アオリイカ釣りには最高の年!?
アオリイカの浮き釣り釣行記、今回、第8回目。
浮きアオリイカ釣りのツノダです。
前回の第7弾で、レッドモンスターとホワイトモンスターの話題に触れましたが、今回は、5月、和歌山県 紀伊半島中部でピークを迎えるホワイトモンスター狙いの釣行記です。
(今年は不思議と和歌山県南紀白浜付近で同時期、3月で終わるはずのレッドモンスターがいまだに釣れ、驚きの!レッド4キロが釣れています。)
今年は、例年に増して、「アオリイカ釣りには最高の年」とイカ釣り師の間では話題となっている。
和歌山県中部から南部の渡船情報を確認すると、カセ、イカダ、地磯などで、連日3キロ~4キロのホワイトモンスターの釣果が上がっている。
なかには目を疑う釣果(サイズ、数)も。やばすぎます。
今年は、これまでの自己記録3.7キロ(第1弾の記事参照)を超えられるチャンスなのか!!と考えるだけで興奮してしまう。
アオリイカ釣りに行けないストレスからどしゃ降り後の激濁りの中和歌山へ向かってしまう
アオリイカ、ホワイトモンスターの釣果が連日上がっている。
こんな最高の釣りどきに限って、仕事の日は絶好の釣り日和、休みの日は大荒れとなかなか嚙み合わず、釣りに行くことができない。3度の釣行予定日、悪天候のため延期。
釣りに行けないストレスが限界値に近づいた4度目の釣行予定日、前日に、和歌山県全域、時間雨量30ミリ、24時間雨量100ミリを超えるどしゃ降りで、海が濁っていることが予想ができるなか、「どこかは濁りなくアオリイカが釣れるだろう!」安易な考えで、釣り仲間5人、和歌山県へと向かってしまう。
当日は、和歌山県全域の渡船、船宿が休み、年中無休の釣り具屋が臨時休業したほどだ。中紀 広川町から海を見ながら南下するが、どこも激濁りの、海が真っ白な状態。
濁りは遥か沖まで続き、「ほんまに濁って、あかんわ。」とため息が止まらない。
こんな日に釣りにいくとは、完全に釣りに行けないストレスからだ。
特に、御坊から田辺の濁りは強烈なもの。さらに南下し、白浜町の波止へと向かう。この釣り場は、若干濁っている程度(かなり濁っているが、他が、激濁りのため若干に見える)で、ぎりぎり釣りができると判断し、釣り準備。
アオリイカ 波止での釣りでの狙い所
時期的に波止での釣りが以外と磯より釣果が上がることもある。狙いどころをあげると、以下の4か所である。
アオリイカ 波止での釣りでの狙い所 1. 波止の内側の根本付近
大きなイカの墨跡が確認できる。
根本の浅場にはシモリが点在し小魚が豊富で、さらに、藻場が広がり、産卵と捕食のためアオリイカが接岸してくる狙いどころである。
アオリイカ 波止での釣りでの狙い所 2. 波止の内側の先端の角
墨跡が確認できる。
沖から船道を通り接岸してくるアオリイカが船道のかけあがりに居つく小魚を捕食するため接岸してくる狙いどころである。
アオリイカ 波止での釣りでの狙い所 3. 波止の外側の付け根
テトラとシモリを住み家にする小魚が、この釣り場で最も多く確認でき、アオリイカが小魚を捕食しに接岸する狙いどころである。
アオリイカ 波止での釣りでの狙い所 4. 波止の外側の先端の角
沖から捕食と藻場への産卵のために船道を通り接岸するアオリイカが最も早く当たる狙いどころである。
このようにポイント解説をしているっということは・・・
この釣り場は個人的な実績場であるが、これまでの傾向として、上げ潮時は、③、④で当たり、いったん満潮となり、潮が下げ出すと、①、②で当たることが多い。5月のホワイトモンスター狙いのキーワードは、海水温が18度を超えると、「藻場と小魚」となる。藻場があり、小魚が豊富なポイントこそが狙いどころとなる。
③で狙っている布さんは、イカらしいものを釣りあげる。
「藻やん!!」
アオリイカは流れ藻と一緒に移動するとも言われているため、流れ藻が絡み釣り辛い時期であるが、流れ藻が流れてきたときは、付近にアオリイカがいる可能性がある。
ただ、この日は5人どこを狙っても、当たりなく納竿となった。
アオリイカの浮き釣り釣行 次回釣行日、濁りなし!
