エギングとは基本的にはエギと呼ばれる疑似餌で主にアオリイカを狙う事を言います。
疑似餌を使う釣りの中でも大人気なのがエギングでもあります。
そのエギングを初めての方にも分かりやすく徹底解説!
エギングとは
エギングとはイカを釣る為に古くから伝わる擬餌針の漁具【餌木(エギ)】を使用した釣り方で、そのエギと現在進行形である【ing】を併せた現代風のルアーフィッシング的釣りの造語。
エギングで使用するエギとは
エギングでは様々なイカ等を釣る事ができるが、主にアオリイカを対象にした釣り方でエギを使用した場合に使われるルアーフィッシングの名称である。
地方性はあるものの、烏賊と言えば船などで釣るイメージであったが、磯、岸壁、防波堤など陸っぱりで狙える事がわかり、手軽でスタイリッシュな装備に併せ、老若男女問わず楽しめる簡単な操作でその烏賊が身近となり、この三十年くらいで急速に人気が高まってきたと同時に釣具メーカーからも新しいコンセプトを持つエギや専門のロッド、リール、ライン等が続々と開発され、釣り人各人の趣向に合わせた道具選びができる様になった事で更に人気を得ている釣り方であるとも言えるであろう。
エギングの釣り方は
エギングの釣り方の基本として、エギは一般的には自らのアクションを持つルアーではなく、強いて言えば沈むルアーと言えます。
それをロッドやリールの操作で直進、上下及び左右の動きを現場の状況に合わせて動かせば良いのですが、基本的には棒引き(直進)、しゃくり(上昇&下降)、連続するしゃくり巻き(左右への動き)となります。
どんな釣りにも言えますが、エギングにおいても誘いと食わせのタイミングがあり、状況に応じたアクションをエギに与えて烏賊にアピールし誘い、食わす(烏賊の場合は抱かすとも言う)タイミング(間)を作る釣り方である。
動体視力に優れる烏賊は動くものに敏感に反応し、誘う前述したアクションをエギに与える事によって反応して追尾してきます。
イカがエギに触るのは、その誘いからエギの動きが止まる時、またその時からエギが沈み出す瞬間、または沈んで止まった時、及びその時から動き出す瞬間のタイミングが多い。
またエギの沈下している最中にも触ってくる事も多く、それをイメージしながら、その各タイミングのラインの動きやロッドを通して伝わってくるアタリに集中する事が大事である。
エギングで確率も良く、技術的な面も少なくてすむ【単発しゃくり】をアクションとする基本的な一連の動作を順におってみます。
エギングのシャクリ方や流れ
エギングの基本的な流れとしては、下記が一般的となる。
- 目標とするポイントにエギを投入し、リールのラインベールはフリーのまま、必要であればライン出しつつラインを張らない様に、着水した真下の海底へエギを沈め着底を待つ。
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着底を感じたら軽くラインの弛みを巻き取りロッドを時計でいう6~7時の位置で構え、一気に10~1時(体力に合わせて)くらいまでしゃくり上げ烏賊を誘います。
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しゃくり上げたロッドをまた元の位置に戻しながら弛んだラインを素早く巻き取り、またエギの着底を待ち、アタリを感じなければエギが足元近くになるまで②③を何度か繰り返します。
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途中でアタリを感じれば鋭くロッドを立てて合わせるもよし、慣れるまではラインの弛んでいる時間の長い釣り方なのでアタリがとれない方もいらっしゃるとは思いますが、次のしゃくり(誘い)が合わせとなる事も多い釣り方でもあります。ビギナーやのんびりと釣りを楽しみたい方向きの釣り方でもあります。
エギングで狙えるイカの種類は?
エギングで狙えるイカの種類は、使用するエギが魚やエビを模した物が大半なので、それらを餌とする烏賊類はほぼ全て釣れます。
アオリイカ、コウイカ、ケンサキイカ、ヤリイカ、ヒイカ、コブシメ、スルメイカ、タルイカ等々。
外道というには余りにも高級な魚たちも釣れてくれますので魚らしき引きであればラインを緩めず一気に巻き上げ取り込みましょう。
ほかにはスズキ、ヒラメ、マゴチ、キジハタ等々も釣れることがあります。
エギングにオススメの道具は?
エギングにオススメの道具を、各ジャンルごとにご説明!
