「思い込み」を形にした仕掛け【中本嗣通氏連載記事No.29】 | カンパリプラス

掲載日: 2014/09/21

「思い込み」を形にした仕掛け【中本嗣通氏連載記事No.29】

毎度です 今年の夏は多雨少晴で、おまけにその雨が「どれだけ降るねん‼」と天に向かって叫びたくなるほどのドシャ降りが続き、日本各地で河川氾濫による水害、山崩れ・地滑りによる崩落といった災害が発生し、ホンマに大変な被害を出しました。また、今夏はそんな異常気象で例年と比較して日照時間が極端に少なおます。その影響を受けて野菜が大不作。スーパー等の販売店では異様な高値で販売されていることで、僕ら一般庶民の家計を直撃してくれています。おかげで、オッサンの少ないコズカイがさらに減額されるハメに…。 しかし、そんな悪天候や景気の悪い話も夏休みを楽しむ子供たちは関係ありません。少なかった陽光の下で焼いた真っ黒な顔を輝かせ、今年も夏休み最終の日曜日となる8月31日に開催されたNPO法人 医療・環境サポート協会が主催する「第9回 ふれあい釣り大会」神戸市立 平磯海つり公園を会場にして開催されましたで。

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この大会は難聴や弱視という障害を持つ児童の家族と健常な児童の家族が参加して一匹長寸で競う大会ですが、釣果は二の次。集まった子供たちが魚釣りを通して文字通り「ふれあい」を楽しむ大会なんでっせ。 それに、この大会に賛同する各企業や釣具メーカーからの協賛でハズレなしの豪華な賞品が用意されているのも魅力の一つ。さらに、大会終了後にみんなで食べるカレーやBQもお楽しみでんな。

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今回も往く夏を惜しむように真っ青に晴れ渡った空の下で、汗を流して歓声を上げる子供たちの笑顔が眩しおましたで。 この大会を主催するリーダーはSASAMEのテスター仲間である五島末広さん。

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一見は強面ですが、その心はやさしいオッサンの釣り友達の一人でっせ♪ NPOのスタッフや平磯海つり公園のスタッフ、有名な釣り人が集まって開催されるこんな心優しい釣り大会って、ホンマにHEARTがホッコリとしまっせ さて、カレイ仕掛けといえば関東風の「多数の装飾品を装着したド派手な仕掛け」が頭に浮かぶ人が多いと思います。その影響からなのか、近頃は関西でもエッグボールなどを仕掛けに入れるキャスターも増えてきているような…。 でも、いまだ関西の主流はオーソドックスな2本バリ形態の投げ釣り仕掛けでっせ。でっ、素朴な疑問ですが、果たしてシンプルとド派手のどちらがカレイ仕掛けとして優れてまんねんやろか? まぁ、関東と関西では釣り場や釣法、魚影やキャスターの考え方といった諸条件の違い、差があるのは確かです。そんなこともあり、カレイ仕掛けに関して一概に「こっちや!!」と断言できないのが正直なところでは…。

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僕が思うに仕掛けの仕様などは個人の『思い込みの世界』で優劣が付けられるモノ。ある考え【=思い込み】がその人のカレイ仕掛けには絶対であったとしても、他の人がそれを肯定してくれるかどうかは分かりまへんからネ。 だから、自分が対カレイ用にベストだと判断した「思い込み」を形にした仕掛けこそが、どんな名人や達人の仕掛けよりも優れているのと違いまっかな? (でも、自分が納得できる他人の「思い込み」を参考にするのは、プラス思考でGood !! やと思いまっせ♪)。

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さて、僕のカレイ仕掛けはモトス8号、ハリス5号というスペックの2本バリ形態が標準。ハリは僕のプロデュースでささめ針から発売されている『中本SP改良カレイイレグ』で決まり。サイズは13号を基準にチョイスしてまっせ(40~50㎝級が掛かってもこのスペックなら充分ですが…)。 ただし、初手から40~50㎝級の大型に狙いを絞るならばモトス10号、ハリス6号、ハリは15号とし、ひと回りパワーアップさせることにしています。 仕掛けの全長は概ね120~150㎝でまとめるパターンが殆ど。でも、潮が飛ぶ釣り場では吹き上げられるのを嫌って80~100㎜と短くするケースもありまっせ。

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モトスはささめ針のモトス専用ラインの『投魂ライン』。ハリスは耐摩耗強度を重視してダイワのタフロングレート、ピンク色のディーフロン船真鯛といったフロロ系を好んで使用してまんねんわ

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でっ、この基本スペックのアピール度を進化させたのが、潮が濁っているケースで威力を発揮するのが光物を装着したタイプ。 ハリスへ入れた夜光玉やビーズ類、天然パールといった光物が濁り潮やマズメ時という暗い海底で妖しく輝き、魚の喰いに差を付けてくれまっせ(ただし、光物はエサ取りの状況如何で諸刃の剣になり得ることもお忘れなく…)。

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カレイのアピール色である『赤』で全身を染め上げたタイプも、僕が頻繁に使用するタイプ。この仕掛けは誘いを掛けたときに、フワリッと虫エサの足のように揺れ動く赤いフェザーが特長です。この微妙なフェザーの動きが活性の上がったカレイによく効きまんねんで。 まっ、誘いに適した結構アグレッシブな仕掛けやといえまっしゃろな♪

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でも、最もカレイにアピールするのは光物やフェザーといったアクセサリー類ではなく、間違いなく『エサ』でっせ。そのエサを大量に装着できるタイプはこれ。先バリと房掛けフックにマムシやアオイソメを装着すれば、大量のエサが複雑な動き+強い体液臭でカレイを誘ってくれまっっからネ。

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てなことで、今回はザクッとこれで終了。次回はオッサン入魂のカレイ仕掛けアイテムであるSASAMEカレイ・リグ』を使った仕掛けをご紹介しまっせ‼

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