藻場でのデカアオリ狙い釣行記&夏の小鮎釣り【角田裕介氏連載記事浮きアオリイカ釣り 第21弾】 | カンパリプラス

掲載日: 2018/07/18

藻場でのデカアオリ狙い釣行記&夏の小鮎釣り【角田裕介氏連載記事浮きアオリイカ釣り 第21弾】

浮きアオリイカ釣りのツノダです。今回は第21回目の釣行記。
前回の第20弾で、GW後の春のアオリイカ最盛期を狙う、藻場攻略について、お伝えさせていただきました。

そして、今回、6月、梅雨空の中、紫陽花が満開のなか、藻場でのデカアオリ狙いの釣行記と、夏の小鮎釣りについてお伝えさせていただきます。

梅雨空の中満開の紫陽花

前回、春イカのまさにピークの日本海での浮きアオリ釣りで、アジはサビキで現地調達可能だろうという安易な考えから、アジを購入せず、デカアオリの地合いまでにアジが釣れず、活きアジを使用してデカアオリと満足に闘えず、アジの貴重さを痛感した大失態から、今回は、活きアジの購入からスタート。
6月のアオリイカといえば、泉南。今や、近郊で、手軽に春アオリが狙える超人気ポイントとなっている。
今シーズン、5月3週目、和歌山北部で海水温が低くアオリイカがほぼ釣れていない状況のなか、泉南は例年とおり釣れ始めた。
泉南の漁師曰く、和歌山県経由でなく、淡路島経由で泉南の藻場に大きなアオリイカの群れが入ったようだ。

泉南に向かう前に、泉南を通りすぎ、和歌山市内に向かい、釣具店 マルニシで元気な活きアジを購入。

釣具店 マルニシ

泉南のゴロタ浜に早朝6時に到着。ゴムボートを膨らませて、出船準備。
満潮が5時、干潮が12時となる当日の潮で7時から11時の潮の下がりで潮が動いたときに、デカアオリが出現するのではと釣行スケジュールを計画。

潮見表

7時、広大な藻場のなかで、特に藻が濃く、長く感じるゾーンを魚探で探し当てる。
毎年通っているが、広大な藻場があるのは変わりないが、その中で、特に藻が濃いゾーンは変化するため、魚探は必要だ。
水深7メートル平均の広大な藻場の中で、水深3メートルで、その周りより特に藻が濃く、藻が長いゾーンを発見

藻場でのデカアオリ狙い釣行記&夏の小鮎釣り【角田裕介氏連載記事浮きアオリイカ釣り 第21弾】

浮きタナを2メートルに設定して、藻から1メートル上方に活きアジを泳がせ、藻の中からデカアオリの出現を待ち受ける。

浮きアオリイカ釣り仕掛けイメージ

どんよりとした梅雨空。こんな日は自身の実績から日中よく釣れる。
警戒なくデカアオリが活きアジに食いついてくる感じだ。

1投目、いきなり、同行者の浮きが海中に消し込む。
浮きアオリ釣り久々の同行者は合わせを入れずそのまま巻きだす。
竿は曲がり、デカアオリ特有のストロークの長いジェット噴射が始まる。
お構いなしにリールを巻く同行者。ふっと軽くなる。
デカアオリがアジを抱いていただけで、合わせを入れていなかったことからイカ針にヒットしていなかったようだ。

藻場でのデカアオリ狙い釣行記&夏の小鮎釣り【角田裕介氏連載記事浮きアオリイカ釣り 第21弾】

落ち込む同行者に、またデカアオリが当たると励ましていると、自分の浮きが消えていることを発見。
急いで、糸ふけをとると、デカアオリ独特のズッシリとした重みがジワーッと浮く感触が竿から伝わる。
その瞬間、海面スレスレの位置の竿先を自身後方へ向けて渾身の合わせを入れる。
竿が曲がると同時にストロークの長いジェット噴射が始まる。
乗った~っと思わず叫ぶ。今シーズン春の不調が吹っ飛ぶ、爽快なジェット噴射の感触。気持ちいい~。

藻場でのデカアオリ狙い釣行記&夏の小鮎釣り【角田裕介氏連載記事浮きアオリイカ釣り 第21弾】

1800グラムのナイスサイズのアオリだ。

藻場でのデカアオリ狙い釣行記&夏の小鮎釣り【角田裕介氏連載記事浮きアオリイカ釣り 第21弾】

狙い通り、藻の中から出現した。
浮きアオリイカ釣りは、藻の直上に、活きアジを潮の流れで自然に流せることが最大の強み。
そして、当たりがあった場所が明確なため、その場所に続けて狙えば、当たりが続くことも。
当たりが続く期待は裏切られ、まったくデカアオリのシグナルはなし。
当たりがあった場所に、活きアジを流し続けること2時間、まったく当たりがない。
潮が動かないことがデカアオリの活性を抑えているのか!?

