Q.イカメタルとは?
烏賊釣り漁船をご存知でしょうか?
私の地元日本海では真っ暗な夜の海に煌々と漁火を焚き、その光に寄ってくる小魚を捕らえに近付いてくる烏賊を【スッテ】と呼ばれる擬餌針が沢山付いた仕掛けで次々に釣り上げて行きます。
このスッテにはプラスチックなどでできた軽く浮くものと、鉛などの金属製などでできた重く沈むものがあり、イカメタルとは後者のスッテを漁で使う様な複数ではなく、単体で使ったルアーフィッシング的釣りを指す名称である。
Q.イカメタルの釣り方の基本は?
基本、船釣りであるイカメタル。
仕掛けを足元直下へ投入し、棚と呼ばれる烏賊の泳層にスッテを沈ませたり、一度底とってから巻き上げて送り届け狙います。
誘いの動作として、数回しゃくり上げながらタイミングよくリールを巻き、烏賊を追随させて止めたタイミングでアタリをとる方法と、スッテが棚に入っているならばリールを巻かずに一定層にスッテを留め、竿を細かく振り、その場でスッテを躍らせ誘って止めてアタリをとる方法がある。
烏賊のアタリは誘いの動作後の停止中に集中するが、食いが立つと沈下中にも多くみられるのでスッテが水中にあるうちは常に集中していると功を奏すでしょう。
Q.イカメタルで狙えるイカの種類は?
イカメタルのターゲットは地方名はあるものの、ケンサキイカが一般的であるが、近年ではヤリイカ、スルメイカもメインターゲットとなっている
他にアオリイカやタルイカなどがヒットする事も。
Q.イカメタルにオススメのロッドは?
イカメタルロッドに求められるのは20~100mの深い水深直下のスッテをしっかり事の出来る張りのあるパワーが必要でありながらも何度もスッテに触ってくる微弱なアタリを伝えてくれる感度が大事になってきます。
感度とは2通りあり、竿先の動きに出るタイプとダイレクトに手元へ伝わるタイプ。
活性の高い時は穂先を押さえ込んだりプンッと戻る目に見えるアタリが出るが、スッテを抱かないでタッチのみの竿先に出ないアタリもとれるのが後者のタイプである。
ビギナーであるならば前者の竿先の押さえ込みや戻りのアタリを目視出来るタイプがお勧めで、6フィート前後の先調子で烏賊のアタリに竿先が追随するソリッドタイプが簡易だろう。
Q.イカメタルにオススメのリールは?
慣れないうちはライントラブルの少ないスピニングリールがお勧めだったりもするが、ビギナーであればこそベイトリール、それもカウンター付きをお勧めしたい。
この釣りはスッテのバリエーションは元よりアクションや感度も大事だが、数を楽しむ釣りである為に、棚が取れるかどうかで釣果が大きく左右されます。
それには棚(烏賊の泳層・水深)が数字で分かるカウンターの付いたベイトリールが一目瞭然。
スピニングリールでメーター毎に色分けなどの目印がついたラインを使用するのも方法のひとつではありますが、プロと呼ばれる方々でさえ好んでカウンター付きのベイトリールを使っている様ですのでその利便性はビギナーであるならば尚更に強い味方となってくれるでしょう。
Q.イカメタルにオススメのラインは?
微弱なアタリの多いこのイカメタルの釣り。
伸びもなくダイレクトにアタリを伝えてくれるPEラインがお薦めです。
錨を下ろして船を固定する事も多いのでラインは潮の流れの影響を受けやすく、回避するのにより細い号数を使えるのもPEラインの特徴でもあり、一般的には0.6~0.8号をメインライン(道糸)に、警戒心を与えない様にリーダー(ハリス)を1.5~2号を約1.5m程度繋ぎます。
Q.イカメタルに持っていけば良い便利アイテムは?
ルアーフィッシングとは一本のロッドに一個のルアーが王道ではありますが(私的ポリシー)、ことこのイカメタルにおいてはスタイリッシュになったとは言え、半漁的な釣りですから数を釣りたいとお思いの方が大半。
ティーザーやアシストの名目で浮きスッテやエギを枝針として付随させる事があります。
しかしこれがかなりの効果を表しており、まず一杯!更に数を伸ばしたい!とお思いであれば秘かにと言うか、既に一般化していますのでタックルBOXに忍ばせておきましょう。