アオリイカの浮き釣り 第10弾は7月~8月中旬の夏アオリイカ釣行
アオリイカ浮き釣り釣行記、今回は第10回目。
浮きアオリイカ釣りのツノダです。
前回の第9弾で、夏アオリについて触れましたが、7月~8月中旬は、大阪府泉南、兵庫県須磨~明石において、夏アオリと言われる、産卵期が過ぎても、その場に残っている主にメスアオリが、意外と狙える時期です。
夏アオリは、通常6月で産卵を終え、イカ生涯に幕を閉じたはずのアオリが藻場に居残り、1キロ前後のメスアオリイカが盆あたりまで釣れ続きます。オスのアオリイカは産卵を終え生涯を終えるため、残っている個体が少なく、稀に、2キロ~3キロが釣れることもあります(産卵、孵化時期が太平洋の場合、ばらけるため、遅れて生まれた個体が釣れることも)が、あまり期待せずに、残りイカに遊んでもらおう!!っという軽い気持ちで釣行スケジュールを考えました。
アオリイカを意外と狙える夏はメスが中心、稀に2〜3キロのオスのアオリイカが釣れることも!
アオリイカ浮き釣り釣行当日、釣り友の鈴木さんと、大阪府泉南の浜からゴムボートを組立て、浜沿い約100m地点にアンカーリング。水深は約6メートル。タナを4メートルに設定。6月まで、びっしり藻が生えていた場所も、水温が高まり枯れたのか、台風3号の影響で流されたのか、大規模な藻場が小規模の藻場に変わっている。
アンカーリングしたボートの沖側で、潮目が近づいてきた。
夏らしい真っ青な海だ。これまで、何度も、潮の流れである潮目に仕掛けを投入して、イカの当たりを経験している。潮目上に流れているウキを凝視する。ウキが若干右に傾いている。さっそくの当たりですか?と興奮して糸ふけをとると、アオリ独特の重みでなく、なにかが引っ掛かった抵抗を感じる。
ラインに流れ藻が絡んでいた。
絡んだ藻を回収して、再度、潮目に仕掛けを投入する。すると、着水したウキが浮いてこない。投入直後はアオリの当たりが多い実績がある。キャストし、着水した活きアジが海面に叩かれる衝撃で脳震盪を起こし、ユラユラと設定したタナまで沈んでいる姿がアオリイカにとって物凄いPRになっていると思われるからだ。興奮する気持ちを抑えて糸ふけをとると、またもや、アオリイカ独特の重みでなく、なにかが引っ掛かった抵抗を感じる。
今度は、海底の枯れかかった藻に絡んでいた。
再度、藻を取り除き、潮目の中に仕掛けを投入する。
夏らしい、赤潮やごみが流れてきた。
先ほどの真っ青の海からの急変だ。
この汚い潮の流れではアオリイカの当たりはないな~次の潮の流れを期待しようと、緊張を解き、リラックスしてボートに身を任せる。時折、ウキを確認する。暑さ対策で夕方4時からの竿だしとしたが、とにかく暑く、ボッ~とする。あれ??さっきまで、そこにあったウキが消えていることに気が付く。ボッ~っとしているせいか、今日のパターンでは藻に絡んだのかっと思いながら糸ふけをとると、アオリイカ独特のジワーッとした重みがじっくり浮いてくるのが分かる。その瞬間、自分のスイッチを入れ、テンションを上げる。竿先を海面にある位置から自身後方へと力いっぱい大きく合わせる。竿を曲がり、アオリイカ独特のジェット噴射が始まる。「アオリやったんかいな~」っと叫びながら、慎重にボート際まで寄せる。
夏アオリイカには珍しいオスの1500グラムの良型の登場に素直に喜ぶ。
隣で竿を出している鈴木さんにも同じく当たりが・・・
鈴木さんにもオスの1300グラムの良型が登場する。釣果により、暑さが吹っ飛ぶ。
再び、赤潮とゴミがボート付近に流れてきた。
夏らしく、大量のクラゲの姿も確認できる。流れがボート付近に来ているということは、今日のパターンからアオリが当たる!?と思いウキを凝視すると、次の瞬間、ウキがスパッと海中に消し込んだ。急いで、糸ふけをとり、アオリ独特の重みを感じたと同時に渾身の合わせを入れる。「良し!乗った~しかも、デカい!!」アオリのジェット噴射のストロークからデカアオリが期待できる。夏アオリモードであったため、デカアオリが来るとは予想しておらず、このパワフルなジェット噴射に、しばらく感動する。ジェット噴射に対して、竿を立て耐え、慎重にボート際まで寄せる。
