アオリイカの浮き釣りにとって冬の地磯はお勧めポイント
アオリイカ浮き釣り釣行記、今回は第4回目。
浮きアオリイカ釣りのツノダです。
同行者は、釣り自体初めての、早さん。和歌山県串本大島の地磯に向かいます。
アオリイカの浮き釣りが初めてで、いきなり地磯で夜釣り?と思われるかも知れません。
ですが、足場が良く、海面とフラットな位置にある地磯を選べば、初めてでも意外と釣りやすく、また、安全な対策(ライジャケ、滑りにくい靴、明るいヘッドライト等を準備、気象状況の把握)をして挑めば、冬のこの時期、アオリイカがよく釣れるため、地磯を釣り場に選定しがちです。(良く釣れる理由は、この時期このエリアでは、地磯にベイトが集まるため、アオリイカの補食時の回遊ルートとなる。また、釣り人からのプレッシャーも少ない。)
串本大島の風裏となる地磯に昼2時に到着。
早さんに、竿とリールの持ち方、リールの使い方、浮きのタナについて、さらに、タックルのセッティング方法、キャスト方法を伝え、キャストする練習を約1時間実施。
続いて、アジを仕掛けに取り付ける練習と、アジが付いた仕掛けをキャストする練習をさらに約1時間実施。早さんが、思い通りにアジを狙ったところにキャストできるようになったとき、日暮れの時間を迎える。元気なアジを仕掛けに取り替え、夕マズメの実釣スタート。
アオリイカの浮き釣りの高いポテンシャル! 初めてでも、釣れる!
アオリイカの浮き釣り初挑戦の早さんと並んで隣に仕掛けを投入。
浮きが浮いているのを確認し、トイレに行くためすこし釣り場を離れる。
トイレから帰ってくると、なんと、早さんがアオリイカと格闘中?竿が曲がり、必死にリールを巻いている。
早さんに近づくと、足下にはナイスサイズのアオリイカ。
急いでタモを準備。タモに入ったところで、イカがイカ針から外れる。危ないところだ。
早さん、いきなり、1キロのアオリイカをゲット!
そういえば、合わせ方を伝えていなかった。早さんに、どう釣ったか聞く。
「浮きが沈んだので、竿を立て、巻きました。」
合わせてないの?
「合わせって?」
なるほど、合わせてないから、イカがイカ針からすぐに外れたのだ。ビギナーズラックか?
早さんに、合わせ方(ウキが沈めば、10秒間浮きが浮いてこないか確認した後、竿先を海面につけた位置で、リールを巻き糸ふけをとり、糸ふけがなくなるとイカの重みを竿先が曲がり感じるので、それを感じた瞬間、自身後方に力いっぱい竿を大きく動かす。)を教えていると、私のウキが海中に消し込む。
早さんに合わせ方をレクチャーしながら、釣りあげる。無事に1キロをゲット。
続いて、早さんのウキが海中に消し込む。早さんは、合わせ方ばっちりで、1300グラムを釣り上げる。
これからがラッシュか!・・・ここまでは天候、釣果ともに良かったが、波風のコンディションが悪くなり、納竿とした。これからが釣れる地合いであったが、安全第一の遊びのため、潔く撤収とした。
初めての早さんの方が私より良い釣果となり、「初めてでも、釣れる。」この浮きアオリイカのポテンシャルの高さを実感した。
アオリイカの浮き釣り釣行記、和歌山県串本大島の地磯にて
アオリイカの浮き釣り釣行記、続いては、前回登場の布さんと、和歌山県串本大島の風裏となる地磯に向かう。当日は、満潮が16時30分前後、干潮が23時30分前後の大潮で、経験上、夕マズメと潮の動きが重なる18時前後、大きく潮が下がる21時前後、潮が止まる23時前後が狙い目で、特に、デカイカが登場しやすい地合いが23時前後である。
風裏となるポイントを見つけるのに苦労したため、竿出しが17時30分となってしまった。タックルを準備。根が多いポイントのため、ラインシステムを強化する。
タモのトラブル・・・まさかのデカイカをハンドランディング!