アオリイカの浮き釣り次の釣行予定日も再び雨の翌日となる。なぜか、天気に恵まれない。前回同様に濁りが予想できる。
釣友の鈴木さんと釣行するか相談すると、「釣り場に行かないと始まらない。」と言うことで、釣り場へと車を走らせる。
和歌山県日高町に到着。波止や地磯は濁りが予想できたため、マイゴムボートを準備し、2馬力船外機で、地磯先端の潮通りが良い場所へと向かう。
早朝6時、地磯先端のポイントに到着、地磯から約50メートル離れた位置にアンカーを下して、ボートを固定する。
ボート付近は広大な藻場となっており、ボートの周りは藻に囲まれている。潮遠しが良いポイントゆえに、濁りはない。しかも、魚探には、多くの小魚の群れが映っている。
ボートでもウキ釣りスタイルは変わらないが、ロッドだけ短く使いやすいシーバスロッドを使用。鈴木さんは、ボート上でも5メートルの竿でいつもと同じスタイルでホワイトモンスターを狙う。
1投目、着水したウキが浮いてこない。元気な活きアジが潜ってウキが浮いてこないだけだろうと思っているが、1分、2分、2分10秒・・・と経過しても沈んだままだ。
半信半疑で、竿を手にとり、糸ふけをとると竿先からアオリ独特のドシッっとした重みとジワーっと浮いてくる感触が伝わったため、竿先を海面に付けた位置から、自身後方へと渾身の力で大きく合わせる。
竿がひん曲がり、ドラッグが逆回転。デカイカが乗ったサインである。
ジェット噴射のストロークの大きさと重みからデカイカ間違いなし!!
ジェット噴射で竿が曲がり、ジッジっとドラックが逆回転するスリリングなやり取りを楽しむ。
数分のやり取りで、アオリを沖で浮かせることに成功。
一度浮かしても、ジェット噴射で潜らないため、それほどの大きさでないことがわかる。
(3キロを超えると浮かしてからも、再びジェット噴射で走る馬力がある。)
2.2キロのアオリイカであった。
続いて、当たりのあった場所に仕掛けを投入する。再び、着水したウキが浮いてこない。2連続ヒットか?糸ふけをとると、先ほどより軽いが、アオリ独特の重みを感じたため、力いっぱい大きく合わせる。1キロのアオリであった。
続いて、鈴木さんのウキが海中に消えている。鈴木さんは、落ち着いてやり取りを開始する。1200グラムであった。
鈴木さんは、当たりのあった場所に再度仕掛けを投入し、再び1200グラムを釣り上げる。
鈴木さんと2時間ほどで、3杯ずつ計6杯釣れたところで、波、風が出てきたため、安全のため、納竿とした。
ホワイトモンスターが出そうな雰囲気であっただけに、短時間での納竿には釣果より安全を大切にした決断があった。
前回、何をしても当たらない、今回は、当たりが止まらない、極端な2釣行であったが、濁りのない「藻場」と「小魚」が豊富なポイントが、やはり、時期的なキーワードだろう。
アオリイカの浮き釣りで再度ホワイトモンスターを求めて。
アオリイカの浮き釣りでアタリが止まらなかった前回釣行に続いて、ホワイトモンスターを再度狙いに、和歌山県広川町の地磯にマイゴムボートで狙う。
この日も早朝、凪であるが、午前8時頃から波、風が出る予報のため、日の出から約2時間の短期決戦である。
釣行予定日には、悪条件が続く。釣り日和が一日中続く日にのんびりと長時間竿を出したいものだ。
ただ、今回は、朝マズメ勝負。一発目の当たりが、ホワイトモンスターの出現確率が高いため、その一発に賭けての釣行である。
魚探で小魚が多い場所を探しながら、水深7メートル~9メートルの深さに広がる藻場を探す。
この水深と藻場、小魚の3つが揃えば、この時期、デカイカ鉄板の法則だ。
1投目、右へ右へと流れるウキがスパッと海中に消える。
この1発目のために、ここに来ているため、集中して糸ふけをとる。
糸ふけをとった瞬間、ズシリとしたアオリ独特の重みと根掛かりを思わす引っ掛かりを感じる。
根掛かりでなく、デカイカと信じて、渾身の力で大きく合わせる。
次の瞬間、竿がひん曲がり、ジェット噴射でドラッグが、ジッジッと逆回転。
これはデカいと確信できるアオリのパワーだ!!
竿を立て、ジェット噴射を耐え、ゆっくり浮かせる。
何度も、ジェット噴射で潜りにかかる。このアオリ独特の、やり取りが面白い。
なんとか水面に浮かせることに成功。浮いてからの抵抗がないため、3キロは超えないと分かる。
すんなり、ボート際まで、寄せきることに成功。
ホワイトモンスターとまでは言えないが、胴42センチ、2850グラムのナイスサイズのアオリであった。
このサイズが水面にエンペラを広げて現れると、思わず、デカいっと叫びたくなる。
レッドより、ホワイトの方が、アオリらしく美しく感じる。
ホワイトモンスターとの戦いは、最終盤の6月へと続く。
藻場を攻略して、今シーズン最後のホワイトモンスターを狙うチャンスを活かし、モンスターを手にしたい衝動に駆られている。
いまから、ウズウズして寝付けない。