浮きアオリイカ釣りのツノダです。今回は第30回目の釣行記。前回の第29弾で、初春の浮きアオリ釣りでのゲスト満載について紹介させていただきました。そして、今回は、食材確保釣行??についてお伝えさせていただきます。
釣果が期待できないときは、土産重視の食材確保プランもあり
3月上旬が過ぎたころ、釣り仲間と浮きアオリ釣り計画を練っていた。1月、2月と海水温が安定傾向、上昇傾向にあったのに、3月上旬を過ぎたころから不安定傾向、下降傾向に変わった。黒潮の大蛇行で暖流が紀伊半島から極端に離れ、そのことが影響してか、アオリイカの釣果は激減、行けば厳しい結果が予想された。そこで、土産重視、食材確保の釣行プランを推す仲間がいた。自分的には、1杯の貴重なアオリイカ、デカアオリが出るか出ないかの勝負に出たかったが、仲間があって楽しめる釣行のため、食材確保プランを考える。
食材確保といえば・・・?
この時期のマイワシである。脂がのり最高だ。昨年、同時期、大阪府南部の釣り公園、とっとパーク小島で、マイワシ&青物祭りがあったことを思い出す。第18弾で紹介させていただいております。
とはいえ、釣りというものは、自然相手のため、例年通りとはいかず、海流、海水温、海底の変化などで、変わるものだ。今年のとっとパークは、マイワシの回遊が3月上旬を過ぎた時点でほぼなく、その影響か青物の釣果は少ない。(結果的に3月中旬すぎから6日間だけマイワシが釣れたもようだ。)
とっとパークでマイワシは釣れていないが、とっとパークの少し南側に位置する和歌山県北部、加太漁港でマイワシが沸いているという情報が入る。そこで、加太漁港に向かう。
食材確保釣行 in 加太漁港
昼過ぎに、加太漁港に到着すると、朝マズメの釣行を終えた釣り人たちの満面の笑みと充実した表情、重たいクーラーの搬送を目にする。思わず、釣れましたか?っと聞いてしまう。「サバでクーラーが満タン!!」「ブリ、メジロ合わせて3本釣った!!」「イワシとサバでクーラー2つがいっぱい!!」
聞くと、漁港内にサバとイワシの大きな群れが入り、それを追っかける形で、昨日からブリ、メジロクラスの青物が接岸しだしたようだ。特に、地元の釣り人がサバ釣りに励んでいる。脂がのった30センチのサバが入れ食い状態のため、食材確保のため、連日、地元の釣り人が通っているようだ。
現地の情報から、土産確保兼一発大物狙いにプラン変更
まずは、土産兼活き餌確保のため、サビキ釣りでマイワシとサバを狙う。
遠投サビキ釣りで、良型のマイワシやサバが簡単に釣れる。
まさに入れ食い状態だ。活き餌分としての、マイワシをアジバケツでキープする。青物狙いのため、出来るだけ小さな個体が釣れればアジバケツ内に入れる。
なんといっても、餌の鮮度が釣果を左右する。
土産分のマイワシとサバ、活き餌分のマイワシが確保できたところで、青物狙いへ
このとき、青物が釣れ始めのタイミングであったため、波止沖向きは、ガラガラ状態であり、逆に、内向きはサバ狙いの地元の釣り人で満員御礼状態。後日、青物情報から、波止沖向きは一転人で溢れることに。
サバとマイワシのサビキ釣りを楽しみすぎたため、時刻は17時30分。急いで、タックルを準備する。もちろん、浮きアオリ釣りタックルである。
同行者の竿にブリがヒット
自分のタックルを準備していると、さきに、仕掛けを投入できた同行者の浮きが海中に消し込むと同時に、竿が海に向け引きずられる。慌てて、同行者は、竿を手にして、竿を立てる。ドラッグが逆回転して、ラインが物凄い勢いで沖へと出される。同行者は、前回の第29弾で、ブリがヒットしてドラッグを締めてしまい、浅場でブリに潜られラインブレイクした経験から、魚を沖に走らせて、深場で、魚とのやり取りを開始する。竿を立て、竿のパワーで魚を疲れさせる。魚が弱ればリールを巻き、魚が走れば竿を立て、魚を疲れさせる。そのやり取りを数10分継続する。足元にブリサイズを確認。タモ入れする自分まで緊張する。
85センチ 最高のコンディションのブリであった。数10分のやり取りのため、ブリを取り込んだときには、日没し、青物の時合いは終了していた。
仲間がブリを手にでき、土産用にイワシとサバを確保できたことで、大満足の釣行となった。
マイワシ・サバ共に脂ノリ最高!
帰宅後、マイワシを刺身とフライで、サバを塩焼きと南蛮漬けでいただき、ともに、脂がのり美味であった。
マイワシとサバがかなり美味しかったため、次の釣行も、釣り仲間の気持ちは、アオリイカ釣りより、マイワシ&サバの土産、食材確保釣行の方だ。
再び加太漁港で食材確保釣行
3月下旬、加太漁港に昼過ぎに到着する。前回と違い、波止沖向きは、すでに釣りができるスペースがないほど釣り人で溢れている。波止内向きも、最も内側だけしか空いていない。そこで、内向きの根元で、サビキ釣りを開始する。遠投サビキは、鉄板アイテムのちょい太豆アジ仕掛け1号を使用すれば、イワシ&サバが入れ食い状態となる。
またもや同行者の竿にヒット
前回同様、サビキで活き餌分のマイワシを確保し、波止内向き根元付近で、浮きアオリイカタックルで、青物を狙う。
浮きアオリイカタックルを準備していると、同行者が、乗りました~っと叫ぶ。1投目から?青物にしては、竿曲がってないし、走らないし、根掛かりやろ?っと、馬鹿にしていると、水面に、太ったスズキの姿を確認できる。
マイワシなどの小魚を食べて太っただろう、腹がパンパンの70センチの個体であった。
夕マズメ、大規模なマイワシの回遊が足元で発生し、またまた土産確保に励んでしまう。
今回も、仲間がスズキを手にでき、土産用に美味なマイワシとサバを確保でき大満足の釣行となった。
海の恵み満喫で大満足
マイワシの刺身、フライ、サバの塩焼き、ムニエル、南蛮漬けなど数日間、海の恵みを味わうことができ最高でした。
待ち遠しい春アオリ
第29弾から続く、浮きアオリイカ釣りでの他魚種祭り。本来の4月となれば、海水温が上がり、いっきにアオリイカの活性が上がる。アオリイカが北上し、藻場を求めての産卵モードとなれば、本来の春アオリ釣りがスタートする。
春アオリのスタートが待ち遠しい。(海水温が上がってくれれば・・・)