アオリイカ2000グラムの良型のオスであった。エンペラが切れていることから、産卵期の闘いの後が伺える。
最高の気分で当たりのあった位置に仕掛けを投入する。すると、投入後、ウキが浮いてこない。いまの素晴らしい流れから、藻を疑わず、アオリイカと思い糸ふけをとると、アオリイカ独特の重みとジワっと浮いてくる感じを竿先から伝わったため、海面の位置にある竿先を自身後方へ、渾身の力で大きく合わせをいれる。「乗った~」竿がひん曲がり、さきほど同様、力強いストロークの長いジェット噴射が開始される。最高の気分だ!ジェット噴射を満喫し、慎重にボート際までアオリイカを寄せる。
1800グラムのメスのアオリイカであった。このサイズのメスが残っているということは、まだまだデカいオスのアオリイカがいるということか。欲が出てきた。稀に夏場に出てくるホワイトモンスターの当たりを期待し、再度、当たりのあった位置に仕掛けを投入する。
日が暮れだし、まさに、夕マズメの地合い、ゴールデンタイムだ。
夕日に見とれているうちに、自分のウキが海中に消えていることに気が付く。ホワイトモンスターか? 今日の素晴らしい流れから、ホワイトモンスターが出そうな、しかも、日暮れの最高のタイミングだ。興奮マックスで糸ふけを取り、大きく合わせを入れる。
これが夏らしい個体で、本来メインとなるはずの、1キロのメスのアオリイカであった。
そんなに思った通りになるはずもない。自然相手の釣りである。最後に、夏らしい個体を手にして大満足の私4杯、鈴木さん3杯の釣行を納竿とした。
まだまだ、盆まで楽しめそうな、期待の持てる釣行となった。
アオリイカ 浮き釣りの夏場の気分転換に楽しいブラクリング
アオリイカ浮き釣りで夏らしいアオリイカに出会った前回の釣行。
そして、再度、鈴木さんと、夏アオリイカを求めて、大阪府泉南へ釣行予定を立てるも、泉南方面はボートを出せる天候でなく、コンディション抜群の福井県大飯郡の砂浜からガシラ釣りで出船することにした。
ウキアオリイカ釣りで使用したアジを輪切りにして、ささめ針ブラクリ5号に取り付け、ボートの真下に落とし、着底したら糸ふけをとり、ガシラの当たりを待つ。ガシラのガサツなゴツゴツした当たりがあればすぐに合わせを入れず、竿先がグーッと食い込む感触(ガシラが餌を飲み込み走る)を感じたときに大きく合わせを入れる。
ボートの真下で当たりがなくなれば、キャストする。糸をゆっくり巻きながら、糸ふけを少しだし、当たりを待つ。すると、ラインからガシラが餌を飲み込み泳ぐ瞬間が伝わる。その瞬間、大きく合わせを入れる。合わせを入れた瞬間、岩の間に潜り根掛かりする当たりはアコウ(キジハタ)であることが多い。
ラインシステムを良いものを使用すれば、アジの輪切りで、フルキャストしてルアー釣り感覚で、めちゃくちゃ釣れる楽しさを体験できる。
ウキアオリイカの夏場の気分転換に、ブラクリング、めちゃめちゃ楽しいですよ。
夏場に、「涼しく、楽しく、美味しい」小鮎釣り
さてさて、またまた、ウキアオリイカの合間の釣りで、滋賀県北部河川での小鮎釣りに行ってきました。
うだるような暑い日に、川に浸かり、涼しみながら釣りを楽しむ。しかも、目立ての石にウキを流し、ウキで小鮎独特のコンコンコンっとした当たりを捉え、釣れる、釣りの楽しみも体感できる。夏場に、「涼しく、楽しく、美味しい」ことから、はまってしまい、知人にお願いして、動画を作ってみました。
動画(ささめ針MOVIE Vol.8 滋賀県北部 初夏の小鮎釣り)を見てもらえると、楽しさをお伝えできるのではと思いました。
次回、9月投稿分は、9月に日本海でシーズンインの、小イカをサビキで釣ったアジで狙う家族釣りを紹介できればと思っております。