アオリイカ浮き釣りの醍醐味に大満足の南紀開幕戦!【角田裕介氏連載記事浮きアオリイカ釣り 第14弾】 | カンパリプラス

掲載日: 2017/12/02

アオリイカ浮き釣りの醍醐味に大満足の南紀開幕戦!【角田裕介氏連載記事浮きアオリイカ釣り 第14弾】

アオリイカ浮き釣り釣行記第14弾

アオリイカ浮き釣り釣行記、今回は第14回目。
浮きアオリイカ釣りのツノダです。

前回の第13弾で、浮きアオリロケを紹介させていただきました。

四季の釣りHPでロケの動画が配信されていますので、家族での浮きアオリ釣りのご参考にしていただければ幸いです。

アオリイカの浮き釣り、いよいよ紀伊半島(南紀)で開幕!

アオリイカの浮き釣りは、9月から始まった日本海でのシーズンが北西風が吹き始め終盤となったことで、いよいよ、紀伊半島(南紀)での浮きアオリ釣りが開幕。

日本海(京都府北部)では、サビキ釣りで簡単に活き餌が確保できたことで、サビキ釣り→豆アジ、スズメダイ、チャリコ、コッパグレ確保→浮きアオリ釣りというプランでしたが、南紀は日本海と違い簡単に活き餌が確保できないため、釣具店で活きアジを購入します。

日本海では撒き餌をすると、足元が真っ黒になるほど魚影が濃い、一方の南紀は撒き餌をしても、すぐに魚は寄り付かない。そのため、南紀で購入した活きアジを泳がすと、アオリへのPRは、日本海以上となる。

それでは、南紀での開幕戦を紹介させていただきます。

冬将軍到来、西高東低の気圧配置、和歌山県では北西風8メートル予報。となれば、南紀へと車を走らせる。

北西風8メートルまでなら、周参見周辺、北西風10メートルを超えると串本周辺、と自分なりの釣り場選定要素がある。

当日は、周参見の、釣り具屋で活きアジ15匹を購入し、周参見の地磯に15時に到着。

アオリイカ浮き釣りの醍醐味に大満足の南紀開幕戦!【角田裕介氏連載記事浮きアオリイカ釣り 第14弾】

ウネウネと波があり、これ以上、波が高くなれば、捕食が苦手なアオリイカは当たってこないだろうと予測。

湖のような海面よりウネウネと波がある海面の方が、経験上アオリイカが良く釣れる。

この状態が続くことを願うとともに、波が高くならない天気予報と風裏にいることで風波も立たないだろうと予想し、釣り座を準備。

アオリイカ浮き釣りの醍醐味に大満足の南紀開幕戦!【角田裕介氏連載記事浮きアオリイカ釣り 第14弾】
アオリイカ浮き釣りの醍醐味に大満足の南紀開幕戦!【角田裕介氏連載記事浮きアオリイカ釣り 第14弾】

当日は、16時50分の日の入り時刻に大きく潮が下がり、第一弾の時合と考える。

さらに、20時の干潮までの潮が下がるときが第二弾の地合い、干潮潮止まり寸前が最後の第三弾の地合いと、予測

アオリイカ浮き釣りの醍醐味に大満足の南紀開幕戦!【角田裕介氏連載記事浮きアオリイカ釣り 第14弾】

アオリイカの浮き釣り、いきなりの根掛かり連発・・・難しいポイントに開幕戦から本気モードに

アオリイカの時合と予想した16時50分の日の入り時刻に間に合うよう釣り座を準備。
16時、ファーストキャスト。

釣り座の真正面約40メートルの位置にある沖磯に向け、約20メートルキャスト。

沖磯の左側へ私が、右側へ同行者の鈴木さんがキャストする。

ファーストキャストした浮きが浮いてこない。

南紀での開幕戦でいきなり当たらないだろうという先入観から、竿を手にするのが遅れる。

竿受けに置いていた竿の糸ふけがなくなり、竿先が海面にバンバン叩かれる。

慌てて、竿を手にし、大きく合わせると、根掛かりしている。ラインブレイク。

仕掛けを交換して、当たりのあった位置に再投入。

すぐに、浮きが海中に消え、今度はすぐに糸ふけをとり、大きく合わせるも、再び根掛かりしてラインブレイク。

仕掛けをすぐに交換して、再投入するも、3回連続の当たり即根掛かりのラインブレイクとなる。

おかしい?開幕戦から何かがおかしい?

