PEラインの寿命を延ばすお約束メンテ術【中本嗣通氏連載記事No.49】 | カンパリプラス

掲載日: 2016/06/14

PEラインの寿命を延ばすお約束メンテ術【中本嗣通氏連載記事No.49】

毎度です

 

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このところオッサンが愛用するラインといえば、圧倒的にPE系のラインが多おます。その理由としては、耐久性に優れるPEを使用することで「ラインの巻き替え」というわずらわしい作業の数をグッと軽減してくれるメリットがあるからでんねんわ。それに、0.8~0.3という極細号数の8本・12本撚りのアイテムは相変わらず高価な価格設定ですが、4本撚りで1.5号以上の太号数の普及品なら近年になって価格がグッと下がっているのも使いやすくなって多用する理由の一つでっせ。

 

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でも、まだまだ汎用ナイロンラインと比べると高価。そこで、ある程度の期間を使い込んで実釣部分にキズなどの傷みが入った場合には、ラインの寿命を延ばすメンテ術としてスプールの奥にある未使用の部分と実釣部分を入れ替える“逆巻き”を施すのが、PEを使用する上でのお約束やといえますよネ。

 

でっ、同じスプールに逆巻きで巻き戻す方法といえば、スプールA(正巻き)→B(逆巻き)にラインを移し、さらにB(逆)→C(正)へと巻き換えて、最後にC(正)→Aにラインを巻き戻して逆巻きを完成するという、ホンマに手間の掛かる作業が必要になりまんねんな。まっ、同機種リールのスプールを数多く所有していればA→Bの作業だけで済みまんねんけども…。

 

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最近、その面倒な巻き換え作業を手軽に行えるアイテムをみつけました。それは㈱ 第一精工の『リサイクラーDS』でっせ。速い巻き取りが可能な5.5倍速のWハンドルと4つのBBを装備することで主軸と第2軸との間でラインのやり取りが【正⇔逆】にでき、このアイテムだけでPEラインの逆巻き作業が手元で簡単にできまんねんわ。また、新品ラインのスプールから巻き替える際の作業もスムーズに行えます。

 

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しかも、専用の空きスプールに巻き込んだ時点でサッと温水へ浸け込めば、無理なくラインの塩抜きが可能。その後にナイロン製の脱水パックをスプールに被せてハンドルを回してやれば、遠心力が働いて素早く水切りができる優れモンなんでっせ。

 

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まっ、便利なアイテムを使用して小マメなメンテ術をあれこれ施しやれば、少しでもラインの寿命が延びて長く使えますからオッサンの薄い財布もチットはひと息つけまっからネ

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