如何にしてカレイへアピールするか?【中本嗣通氏連載記事No.27】 | カンパリプラス

掲載日: 2014/06/19

如何にしてカレイへアピールするか?【中本嗣通氏連載記事No.27】

毎度でおます 梅雨シーズンに入ったにもかかわらずピーカンの好天気に恵まれた6月15日は、赤穂御崎周辺の海岸線を会場に約80人が参加者したアングラーグループの姫路釣具 赤穂店が主催する『第8回 投げキス大会&ファミリー投げ釣り教室』が開催されました。

集合写真

小さな子供さんとご両親といった親子コンビから御婦人同士の女性キャスターのペア、付近の釣り場を本拠地にする本格的な投げ釣りクラブのメンバーまでと、バライティーにとんだ幅広い参加者が集ってくれましたで。

表彰写真

…とはいっても、ガチガチのトーナメンターが争う競技会などではなく「同じ趣味の仲間が賑やかに初夏の一日を遊ぶ」といった趣向のキス釣り大会でんねんわ。その証拠に、リーズナブルな参加料には餌の「石ゴカイ」や実釣終了後にみんなで頂く“焼きそば”の料金も込みでっからネ。

釣り場1
釣り場2

おまけに、我がSASAMEを始めにDAIWASHIMANO、GAMAKATUといった大手から中堅メーカーまでの多くの会社が協賛するために上位から下位まで参加者全員に豪華な賞品がもれなくいただけ、さらにさらにオッサンが独自に用意したジャンケン大会用のウルトラ豪華な賞品もありィ~ので、ホンマにお得な釣り大会でんねんわ

大キス

SASAMEの「アスリートカップ」と同じくホンマに片意地の張らないキス釣り大会でっから、このブログをご覧のみなさんも来年に開催される第9回大会に参加されてみては如何なもんでっかな。そういえば、遠く京阪神から参加されるキャスターも結構いたはりまっせ

さて、季節は本格的に梅雨~夏へと入りましたが、前回に続いて季節感ゼロだといえる「投げカレイ」の講釈でっせ‼ まずは復習からとなりますが、カレイを狙ってハズせないのが前々回に説明したポイントとなる海底の“起伏”を重点的に攻めるという点でんな。カレイはエサ場となる海底の起伏周辺で時合いという食事タイムをジッと待ってまっから、キッチリとここへエサを置いてやらな話は始まりまへん。

カレイ手持ち

次に大事な事項となるのが、そのエサを「如何にしてカレイへアピールするか?」ということでんな。その術は、ズバリ『サソイ(誘い)』というテクニック。サソイはゆっくりと仕掛けを手前に寄せてくる動作で、1回で移動させる距離は約5~10mが目安。仕掛けを動かすスピードは「人が歩く早さ」を基準にすれば間違いないと思いますわ。
また、このときオモリが海底を掻くことで立ち昇る砂泥の煙幕(濁り)にエサの存在を感知し、カレイが仕掛け周辺へとにじり寄ってきます。だから、海底で砂煙や泥煙を巻き起こすイメージを頭に描いてサソイを掛けてやるのがキモ。素早くオモリを引けば海底から浮き気味に移動してしまうので、必然的に濁りを立てにくい状況になるのは解ってもらえまっしゃろ?

ウシノシタ

そして、どの魚を狙うときにもいえることですが「サソイはポイント周辺で掛けてこそ初めてサソイとなる」ワケで、ポイント以外でいくらサソイを掛けてもアタリが出る確率はグッと低くなってしまいます。ならば、狙いのポイント周辺を攻め切ったと判断したなら躊躇することなく仕掛けを巻き取り、再び打ち返すことで同じポイントを攻めるような釣り方が効率的やと考えられるので、いかなる状況でも僕は必ずこのメソッドを実践するように心がけています。
そのためにキャストしたままで漠然とアタリを待つのではなく、自分がここぞと読んだポイントで「キャスト→誘い→回収→打ち返し」といったローテーションで攻め、それで答えを得るのが理想的な展開やといえまっしゃろな♪

キャスト

でっ、打ち返しのペースは釣期によって変わります。 初冬の乗っ込み期はまだエサ取りが数多く暗躍しており、必然的に打ち返しのペースも速くなりまっせ。(だって、エサが付いていないハリに魚が喰い付くことはおまへんからネ…)

境水道

逆に春の戻り期は低水温でエサ取りの数も少ないことから、打ち返しのペースを抑えて釣ることも可能。でも、僕はこんな時期だからこそ速いスパンでの打ち返しを心がけています。その理由としては、速い打ち返しを実践することによって自分のエサが「他人のエサよりも常に新鮮である」ことが挙げられます。従って、突然ナニかの要因で時合いが訪れたケースでは、この『エサの鮮度差』がカレイの“喰い”を促すために効果的に働くと信じて疑わないからですわ。 …てなことで、季節はカレイの釣期からドンドンとハズれて盛夏を迎えますが、『投げカレイ講座』引き続き次回へ…❤

フィッシングショー2021