冷静になり、仕掛けを取り外して、錘だけを取り付けキャスト。水深を測る。

釣り座から10メートルの位置に海面に顔を出すシモリがあり水深0メートル、釣り座から10メートルから30メートルまでが水深8メートル、釣り座から30メートル地点を超えると水深5メートルと浅くなる。

タナを5メートルに設定して、水深8メートル地点に仕掛けを投入していたが、アオリがアジを捕食して沖側に走ることで、合わせたときには水深5メートルの底の岩に根掛かりしていたことが判明。

今度こそはと思い仕掛けを再投入。すると、3度連続で手前のシモリに走られ、顔を出すシモリに道糸が絡まり、3度もラインブレイクでウキと仕掛けをロス。

アオリイカ浮き釣りの醍醐味に大満足の南紀開幕戦!【角田裕介氏連載記事浮きアオリイカ釣り 第14弾】

開幕戦には厳しすぎるポイントである。6度連続のラインブレイクに、開幕戦から本気モードとなる。

タックルを道糸PE1.2号、ハリス3号から、道糸PE2号、ハリス6号に変更する。

タナを3.5メートルと浅くして、根掛かりを防ぐ。

アオリイカのジェット噴射で抵抗、キロアップのパワー、南紀開幕の1杯目に感動!

アオリイカの浮き釣り、本日のファーストキャストから一時間。
17時まえ、日の入り。

アオリイカ浮き釣りの醍醐味に大満足の南紀開幕戦!【角田裕介氏連載記事浮きアオリイカ釣り 第14弾】

幻想的な雰囲気となる。

電気ウキを灯す。

薄暗くなった海面に、ひときわ電気浮きの灯かりが目立つ。

海面のざわつき感からアオリイカが釣れそうな雰囲気がいっそう漂う。

これまで仕掛けをキャストすれば右へ右へと流れていた浮きがスパッと海中に消しこむ。

当たり即根掛かりの反省から、すでに糸ふけをとり、すぐに合わせられる状況であったため、渾身の力で合わせる。

竿がひん曲がり、ジェット噴射で抵抗するアオリイカのパワーを感じる。

そのパワーからナイスサイズが予想される。アオリイカ
ってこんなにパワーがあったのか?

竿を立て、浮かせることに集中する。

釣り座から10メートルの位置に顔を出すシモリがあるため、その沖で完全に浮かせて、シモリがないルートを選定して足元までアオリイカを寄せる。

アオリイカ浮き釣りの醍醐味に大満足の南紀開幕戦!【角田裕介氏連載記事浮きアオリイカ釣り 第14弾】

6度連続ラインブレイクして苦労した1杯。
南紀開幕で1杯目に手にした1キロのアオリイカに感動する。最高です。

アオリイカ浮き釣りの醍醐味に大満足の南紀開幕戦!【角田裕介氏連載記事浮きアオリイカ釣り 第14弾】

続いて、当たりのあった位置に仕掛けを再投入。

しばらくすると、電気浮きが海中1メートルの位置に留まるアオリの居食いの当たりを示す。

糸ふけを急いでとり、アオリの重みを感じたと同時に力いっぱい合わせる。

よし!!乗った~

アオリイカ浮き釣りの醍醐味に大満足の南紀開幕戦!【角田裕介氏連載記事浮きアオリイカ釣り 第14弾】

2杯目も1杯目と同様サイズの1キロであった。

アオリイカ浮き釣りの醍醐味に大満足の南紀開幕戦!【角田裕介氏連載記事浮きアオリイカ釣り 第14弾】

こうなると、釣れるパターンを見つけたようなもの。

あとは潮が動けば、イカは当たるだろうと勝ちパターンを見つけて安堵する。

隣で竿を出している鈴木さんも、400グラムのアオリがヒット。

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当たりのあったところに再投入して、鈴木さんも2杯目のアオリがヒット。

