「第五回 3Dプリンターで作ったルアー限定の釣り大会 inとしまえん」に参加してきました!【tkc_exp氏連載 vol.7】 | カンパリプラス

掲載日: 2019/03/01

「第五回 3Dプリンターで作ったルアー限定の釣り大会 inとしまえん」に参加してきました!【tkc_exp氏連載 vol.7】

カンパリプラスをご覧の皆様、こんにちは!
神奈川県の湘南~静岡県の東伊豆でルアーフィッシングをしているtkc_expと申します。
今回は2月24日に開催された「第五回 3Dプリンターで作ったルアー限定の釣り大会 inとしまえん」に参加してきたレポートです。

友人の後押しで大会参加を決意

私の連載第2回の記事「Maker Faire Tokyo 2018「魚釣りをテーマにした出展」のご紹介【tkc_exp氏連載 vol.2】」でご紹介した「3D FAB Anglers Network」の1310 KF WORKSさんが主催のこの大会、いつかは出てみたいなぁと思っていたのですが、私が所有している3Dプリンターは8年も前の機種で、エリアトラウトに使うような小さいルアーをプリントする能力はないので、いずれプリンターを新調したら挑戦しようと思っていたのですが、友人から「出ましょう!ルアーは私が作ります!」と声をかけて貰えたので、急遽エントリーしました。
しかし、友人はルアーフィッシングは初めてとの事で、ルアーの設計は私がする事に。

「第五回 3Dプリンターで作ったルアー限定の釣り大会 inとしまえん」に参加してきました!【tkc_exp氏連載 vol.7】

エリアトラウトが15年ぶりで、どんなルアーが戦力になるのかも解らない状態だったので、過去の大会レポートを見てみたところ、魚の居る水深の偏りで釣果に差が出ているようだったので、細かくレンジを刻んだ釣りが出来るであろうシンキングペンシルにしました。
1gのガン玉おもり直径約6mmをルアー底部に入れられるよう球形の溝を、またルアーの背中側には空気室となる中空を設けてスローシンキングになる事を期待。
作ったデータを友人に送り、何度かのデータチェックと修正を繰り返して出力して貰い、ひっくり返ったり横向になったりせず水に沈む事だけ確認をして、「これなら何とか釣りは出来るかな?」と、ひとまず完成。

「第五回 3Dプリンターで作ったルアー限定の釣り大会 inとしまえん」に参加してきました!【tkc_exp氏連載 vol.7】

スプリットリングとバーブレスのシングルフックを装着した物がこちら。
塗装をする時間がなかったので、3Dプリンターで出力したままの色です。

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3Dプリンタールアービルダーの作品

また、当日は3Dプリンターを用いたルアービルダーの方々が作ったルアーの展示もたくさんありました。
この方は3Dプリンターで作ったルアーで世界中の怪魚を釣っている方。
なんとアマゾンで2mのワニを釣ったそうです。

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ワニのヒットルアーには、ワニの歯型が…。
3Dプリンターで作ったルアーでも、ワニのバイトに耐える強度がある事に驚きました。
他にも、ピラニアやピーコックバスなど様々な魚を3Dプリンターで作ったルアーで釣り上げているそうです。凄い。

「第五回 3Dプリンターで作ったルアー限定の釣り大会 inとしまえん」に参加してきました!【tkc_exp氏連載 vol.7】

こちらは3Dプリンターとは少し違うのですが、オリジナルマインドさんの手動射出成形機INARIで作ったクランクベイト。
アルミ等の金属を切削して作った金型に溶かした樹脂を圧入して整形する為、このように3Dプリンターのような積層痕のないルアーが作れます。
また、金型を用いる為、量産が可能。手動なので要筋肉。

自作ルアーVS練馬サーモン

そして、実釣。
順位は釣った数で決まるのですが、私はエリアトラウトの経験が乏しいので大物賞を狙って大物ばかり入っているというプールへ。
としまえんには「練馬サーモン」と呼ばれる巨大なニジマスが放流されており、練馬サーモン狙いの釣り人が多数います。
大会参加者ではない釣り人がドシドシ練馬サーモンを釣り上げているのですが、私のルアーでは届かない最深部の角に溜まっているようです…。
大会は2時間の時間制。
釣果のないまま残り30分になってしまい、入賞は出来なくてもせめて1匹…と別のプールにポイントを移動。

プールの一番奥の水が循環しているポイントにルアーを投げて巻いていると、魚がルアーに付いてくるのを目視出来たので、同じ所で細かくレンジを刻んでいると

「第五回 3Dプリンターで作ったルアー限定の釣り大会 inとしまえん」に参加してきました!【tkc_exp氏連載 vol.7】

制限時間ギリギリに小さいですが何とか1匹釣ることが出来ました!
今回作ったルアーの狙い通り、フォール中にヒット。自分で「こうすれば釣れるのではないか?」と考えて設計したルアーで狙い通りに釣果を出す事は市販されているルアーで釣るのとは一味違う感動があります。
また、作ったルアーは巻いても全然泳がず、市販されているルアーの凄さも痛感しました。

そして制限時間を迎え、計量を済ませて表彰式。
優勝はなんと11匹!
上位の方々のヒットルアーやヒットパターンの紹介がありました。

「第五回 3Dプリンターで作ったルアー限定の釣り大会 inとしまえん」に参加してきました!【tkc_exp氏連載 vol.7】

この日は魚の活性が低かったようで、シャロークランクのデッドスローリトリーブでの釣果に集中していたそうです。
デッドスローリトリーブでトップではないという事は、この小さいクランクベイトでサスペンド、またデッドスローリトリーブでも泳ぐルアー…ものづくりのレベルが高い!
色に関しても、ブルーのパール塗装のルアーが強かったそうで、私の未塗装ルアーでは勝ち目がなかったようです。

「第五回 3Dプリンターで作ったルアー限定の釣り大会 inとしまえん」に参加してきました!【tkc_exp氏連載 vol.7】

表彰式のあとは、釣れた魚を塩焼きにして交流会。
3Dプリンターの活用として、数十年ぶりに釣りを再開したという方もいらっしゃって、ものづくりを入口として釣りの振興にもなっています。

タックルも3Dプリンターで作ったルアーもレンタルがあるので、これから初めてみたいという方でも参加できます。
もちろん、ルアーのみレンタルも出来ますし、レンタルルアーで優勝して賞品の3Dプリンターをゲットする事も可能です!
次回は4月頃を予定しているそうなので、是非チェックしてみて下さい!

フィッシングショー2021