和歌山での晩秋アオリイカ釣り〜マイワシやセイゴを活き餌に浮き釣りを堪能【角田裕介氏連載記事浮きアオリイカ釣り 第26弾】
浮きアオリイカ釣り、今回は和歌山での晩秋アオリについてご紹介
浮きアオリイカ釣りのツノダです。
今回は第26回目の釣行記。前回の第25弾で、秋アオリのピークについて、お伝えさせていただきました。
そして、今回、前回の日本海での秋アオリから変わり、和歌山での晩秋アオリについて紹介させていただきます。
11月2週目から、和歌山県南部の漁港内にマイワシの大群が入り、現地の人が網ですくって楽しんでいるという情報が入る。
不思議なことで、その漁港だけにマイワシの大群が入ったようで、付近の漁港ではマイワシが確認されていない。
マイワシの大群が海流により、その漁港内に入り込み、入り込んでしまえば海流により外に出られないようだ。
そこで、マイワシの網すくいを楽しみながら、マイワシのお土産分と活き餌分を確保し、マイワシを活き餌にアオリイカや青物を狙うプランを考える。
海面がマイワシで真っ黒! 元気なマイワシを活き餌に確保してアオリイカポイントへ
11月末、和歌山県南部の漁港に14時頃に到着する。
情報とおり、現地の釣り人や家族づれが、網で大量のマイワシをすくっている。
サビキをしている方々もアミエビを使用しなくても鈴なりにマイワシが釣れている。
海面がマイワシで真っ黒だ。マイワシのサイズは15センチから23センチほど。
これほどの良型のマイワシの大群を初めて目にして、興奮してしまう。
さっそく、網を入れる。
1時間ほどイワシすくいを楽しんだ。
近所への土産分もキープでき、活き餌分の元気なマイワシも確保できた。
マイワシをアジバケツでパワーポンプを活用し鮮度をキープし、アオリイカポイントへと移動する。
車で20分北上し、印南の漁港に到着。
パワーポンプのおかげで、マイワシは元気だ。
マイワシのアオリイカや青物へのアピール力はずば抜けている
活き餌に活きアジを使用する場合、アジの鼻に針を通し仕掛けに取り付けるが、マイワシの場合、鼻に取り付けられないため、背びれに針を通し仕掛けに取り付ける。
活きアジに比べると、マイワシはすぐ弱るが、アオリイカや青物へのアピール力はずば抜けている。
同行者が1投目、ウキがスパっと海中に消え、足元へ強烈に走られる。
海面から飛び跳ねるエラ洗いの姿でスズキのヒットだと判明。
連続するエラ洗いで無念のフックオフ。
マイワシのアピール力と即効性を感じる。
私の浮きが海中に消えていることを知る。
糸ふけを取り、渾身の合わせを入れる。
サイズは大きくないが、マイワシで釣れたことが嬉しかった。
続いて、当たりがあった場所に元気なマイワシを活き餌に取り付け、投入する。
浮きが若干傾く、沈むことを繰り返す。
糸ふけをとると、マイワシより少しだけ重たい感覚が分かる。
チビイカの仕業である。
チビイカは的が小さいため、合わせてもヒットしないことが多い。
マイワシの頭を小さくかじられ、マイワシは動かなくなった。
すると、当たりが遠のく。
元気なマイワシに交換し、仕掛けを投入すると、再びチビイカに少しかじられる。
チビイカの猛襲により、せっかくのマイワシを失ってしまい納竿となった。
海水温が急激に下がったことで、大きなサイズのアオリイカは沖の水深の深い場所に移動し付近にいなかったのだろう。
そういうときに、チビイカの猛襲にあうことがある。
サビキで釣れたセイゴを活き餌に青物&アオリイカ
マイワシすくいと、マイワシを活き餌にするプランをもう一度体験したく、12月初旬に再び、和歌山県南部の漁港に向かった。
今回は、マイワシをすくう漁港内に青物がマイワシを追って入ってきているという情報があり、マイワシすくいと青物狙いを予定して南部の漁港に13時頃到着する。
漁港内にいる地元の釣り人から聞くと、2、3日前にマイワシの姿が消えたようだ。
マイワシと変わり、アジが回遊し、夕方にはアジが釣れるようだ。
13時の段階では多数の釣り人の仕掛けにまだアジが釣れていない。
夕方まで待ってアジを釣り、アジを活き餌に青物を狙うか、アジを買いにいき、青物&アオリイカを狙うプランにするかどうかを同行者と相談。
そこで、移動を決断。
和歌山県白浜町の漁港で活きアジを販売している店舗に向かう。
店舗につくと、活きアジを販売している担当者が不在である。
担当者が来るのを待つ間、漁港内を確認すると、係留している船のロープの下にアジらしき魚影が見える。
担当者が帰ってくるまで、サビキ釣りをすることにした。
サビキで釣れるのは、セイゴであった。
アジらしき魚影の正体は15センチ~18センチのセイゴの群れであった。
セイゴを各自10匹ずつ準備できたため、白浜町の地磯までセイゴをアジバケツで元気に活かし移動する。
地磯に到着すると、まさに、青物が出そうな雰囲気である。
セイゴを取り付け、キャストする。沖から潮目が接岸し、青物が出そうな感覚が海上から伝わる。
次の瞬間、同行者の浮きが海中に消し込み、勢いよくドラッグのスプールが逆回転。
竿が海中に引きずりこまれる。
同行者と青物の格闘が始まった。
青物が走り、竿がしなる。
青物が走り、糸なりがする。
磯際に青物が走り、岩にラインが擦れる。
壮絶な闘いを制する。
日が暮れ、青物の気配はなくなり、変わって、アオリイカの気配を感じる。
すると、同行者が連続ヒット。
セイゴの活き餌としてのポテンシャルの高さを感じる。
アジより強く、アピール力がある。
ようやく、私の浮きにも、反応を示す。
浮きが若干傾き、沈むことを繰り返す。
前回同様、チビイカのシグナルである。
結局、私のセイゴは、チビイカの猛襲に合い、貴重なセイゴを失った。
イワシとセイゴで、アオリイカや青物を狙った2度の釣行は、新鮮な気分になり、いままで以上に釣りを楽しめた。
今後も、新鮮な気分を味わいたい思いと、従来の活きアジ購入アオリイカ狙いもしたい思いで、気持ちが交差してしまう。