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鈴木さんも当たるパターンを見つけられたことで安堵する。

16時から17時30分まで2時間当たりが続いた。
その後、2時間潮が止まり、当たりが遠のく。19時半過ぎ。このまま当たらないのではと不安がよぎる。

アオリイカ1.2キロ 潮が再び動き出した頃今日一番の良型がヒット

波音しか聞こえない静寂な状況に、「乗りました!!」という鈴木さんの叫び声が聞こえる。

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鈴木さんの3杯目は、800グラム。

潮が動き出したか? 次の瞬間、私の浮きが海中に消し込む。

糸ふけをとり、渾身の力で合わせを入れる。

「重い!!乗った~」今日一番の重みだ。ジェット噴射で竿がひん曲がる。

このパワーを感じたかったからこそ、南紀まで来た!と心で叫ぶ。

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私の3杯目は、1.2キロの、この時期としては、ナイスサイズを確保。

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続いて、当たりのあった位置で仕掛けを投入。

しばらく右へ右へと流れていた浮きが沖へと流れ出す。

沖に流れると、根掛かりの恐れがあるため、浮きに変化は出ていないが、糸ふけをとると、アオリの重みを感じる。

沖へと浮きが流れていたのは、アオリが沖へと、表層を走っていたからだ。

アオリイカ浮き釣りの醍醐味に大満足の南紀開幕戦!【角田裕介氏連載記事浮きアオリイカ釣り 第14弾】

4杯目は1キロであった。

どこにキャストして、どこに浮きが流れるときに当たりがあるのか? 今回は、すべて同一パターン。

再び、浮きが海中に消し込む。

気を抜き、ヒットに持ち込めないと、バラす流れが続くため、当たりは確実に獲りたい!

集中する。糸ふけをとり、アオリ独特のジワーっとした重みを感じたと同時に、海面の位置にある竿先を自身後方へと大きく素早く、力いっぱい合わせる。

竿が曲がり、ジェット噴射の開始とともに、釣ったと確信する。

アオリイカ浮き釣りの醍醐味に大満足の南紀開幕戦!【角田裕介氏連載記事浮きアオリイカ釣り 第14弾】
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残りの活きアジは1匹。

当たりは多いがヒットに持ち込めず活きアジがなくなった鈴木さんに、最後の1匹をプレゼントして、私はストップフィッシング。

そして、最後の1匹を鈴木さんにプレゼントしたことで、過去を振り返る。鈴木さんは何度か私からの最後の1匹のプレゼントで良型を釣っている。

そして、今回も、この最後の1匹でドラマが生まれる。

鈴木さんの浮きが、海中1メートルで留まり、居食いを示す。

デカイカ特有の当たりを示す。「乗りました~」鈴木さんの明るい声が響く。

アオリイカ浮き釣りの醍醐味に大満足の南紀開幕戦!【角田裕介氏連載記事浮きアオリイカ釣り 第14弾】

今回も鈴木さんは、最後のアジ1匹で1キロのアオリをゲット。

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20時30分、納竿とした。

アオリイカの浮き釣りの醍醐味に大満足の南紀開幕戦!

アオリイカの浮き釣りでこの時期にしてはナイスサイズをキャッチできた今回の釣行。
沖に向け浅くなる地形、釣り座から約10メートルの位置の海面に顔を出すシモリから、6回連続ラインブレイク、仕掛けのロス6本、道糸がシモリに絡まり浮きのロス3個と、南紀開幕戦から厳しすぎる釣り場状況であったが、この状況を打破でき、キロオーバー5杯と大満足の南紀開幕戦となった。

アオリイカ浮き釣りの醍醐味に大満足の南紀開幕戦!【角田裕介氏連載記事浮きアオリイカ釣り 第14弾】

浮きアオリイカ釣りの醍醐味である、浮きが海中に消し込み、合わして、ジェット噴射を感じる。

さらに、当たりの多さ、アオリのパワー、やり取り等、今シーズンも、遠路はるばる南紀まで通う価値がある。

南紀の冬が楽しみだ。

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