初めの地合いに集中する。竿を出せたところで、タモを準備。
半分折りのタモ網のフレームを円上に開くと、ポキっとフレームが中央で真っ二つに!!嘘やん?タモなしやん。と呟きながらテープなど折れて外れたフレームを修復できるアイテムを探すもあるはずがない。
無いのに、かばんを探しまくってしまう。
そのとき、浮きが海中1メートルほど沈んだ位置で止まり、海面をボワーンと照らしている状況を発見。
イカの居食いだ。デカイカの当たり方である。トラブっているときに限って・・・
落ち着いて、竿を持ち、糸ふけをとると、竿先が根掛かりを思わせる重さを感じる。
ジワーと少し浮いてくるのを感じたため、根掛かりではない。
渾身の力で大きく合わせる。
竿がひん曲がり、ドラッグが逆回転。
アオリイカのジェット噴射のストロークの大きさからデカイカと確信。
これまで何度もデカイカとやり取りをしてきたが、デカイカ独特のパワフルなジェット噴射に竿を手にした左手は震える。
恐ろしいパワーである。寄せても、ジェット噴射で離れられを繰り返す。
このとき、タモがないことで、やり取りをしながら、どのように、釣りあげるのかを考える。
付近を冷静に確認する。
自身左側約30メートル離れたところなら、磯が低く磯際からイカに手が届くことに気付く。沖でイカを浮かせたら、竿を斜めに傾け、イカを横向けな状態(縦では真下に潜り、ブレイクの恐れあり)にしてイカを暴れさせずに、ゆらゆら浮いた状態で低い磯際まで寄せきる。
この作戦を実行する。
ジェット噴射の激しい抵抗に耐え、なんとか沖でイカが浮いたことを確認してから、竿を斜めにして、海面でイカがユラユラ浮いている状態を継続して、慎重に磯際まで寄せきる。
ここで、竿の角度をキープした状態で、布さんに竿を保持してもらい、急いで、私は磯を降り、低い磯の位置から海面にゆらゆら横向きに浮いているデカイカに恐る恐る手を伸ばし、ハンドランディング。
胴長42cm2800g、ナイスサイズのアオリイカ!!
デカい!っと思わず布さんと叫んでしまう、胴長42センチ、2800グラムのナイスサイズであった。このデカイカは活きアジの頭をかじったあと、アジのゼイゴから捕食していた。
デカイカは、ゼイゴや腹から内臓を食べ当たりを示すことが経験上良くある。
続いて18時45分に、再びハンドランディングで1200グラムを追加
まだ、布さんに当たりがないため、私が当たっている場所を布さんに譲り、遠投用のタックルに変更して沖を狙う。
すると、布さんに当たりが。あ・・・抜けました。残念。落ち込む布さん。
19時50分、40~50メートル沖を遠投で狙っていた浮きが海中に消し込む、一瞬で糸ふけがなくなり、竿受けに置いていた竿が海に持っていかれそうになる。
青物を思い出すほどのパワーと走りっぷりだ。
慌てて、竿を手にするが、竿がまがった状態でイカに引っ張られ、合わせをいれようとした瞬間、フッと軽くなる。
イカがアジを離したのである。
しばらく、そのままの位置で様子を見ていると、再びウキが海中に消し込む。
今度は、すぐに糸ふけをとり、合わせを入れる。よし、乗った!!先ほどの方法で、沖で浮かして、横向きでユラユラしたイカを3度目のハンドランディング。これもスムーズに成功。
胴38センチの2000グラムの赤系のアオリイカ。続いて、20時20分、同じく沖を狙っていた浮きが再び海面から姿を消す。4度目のハンドランディングで胴39センチ2200グラムを追加。
タモを入れるより、ハンドランディングの方がスムーズになってきた。ここで、再び、布さんとポイントチェンジ。21時、布さんが狙っていたところを攻めていると、またまた浮きが海中に消し込む。本日、5度目のハンドランディングで1300グラムをゲット。
あとは、布さんに釣ってもらえれば、気持ちよく納竿となる。
布さんの浮きが上下左右不規則な動きを示す。アジがイカから逃げているようだ。
次の瞬間、布さんの浮きが海面に消し込む。布さんは糸ふけをとり、力いっぱい大きく合わせる。
「乗りました!でかい!」と叫ぶ布さん。デカイカらしい力強いジェット噴射の抵抗に耐える布さん。なんとか、海面にイカの姿を確認できたが、イカは縦向きである。
サイズは1.5キロを超えている。いつ海面でジェット噴射をされてもおかしくない。
ここで、布さんは焦って、さらにリールを巻いてしまう。
イカが海面から浮いた瞬間、激しいジェット噴射で抵抗され、イカ針から無念のフックオフ。
うなだれる布さん。
ハンドランディングへの竿さばきが、難しかったようだ。タモさえあればと後悔してしまう。
布さんを励ます。ここからが地合い!!23時前後の最もデカイカが登場する確率が高い時間帯となった。
ここで、布さんの浮きが・・・
なんと、赤イカラッシュに巻き込まれてしまった。
臆病なアオリイカは、他のイカが入ってくると当たりが遠のいてしまう。布さんの怒涛の赤イカ5連発で納竿となった。
南紀では、2月、3月がサイズ、数的にもアオリイカの最盛期を迎えます。さらに、大きなアオリイカとのやり取りが今から楽しみです。