エギング ロッド
エギングにオススメのロッドは、7ft前後~8ft前後のロッドが扱いやすく、身長や体力などに合わせ、長さや硬さを選ぶと良く、一般にミディアムクラスと呼ばれる硬さがビギナーの方にはお薦めです。
ロッド自体の軽さも重要ではありますが、軽さは脆さとも言えます。
ビギナーな方には超軽量なモデルはお薦め出来ません。
後で泣きを見ない為にも最低限必要な重さが存在することも頭に入れておいて頂きたいです。
感度やロッドアクションも大切ながら、最初は他の釣りのロッドを流用したりするのも良いです。
近年はバリエーションも増えましたので、やりこんで行くうちに自分の釣りのスタイルが確立されてからそれに合う一本を選ばれるのが良いかと思います。
抜群の操作性はスレたイカにも有効。軽量かつハイバランスなブランクは一日シャクリ続けても疲れにくく快適なエギングを実現。
エギング リール
エギングのリールですが、ロッドは腕の延長です。ある程度は自身の技量でカバーできるものではありますが、リール、特にスピニングリールのドラグにおいてはそうそう安易には行かないものです。
従ってドラグが滑らかに出るものを選んで頂きたいです。
最近のリールは最上機種でなくてもその性能は目を見張るものがあり、余程のものでなければ大丈夫だと感じています。
ただ、あまりに小さい番手のサイズだとエギングでは釣りづらい事が多々ありますので最低でもダイワ製基準であれば2500番,シマノ製基準であれば3000番以上で更にそのひとつ上の番手でも大丈夫です。
今のリールは金属・樹脂・カーボンなどの素材がありそれぞれに一長一短がありますが、エギングでは軽さと頑丈さを兼ね備えたものが感度面や操作性、またハードな使用と足場の悪い場所などに置いたりしますので有利でもあると言えます。
後はハンドルを回してもブレずに振動の少ないものが適しており、余分なラインを素早く巻き取れるハイギアと呼ばれるギア比の高いものがお薦めです。
エギングにオススメのラインは
エギングにオススメのラインは、ロッドとの兼ね合いもあるが今はPEラインと呼ばれるポリエチレン製の原糸を撚ったラインが一般的である。
低伸度である事でエギを操作しやすく、またアタリなどの情報もラインを通して感じ取りやすいのがこのラインの特徴でもあります。
比重、熱、擦れなどのデメリットも勿論ありますが、近年の開発も凄まじく、それぞれを改善してきている様でもある。
太さは大半の場合、1号表記されているもの以下での使用が一般的ではありますが、エギングとはエギと海底の岩礁や海藻などの障害物と接触の多い釣りでもあり、慣れないうちは投入する度に障害物へ引っ掛かって切ってしまう事も少なくはないです。
従って引っ掛かっても回収率があがる様に極力太く、0.8号~1号で楽しんで頂きたくもあります。
PEラインは擦れに弱く、岩礁などに擦れるといとも簡単に切れてしまいます。また不透明であるので烏賊に違和感を与えてしまう事もあります。
従ってこれらを解消する為、各デメリットを打ち消すリーダーと呼ばれるフロロカーボン製のハリス糸部をPEラインの先に結びます。
最近の風潮においてPEラインと同じく、細仕掛け推奨されてきていますが、やはり切れてしまっては元も子もありません。
PEラインの約3倍の太さで良いと考えますので前述のメインのPEラインの太さであればリーダーは2.5号~3号を推奨します。
ロストが減ればお財布に優しいのは元より環境にも優しいのですぞ。
エギングにオススメのエギは
エギングの状況に応じたオススメのエギは選択肢の増えた今、エギを選ぶのも大変だと思います。
お気入りがあればそれで良いとも思いますが、状況によってはエギのローテーションも必要になってくるパターンも。
エギングでエギのセレクトは大まかに三つの要素を覚えて頂くと良いでしょう。
それは『動き』『下地色』『上布色』の三つである。
私のエギングでの状況別のエギ選びはシンプルで二者択一方式ですのでこの三つの要素を各二つに分けて頂けると簡単である。
『動き』では岸釣りでのエギのタイプについて浅場(シャロー)とそれ以深から深場(ディープ)で考え、浅場は横の動きを重視エギの上部にラインを結ぶ金具(アイ)のある上アイタイプ、もう一方は横の動きに上下の動きも大きく演出出来るエギの先端に金具のある前アイタイプが一般的である。
『下地色』については太陽の光量によって反射重視の金や銀系とシルエットや波長で見せる赤や青系に分けている。
何種類あるのか検討もつかない色に柄まで着いている『上布色』に悩まれる方が多いとお聞きしますが、インパクト系とナチュラル系とに分ける事によってこれも僅か2種類と考える事も出来るのです。
簡単な一例をあげてみましょう。
・陽のあがった朝に漁港の防波堤。
・防波堤周りは水深約5m。
・水質はやや濁り気味ながら潮は動いている。
・釣り人も数人おり、朝一は釣れていたが今はアタリが遠退いた様子。
この状況である場合の私の考え方としてのエギングでのエギ選びを当てはめてみる。
まずは比較的に浅いポイントなのでタイプは上アイのモデルで速い横の動きに反応する高活性な個体にアピール。
濁っていても比較的に活性の高い朝の時間帯であるならば上布はインパクトがあり視認性のあるオレンジ。
雨などと違い太陽の光があるならまず下地に反射光の強い金色でアピール。
といったセレクトもあり、テンポの良い釣りから展開し、先行者の言う様に渋くなっている様であれば先行者の使っていないカラーを選定するローテーションが功を奏す場合もあります。
逆に夜の磯場で水深もあり、水はクリアーであったとするならば、横移動に縦移動の動きを加味してアピールしやすい様に前アイタイプ。
下地は反射よりもシルエットで見せる赤色に、上布は更にシルエットが出やすい茶色を選択しています。
これはホンの一例に過ぎませんが、色にしても動きにしてもナチュラルな誘いが良いのか、インパクトのある方が良いのか、その時の烏賊の活性に合わせて選ぶのですが、どちらに好反応をみせるのかは実際に投入してみないと分からないのが辛いところでもあります。
エギングのポイントの選び方は?
エギングの情報も今の時代、居ながらにして各エリアのポイント情報は簡単に手に入りますね。
当サイト『カンパリ』の様にリアルタイムで更新されているサイトなどを参考に、各地のショップさんへ問い合わせるのが一番確率があがります。
エギングの最新釣果はカンパリでチェック!
エギングに持っていけば良い便利アイテムは?
エギングに持っていけば良い便利アイテムと言われるものは様々ありますが、エギングに限らずまずご用意頂きたい物はライフジャケットなどの安全対策グッズであります。
自分の救命率はあがり、万一の時にでも発見されやすくなりますので釣りをするには必須アイテムでしょう。
後は場所にもよりますが、エギのカンナ(針部)に海藻などが絡まり挟まる事が多々あります。
そのままだとエギがアクションしなかったり、バランスが崩れてしまいますのでこれを取り除く小さなワイヤーブラシを忍ばせておくと便利だったりします。