GW後の春アオリイカ最盛期を狙う! 浮きアオリイカ釣り 第20弾
浮きアオリイカ釣りのツノダです。今回は第20回目の釣行記。前回の第19弾で、GW、例年と比べ低水温の影響下での苦戦をお伝えさせていただきました。
そして、今回、GW後、例年なら春アオリ最盛期を迎えることから、デカアオリを期待して向かった釣行記をお伝えさせていただきます。
GW後、5月11日の海水温分布を確認すると、和歌山県中紀で14度~15度(例年同時期なら19度でアオリ最盛期)、アオリイカの釣果情報は、厳しいままだ。
5月21日の海水温分布図を確認すると、和歌山県中紀で17度から18度(例年の4月中旬から末の海水温)、ようやくアオリイカが釣れ出したという情報が入るようになる。
知人からも、2キロサイズを2杯釣れた写真が届く。
そして、5月31日の海水温分布図を確認、
「アオリイカ釣れ出したで~」との情報
午前11時、自宅を出発。和歌山県中紀に向かう。道中、醤油発祥の地、紀州由良の檜屋に寄り、アオリイカの刺身に相性抜群の、天狗しょうゆを購入。無性にアオリイカの刺身が食べたく、釣る気満々である。この前いつアオリの刺身を食べたのだろうか?というぐらいご無沙汰だ。
檜屋さんから車で5分、衣奈漁港内の島田で、活きアジを購入。
例年ならGW期間でアジが売り切れるが、今年は、アオリイカが低調なせいで、活きアジは残っているようだ。島田さんから、「アオリイカ釣れ出したで~」っと良い情報をもらう。
島田さんから、車で数分のゴロタ浜から、14時頃、ゴムボートでエントリー準備。
今回、産卵を意識したアオリイカが藻場に入っているだろうと予測して、潮通しの良い岬の先端や岩場周りの小魚が豊富なポイントよりも、潮が早くない、藻場の中にボートをアンカーリングして、藻場に居つくアオリイカを狙う作戦。
浮きアオリイカ釣りが最も得意とするのが、藻場のアオリイカ攻略である。生い茂った藻の直上に、活きアジを留めておき、藻の中にいるアオリイカ、藻に入ってくるアオリイカに誘いをかける。
水深は5~7メートル。藻が生えているところは、水深4メートルほどのため、タナを3メートルに設定。藻の直上に活きアジを留めて、アオリの当たりを待つ。
同じく藻の直上に活きアジを留めていた鈴木さんの浮きがジワーと海中に消える。消えると同時に鈴木さんは糸ふけをとり、即時に、力強く合わせる。すぐに合わさないと、アオリが藻に入ると、イカ針が藻に絡まり、合わせてもヒットにつながらない。
アオリイカを釣りたい執念、刺身で食べたい執念から、集中した完璧な合わせだった。
アオリのジェット噴射に対して、竿を立て耐える落ち着いた対応だ。
ちょびっとだけ活きアジの頭をかじられただけの即時合わせがヒットにつながった。
久しぶりのアオリの釣果に笑顔の鈴木さん
1100グラムのナイスサイズのメスのアオリを手にして鈴木さんの笑顔は続く。
続いて、私も当たりが欲しい。藻の上に活きアジを留めてアオリの当たりを待つ。2,3時間経過するが、アオリの反応なし。ボートを、別の藻場に動かして、その藻場に居る、その藻場に回遊するアオリの当たりを待つ。
浮きに反応あり!アオリイカか!?
夕マズメ、これまで反応を示さなかった私の浮きがスパッと海中に消える。当たりは、前当たりなく、いきなりくるときもある。夕マズメというアオリが当たる確率が上がるタイミングであったことから浮きを集中して確認していた。糸ふけをとり、数カ月ぶりのアオリを意識して渾身の合わせを入れる。竿が曲がると同時にジェット噴射を感じる。「乗った~」数カ月ぶりの心地よいアオリのジェット噴射は最高に気持ちが良い。数回のアオリのジェット噴射に対して、竿を立て耐えしのぎ、アオリを浮かせてから慎重にボート際まで寄せる。
1000グラムの活き活きとしたメスのアオリを手にして、最高の気分だ。
1キロサイズのメスのアオリが藻の中に居るということは、2キロ以上のサイズのオスのアオリがいるはずだ。時刻は、夕まずめ。2キロ以上のサイズの登場に期待がかかる。期待していたオスの登場なく、残念ながら納竿とした。
帰宅後、久しぶりのアオリの刺身を堪能。身は透き通り、甘い。天狗しょうゆで、さらに美味しさが引き立つ。
この美味しさがあるからこそ、次の釣行につながる。
日本海のアオリイカは好調との情報
いよいよ、アオリイカの釣果情報も多く入るようになる。まだまだ、和歌山県中紀は例年に比べると寂しい釣果情報であるが、目立つのは日本海(舞鶴~敦賀)の釣果情報だ。その区間の釣具店に問い合わせると、各店員、口をそろえて、「今年のアオリイカは例年より良く釣れている。」「冷凍アジでヤエンでも釣れている。」「3キロサイズが上がった。」良い話ばかりだ。
そこで、鈴木さんと福井県の砂浜からエントリー。
今回は、活きアジを買わずに、サビキで現地調達することに。
日本海なら、アジは簡単に釣れるだろうという安易な考えが・・・・
ベラ、スズメダイ、メバル・・・・
アジが、釣れない。
秋の活性が高いアオリ相手なら、アジが釣れなくても、ベラやスズメダイでアオリは釣れるが、春イカ相手なら、アジが欲しい。
アジが釣れないときに、スズメダイでアオリを釣った秋の映像をご参考ください。秋の活性の高い時期なら、スズメダイでも釣れます。
鈴木さんのアジを釣る執念で、なんとか2匹のアジが釣れたが、2匹では足りない。足りない分は、スズメダイ、ベラで補うしかない。
アジのポイントから、アオリのポイントである藻場へと移動。
広大な藻場にアンカーリング。藻の直上を意識する。
藻場で、ベラ、スズメダイを泳がすも、アオリの反応なし。
期待の夕マズメ、鈴木さんと1匹ずつアジを取り付け、藻の直上に活きアジを留めてアオリの当たりを待つが、1匹では、なかなか闘えない。アジがないと、やはり苦戦する。アジを買ってこなかった安易な考えを猛反省。春イカと闘える、貴重な1回の釣行であったが、アジを使用して存分に闘えなかったことが悔やみまくる。次回こそは、万全な準備、最高のアジで春イカに挑みたい。