『改良カレイイレグ』誕生秘話【中本嗣通氏連載記事No.40】 | カンパリプラス

掲載日: 2015/09/01

『改良カレイイレグ』誕生秘話【中本嗣通氏連載記事No.40】

毎度でおます

梅雨明けにやってきた連日の猛暑も、どうやらお盆を迎える頃にはひと段落してくれたようでんな。もォ~う、最高気温が40℃に届こうかという状況で表に出ると、元気な若い子でも熱中症になっても不思議ではおまへんから、体力のない非力な初老のオッサンはエアコンの効いた部屋でキンキンに冷えたアイス・カフェオレでも飲みながらTVで高校野球観戦をするのが至高の楽しみでおましてんわ♪

 

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もちろん、そんな地獄のような真っ昼間に釣行をするなんてもってのほか。…となると「夜投げ」が釣行のステージとなりますが、今夏は淡路島での大キス狙いがマイブーム。

20~23㌢の良型を主体ですが、その中に26~29㌢の大キスが交じる釣果が連発してケッコウおもしろおましたで。

 

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そんな大キス狙いで大活躍してくれる投げ専バリといえば、その名もズバリであるささめ針の『大キス』ですが、キスに交じって大型他魚が乱入してくる釣り場では汎用投げ専用バリとしてお馴染み『改良カレイイレグ』が重宝します。

そこで、今回はその『改良カレイイレグ』についてのお話でっせ❤

 

 

【『改良カレイイレグ』誕生秘話】

僕なりに投げ釣り専用バリに求められる機能・性能を考え、追求した答えがフィールドテスターとしてお世話になっているささめ針から発売されている『改良カレイイレグ』。

 

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この僕の意見を120%取り入れて作られた投げ専用バリが思いもよらず市販品となり、釣具ショップの店頭に並んでから早や16年近い年月が過ぎました。現在ではありがたいことに数多くのキャスターから支持をいただき、汎用投げ専用バリとして愛用してもらっているみたいです

 

でっ、このハリで何よりもこだわったのはそのフォルム。…というのも、既存するカレイ鈎などの投げ専バリのフォルムはいずれもフトコロ形状が狭めに作られており、掛かり場所によってはスッポ抜けを多発する不満点があったからです。

まず、フトコロが広い丸セイゴ系などの短軸ハリは「吸い込みに劣る」というファクターが気に入りませんでした。僕としては「ハリを呑み込ませて確実に掛ける」というスタンスが投げ釣りの基本だと考えているので、どうしても吸い込み性能に勝る長軸形のハリにこだわりたかったのです。そこでカレイ鈎の長軸形はそのまま残し、フトコロ部分を広く成型することによって、ちょうどカレイ鈎と丸海津を足して二で割ったような独特のフォルムの『改良カレイイレグ』が生まれました。

 

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良好な吸い込みで対象魚のノド奥深くまでハリを運び、広いフトコロでガッチリと確実に捕らえる。この僕が理想とするメソッドで魚を掛けることができれば、スッポ抜けを起こす事例も減らせるハズだと考えています。(ただし、簡単にハリスを傷付ける歯の鋭いターゲットにはこの論理は通用しませんが…)

また、この広いフトコロは“アオイソメの房掛け”にもシッカリと対応し、より数多くのアオイソメを掛けることでアピール度をUPできるのもメリットだといえるでしょう。

 

さらにもう一つのこだわりが、硬度の高い焼き入れを施したハリ先。これは既存のカレイ鈎が根掛かり時の回収を担う“伸び”を考える余りに軟らかく作られているのか、カレイを食わせるための大事なファクターだといえる海底を曳き掻く“誘い”を繰り返すことでハリ先が鈍る傾向がありました。そこで改良カレイイレグではハリ先の硬度を増し、誘い程度で鈍ることなく使用できるように仕上げてあります。

 

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ちなみに、個人的にカレイ狙いで『改良カレイイレグ』を使用する号数の選択基準は、通常の釣り場ならば迷うことなく13号オンリー。さらに40㎝を超える大型が交じる可能性があるポイントを釣るならば一発大物に備えて14号~15号、晩秋に落ちギスなどが交じる場合や20~30㎝までの中小型が多い釣り場を釣るケースには12号にまで号数を落とすのがお決まりのパターンなんでっせ。

 

てなことで、これからも汎用投げ釣りバリとしてささめ針の『改良カレイイレグ』をどうぞよろしくお願いしまんねんわ

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