9時、流れ藻がボート付近を流れているのを発見。

藻場でのデカアオリ狙い釣行記&夏の小鮎釣り【角田裕介氏連載記事浮きアオリイカ釣り 第21弾】

潮がようやく動きだした。潮が動きだした今が当たるタイミングとウキを凝視する。
すると、同行者が竿をひん曲げて、慌ててリールを巻いている。
いつの間に、やり取りを開始したのか。竿の曲がり方からすれば相当大きな個体だ。
海中でぼんやりエンペラを大きく動かすデカアオリの姿が確認できる。あともう少しで海面だ。
同行者はデカアオリを釣ったと思い、はにかむ。
次の瞬間、ふっと抜ける。なんで? 落ち込む同行者。
やり取りについて聞くと、どうやら、デカアオリが活きアジを抱き走り糸ふけが無くなり、竿を海中に引っ張られ、竿が海に落ちる寸前に、当たりに気付いたため、慌てて竿を持ち、合わせを入れずに慌ててリールを巻き出したようだ。
合わせを入れないと、ただ、デカアオリが活きアジを抱いているだけで、イカ針にヒットしていないことがある。

同行者を慰めていると、再び、自分の浮きが消えていることに気が付く。さっきと同じパターンだ。
糸ふけをとると、アオリ独特のズシリとした重みを感じる。先ほどと同サイズだ。
次の瞬間、渾身の合わせを入れる。
竿がひん曲がり、デカアオリ独特のストロークの長いジェット噴射が開始される。
気持ち良すぎる!!最高の感触だ!!
落ち着いて海面までデカアオリを浮かせる。
大きく動かすエンペラの迫力も、デカアオリの魅力だ。

大きく動かすエンペラのデカアオリイカ
アオリイカ1700グラム

1700グラムのナイスサイズだ。

アオリイカ1700グラム
アオリイカ1700グラム

1杯目と同じところでヒット。潮の動き出しで出現した。

藻場でのデカアオリ狙い釣行記&夏の小鮎釣り【角田裕介氏連載記事浮きアオリイカ釣り 第21弾】

久しぶりのマルチヒットから、思わず、2杯手持ちしてしまう。最高の気分。
連続ヒットを期待したものの、その後、2時間、再び、潮が止まり、当たりが止まる。
潮が動いてくれないと、デカアオリは出現しない。潮の動き出しを待つ。

11時、大きな潮目がボートを覆う。潮が動き出した。
今日のパターンでいえば、間違いなく当たるはずだ。浮きを凝視する。
浮きが上下左右、不自然な動きを示した次の瞬間、スパッと浮きが海中に消し込む。
今日初めて目撃する浮きの海中に消える瞬間だ。
ウキ釣りの醍醐味の超スリリングな瞬間だ。
糸ふけをとり、渾身の合わせを入れる。
心地よい、可愛らしいジェット噴射が始まる。ジェット噴射の力強さからアオリのサイズは予想できる。

久しぶりとなる猛打賞に興奮する。

藻場でのデカアオリ狙い釣行記&夏の小鮎釣り【角田裕介氏連載記事浮きアオリイカ釣り 第21弾】

まさに、藻場での浮きアオリイカ釣りの強みが発揮できた。

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まだまだ釣れそうな雰囲気だ。ただ、すぐに潮が止まる。
12時、梅雨のじめっとした湿気と暑さから体力的に限界だ。
この藻場で、活きアジを流し続ければ、潮が動き出すタイミングで、まだまだ釣れそうな感じだが、楽しみは取っておこうと納竿とした。

