周りが釣る前に釣ってしまうメタルジャッカーSJ【LUMICA(ルミカ)メタルジャッカーSJ インプレッション】
武庫川尻一文字で太刀魚ショアジギングレポート。
驚異の遠投性能で、接岸する前の太刀魚をキャッチします。
のりくす様よりメタルジャッカーSJ モニターレポート
10月中下旬ごろから連日賑やかな声が聞こえだした沖堤防ムコイチこと武庫川尻一文字。
早朝の太刀魚に始まり青物、昼間は底狙いでロックフィッシュそしてまた夕方からの太刀魚とリレーで1日楽しめるということで11月5日(火)小潮の日に乗り込んできました。
もちろんこの日持ち込んだルアーは株式会社LUMICA様よりモニターでご提供いただいた新製品『Xtrada メタルジャッカーSJ(スロージギング)』。これのみの一本勝負を挑んできました。
個人的には昨年から愛用させていただいているオフショア太刀魚ジギング専用の『メタルジャッカーRAIZIN』でかなり好釣果の良い思いを沢山させていただいているので、それのシリーズ製品ということでとても興味がありました。またバーチカルに使用するオフショア用との違いも含めていろいろ確かめるためにしっかりと使い込んできました。
14時発の渡船で沖堤防に渡り、セッティングを済ませてまずは青物狙いから。
モニターとして受け取った4個のうち「これは釣れそうな色!」と思った『クロエビ(30g)』をファーストインプレッションでチョイス。
メタルジャッカーSJ 使い心地は
まず一投目で感じた(感心した)のが遠投性能の高さ。
過去に数々のメタルジグを使ってきましたがこんなにも綺麗にスムースに飛んでいくのか!と驚きました。スローフォールのためのファットボディ、センター重心でありながら飛びに良いとされる後方重心型のメタルジグに負けず劣らずの遠投性能に驚きです。ということは、陸から“より遠く”飛ばして“スローフォールで誘う”といった事が高次元で実現可能なジグだということ。これは間違いなく武器になる、そう実感しました。そして、その武器で“奴”を捉えられる!そう直感しました。
つぎにフォール性能ですが、ややテンションフォールさせることでジグが落ちていく最中の挙動がPEラインを通じて明確に手元に伝わってきます。今回はフォール中の魚のバイトを得ることができなかったのですが、フォールでよく当たる日にはこれも遠投性能と合わせて相当な武器となるでしょう。
そして着底ですが、これも非常にわかりやすいです。
今回はやや横風も強くどうしてもラインがフケ気味になるのですが、適度にサミングを施してやるだけで、明確な「コンッ!!」という着底の感触が手元にダイレクトに伝わってきました。これによりメタルジグの宿命とも言える“根掛かり”の回避にもつながりとても良いことだと思います。
さてここからしゃくりと巻き上げになりますが、まずしゃくりについては全くと言っていいほど引き重りのようなものは感じられず、むしろ程よく適度な抵抗感(操作している感)とジグの挙動を感じられることで目に見えないジグの動きをイメージできるのでとても扱いやすくまた戦略的に使用できると感じました。
ボトムからのストレートな“ただ巻き”も試してみたところ、これも非常に素晴らしい動きをしており、PEラインを通じてプルプルといった振動を感じることができました。ということは標準で内臓されているラトルがフォール時だけではなく、ただ巻き時にもサウンドを発生させていることになりフォール重視のジグではありますがただ巻きでも食わすことができるまさに万能のジグだと思います。
メタルジャッカーSJショアジギング 太刀魚の時間帯へ。
ということで青物狙いをしつつ、ジグの性能を一投一投噛み締めながら使用してみましたが残念ながら青物とは出会えず・・・。このメタルジグを監修された金丸竜児氏がロックフィッシュアングラーということですのでムコイチ内側で底物(ガシラ)狙いで20g、30gと各種使用してみました。こちらも残念ながら釣果には繋がらずでしたのでまた本格的なロックフィッシュシーズンになりましたら試してみたいと思います。
そうこうしているうちに時刻は16時前、そろそろ“奴(太刀魚)”がやってくるはず。
釣座を再びムコイチ外側へ、“太刀魚といえばゼブラカラー”ということで一番遠投が効く『40gシルバーゼブラ』をセット、少し日も落ちかけていることと今回は潮の濁りも少しキツ目だったこともありラトルスティックを外してそこへ『ケミホタル25』を装着。『オフショア用のメタルジャッカーRAIZIN』もそうですが“ラトルスティック”から“ケミホタル”へ換装できることがこのメタルジグがもつ最大の魅力と武器です。
ここでひとつ注意ポイントがあるのですが、このラトルやケミホタルを取り外すのに少し細い棒のようなものがあると簡単かつ安全に脱・装着ができます。私の場合は爪楊枝をタックルボックスに数本準備していき現場でラトルとケミホタルの交換に使用しました。
そしてついに!先にも書いたこの『メタルジャッカーSJ』の遠投性能が火を噴く瞬間がきました!
ムコイチ外側に釣座を移しての3投目でした、16時11分に待望のファーストヒット、まだ岸に近寄ってきていない沖寄り中層下部にいる太刀魚を大遠投&スローフォール&ケミホタルのパワーで見事に口を使わせることに成功。
良い引きと絞りで上がってきたのが指3.5ほどですがしっかり肥えている美しい魚体の太刀魚。
『メタルジャッカーSJ』の完全勝利でした。
まだ周りでは太刀魚が上がり始めていなかったので完全に『メタルジャッカーSJ』の独壇場です。
ここで一気に数を稼ぐべく太刀魚をもう一本追加、しかしあっという間に太刀魚が手前に寄ってきているのとタナを上げてきているのがわかったので『30gピンクイワシ+ケミホタル』に交換してさらに2本追加。この時点で周りのドジョウ引き釣りの方々にヒットが多発し始めメタルジグへの反応がなくなってしまったので本日の釣行はここまで。時刻は17時を少し回ったところでした。
ロックフィッシュをメインターゲットとした『メタルジャッカーSJ』ではありますが、遠投性能の高さやスローフォール性能が太刀魚にも合うのではないか?と仮説を立てて狙った結果が見事についてきて非常に満足のいく釣果となりました。製品コンセプト的にリアフックは標準装備ではないので今回のように太刀魚狙いをする場合はリアにトレブルフック等を装着することでさらに釣果を上げることもできそうです。
この性能はもちろん底物や青物に間違いなく効くと思うので、またそれらの魚種も狙って釣行したいと思います。
なお、ちなみに今回はかなりタイトに底を狙っての釣法(ボトムバンピング等)もあえてやってみましたが、一切根掛かりをすることがなかったです。この根掛かり回避性能もユーザーにとっては非常にありがたく、また嬉しい性能のひとつではないでしょうか。
この度は大変貴重な体験をさせていただきありがとうございました。
これからもオフショアジギング、ショアジギングともにルミカ様、Xtarada製品を愛用していきます。
メタルジャッカーSJショアジグング タックルメモ
ロッド+リール
OLYMPIC GOTS-862MH-W
SHIMANO STRADIC CI4+ 4000XGM
AbuGarcia Salty Style Colors STCS-905MT-AY
SHIMANO STRADIC CI4+ C3000HGM
ライン
MajorCraft 弾丸BLADE X4 1.2号PE
リーダー
SEAGUAR フロロショックリーダー30lb
80cm(FGノット結束)
スナップ
WaterLand #2