめします。
アオリイカのウキ釣りは誰にでもチャンスあり! デカイカと出会える最高の時期到来
アオリイカのウキ釣りを仲間と楽しんだ前回の釣行。
そして、次の釣行でも、ホワイトモンスターを狙いに、早さんと、周参見町の地磯に向かう。
早さんは、今回、人生2度目の釣り体験。1度目の釣行は第四弾で紹介し、人生一度目の釣りにてナイスサイズのアオリイカを釣り上げている。
早さんは、前回同様、釣り場に到着し、キャストの練習から始める。生真面目な性格から、キャストの練習を繰り返す。1時間ほどで、人生2度目の釣りとは思えないほどの飛距離と正確なキャストを身に付ける。
さらに、合わせ方をレクチャーする。
「ウキが沈んだり、傾いたり、消えたりすれば、焦らず、20秒ぐらいは様子を見てから竿先を海面に付くぐらいの位置で糸ふけをとり、糸ふけがとれアオリイカ独特のジワーッと浮いてくるような重みを感じたら、それと同時に、自分の後方へ向けて大きく合わせる。アオリイカが乗れば竿が曲がるため、竿を真上に立て、1秒間に2回転ぐらいの一定のスピードでリールを巻く。アオリイカのジェット噴射時は竿を立て耐え、リールは巻かない。そして、アオリイカが浮いたら、足元までゆっくり寄せきる。」
当日の地合いは、19時から21時半までの日暮れと潮の下がりが重なる時間。それまで、様々な想定で早さんとイメージトレーニングを実施する。
今回は、私は、なぜか調子が悪い。竿やラインが何度かトラブる。2本出している竿のどちらか1本は何らかのトラブルで、システムを組みなおすことが続く。
そんなときに限って仕掛けを投入している竿に当たりがあるものだ。
トラブっている竿のシステムを組みなおすために、仕掛けを投入している竿から少し離れていると、ウキが沖へ向かい猛スピードで走りだし、竿受けから竿が落ちかけ、穂先が海面にグイグイ食い込んでいるのを発見。
慌てて竿まで駆け付けて竿を手にするも、そのときにはアオリイカはアジを離している。仕掛けを回収すると、大きなアオリイカの口でアジの頭が、がっつりかじられている。ホワイトモンスターか?活きアジを取り換え、当たりがあったピンポイントに仕掛けを投入する。
もう一度、同じアオリイカが当たる可能性が高いため、竿の近くで待機していたが、10分経過しても反応はなし。
そこで、その竿から離れ、トラブっている竿のシステム改修をしていると、気が付くと、再び、仕掛けを投入している竿が竿受けから落ちかけている。慌てて竿を手にするも、強烈に走られている状態で合わせを入れることもできず、すぐに、アジを離してしまう。
2度も同じことをするとは。情けない。アオリイカにがっつりかじられたアジのままで、当たりのあった場所にピンポイントに仕掛けを投入する。
そのとき、早さんのウキが私のウキに近づいてきたため、早さんは遠慮して仕掛けを回収しだす。
その回収の動きに、デカイカが食いついた。リールを巻いていたハンドルが急に重たくなったと早さんは申告する。
「合わせを入れて!!」と早さんに伝える。
早さんは渾身の合わせを入れる。早さんの竿はひん曲がる。
人生2度目の釣行で、ホワイトモンスターらしいデカイカとやり取りをしている。イメージトレーニング通りの完璧なやり取りで、アオリイカを寄せきる早さん。デカい!!と思わず、私が叫んでしまう。
胴41センチ、2350グラムの赤系アオリイカであった。ホワイトを予想していただけに、予想外のレッドの登場であった。
人生2度目で、このサイズを釣ってしまう早さん。間違いなく、もっているのだろう。
1度目のアオリイカのときは、笑顔がなかった早さんも、このサイズを手にし、笑顔で喜ぶ。
続いて、早さんのウキが当たりを示す。もうすでに、熟練の竿さばきだ。竿の曲がり方からして、相当デカいアオリイカが想像できる。「さっきとなんか引きが違います。」と早さんは言う。それもそのはず。
アオリイカに続き、レッドのウツボ?早さんは、ウツボまでレッドなのか!?それにしても、第7弾釣行記でもウツボが登場するほど、今シーズンは、毎回ウツボが登場、なぜか、ウツボに取りつかれている。
早さんに、「そろそろ釣ってええか?」と冗談で言っていると、自分のウキが海中に消し込むのを確認する。
前回もこんなパターンやったな~とニヤつきながら糸ふけをとり、大きく合わせる。
ジェット噴射が心地よすぎる!!残念ながら、アオリイカのサイズは選べません。
今回、早さんが、大きなアオリイカを釣ってくれて大盛り上がりの釣行となった。
このウキアオリイカ釣りは、誰でもデカイカと出会えるチャンスがある。
5月、6月、紀伊半島では、もっとも身近にデカイカと出会える最高の時期である。
ホワイトモンスターとの出会いが今から待ち遠しい。