帰宅後、ワタのホイル焼きと刺身で、疲れを癒し、次戦に備える。

藻場でのデカアオリ狙い釣行記&夏の小鮎釣り【角田裕介氏連載記事浮きアオリイカ釣り 第21弾】

そして、梅雨の合間の釣り日和の休日。
家族で、浮きアオリイカ釣り、藻場攻略と行きたいところであったが、子どもたちの、もうすぐ1歳になる犬のハナを連れて小鮎釣りに行きたいという意見から、滋賀県北東部の河川に向かう。

藻場でのデカアオリ狙い釣行記&夏の小鮎釣り【角田裕介氏連載記事浮きアオリイカ釣り 第21弾】

延べ竿1本だけ準備し、家族順番に釣りや、川遊び、犬散歩を楽しむ。まずは、妻が小鮎釣りを楽しむ。

藻場でのデカアオリ狙い釣行記&夏の小鮎釣り【角田裕介氏連載記事浮きアオリイカ釣り 第21弾】

水深は、浅いところで、10センチ。河川中央の本流でも20~30センチしかない。石が多数あり、どこの石に小鮎が付いているのかを想像しながら、目当ての石に仕掛けが流れるように上流から仕掛けを流す。

藻場でのデカアオリ狙い釣行記&夏の小鮎釣り【角田裕介氏連載記事浮きアオリイカ釣り 第21弾】
小鮎セットイラスト図
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妻が十分に小鮎釣りを楽しんだことから、長女の七海と交代。
七海も、目当ての石に仕掛けが流れることを予想して、上流に仕掛けを投入。
目当ての石を仕掛けが通過したときに、浮きが小刻みに勢いよく上下運動を繰り返し、小鮎がヒットしたことを示す。
七海が竿を上げ、小鮎を釣り上げる。

藻場でのデカアオリ狙い釣行記&夏の小鮎釣り【角田裕介氏連載記事浮きアオリイカ釣り 第21弾】

ここで、釣れる小鮎は、良い形をしている。

藻場でのデカアオリ狙い釣行記&夏の小鮎釣り【角田裕介氏連載記事浮きアオリイカ釣り 第21弾】

連続して七海は小鮎を釣り、大満足。

藻場でのデカアオリ狙い釣行記&夏の小鮎釣り【角田裕介氏連載記事浮きアオリイカ釣り 第21弾】

そして、七海から次女 綾海に交代。
七海から、綾海に、どこに仕掛けを投入して、どこの石を通過したときに、小鮎が釣れるのかの申し送りが始まる。
そして、綾海も、小鮎を釣り大喜び。

藻場でのデカアオリ狙い釣行記&夏の小鮎釣り【角田裕介氏連載記事浮きアオリイカ釣り 第21弾】

妻と子どもたちが小鮎釣りを楽しんだところで、妻が子どもたちを連れ、川遊びをするようだ。
ようやく、自分の小鮎釣りを楽しむ順番が回ってきた。
子どもたちが釣っていたように、流れが最も早い、本流に仕掛けを流していくと、目当ての石付近で、浮きが小刻みな上下運動を繰り返し小鮎のヒットを示す。

藻場でのデカアオリ狙い釣行記&夏の小鮎釣り【角田裕介氏連載記事浮きアオリイカ釣り 第21弾】

本流以外の瀬などを流すと、当たりがない。本流の中、目当ての石以外の石付近を流しても当たらない。
小鮎が付いている石付近を狙わないと釣れないようだ。
どこの石に小鮎が居るだろうかと想像して、どこから、その石にアプローチ(流して)したら、釣れるのかを考えて、まさに、その通りに、浮きが当たりを示したときの、快感も、この釣りの面白さの一つ。
15時から17時の2時間ほどで、十分な釣果を得ることができた。

藻場でのデカアオリ狙い釣行記&夏の小鮎釣り【角田裕介氏連載記事浮きアオリイカ釣り 第21弾】

子どもたちのリクエスト、フリッターで、自分たちの釣った小鮎を帰宅後、美味しくいただき、家族みんなが大満足な、最高な一日となりました。

藻場でのデカアオリ狙い釣行記&夏の小鮎釣り【角田裕介氏連載記事浮きアオリイカ釣り 第21弾】

河川での小鮎釣り、家族で楽しめるため、おすすめですよ~。

次回は、7月の夏アオリ 泉南か明石で狙えればと思っています。

フィッシングショー2021