毎度でおます❤
最近、オッサンはチーズがお気に入り♪
子供の頃はあんなに大嫌いだったのに、なとりのチーズ鱈を食べるようになってからチーズ自体もモグモグと食べられるようになったから不思議でんな。
その昔、三宮の北野通りにあるスイス料理レストランの『スイスシャレー』で嫁とチーズ・フォンデュを食べたときや、ポートピアホテルの『アラン・シャペル』のてワゴンサービスで運ばれてきた臭っさいチーズを「もったいないから…」と泣きながら食べた思い出があるのに、現在では串に刺したモノを溶けたチーズを思いっきり絡ませるチーズ・フォンデュをバンバンで食べ、少々の臭いがあるチーズもワインと一緒にパクついてますからネ。
あとネ、子供の頃は刺身も嫌いだったのに、いまでは大好物。 とくにマグロなんて見るのもイヤだったのが、いまでは中トロ、大トロ、赤身は一番の大好物になってまっから不思議でんな。
やっぱり、オッサンになれば幼少の頃とは嗜好も口も変わるもんなのでっかな?
…いやいや、ただ単に高価な食材に目が眩んだ貧乏人根性が勝ってきただけやと思うささめ針フィールドテスターの懐石料理:桐乃屋を追い出され、大日本料理会から刺客を差し向けられている流れ板:中本ちゃんでおます。
さて、ここ二十年でめっきりとその姿を減らした魚といえば、僕が真っ先に思い浮かべるのが「シマイサギ」でっしゃろな。 そう、今回はこの魚がお題でっせ
一般的にシマイサギと呼ばれる縦縞の魚には、内湾性で汽水域を好む本シマイサギと外洋性でより大型に育つコトヒキの2種類がいます。 僕ら関西のキャスターがシマイサギとして馴れ親しんでいる種は本シマイサギで、紀伊半島では俗にスミヤキと呼ばれるこの魚は塩分濃度の甘い大きな河口域に生息するケースが多おますで 事実、その昔には紀の川・有田川・日高川・日置川に古座川という紀北から南紀に至るまでの全ての大きな河口には、それこそ無数に生息していました。
また、そんな大きな河口だけではなく、小さな流れ込みがあるような小場所のポイントでもシマイサギからのアタリは多おましたな。 この魚の体長は15~25㎝がメインサイズで、さほど大きくは育ちません。 だから、30㎝近くにもなれば大型と呼べるほどの小魚でんねんわ。
より高水温を好む外洋性のコトヒキも紀伊半島の南紀~紀東への回遊がみられます。特に紀東・尾鷲にある火力発電所の温排水口へ回遊してくる40㎝UPの型物を狙う真冬の夜釣りは有名で、その強い引き味とアタリに大ブレイクした時期もおました。
そんなシマイサギもハッと気付けば河口周辺からその姿を見事に消し去り、コトヒキの回遊も少なくなっていました。ナニが原因なのか僕には分かりませんが、あの鋭いアタリと小気味よい突っ込みをみせる抵抗を楽しむ機会が減ってしまったのは、ホンマに残念でなりまへんわ…。
でも、魚影とアタリの数は減ったものの、シマイサギが絶滅したワケではおまへん。現在でもエリアによってはけっこう釣れていますし、離島や四国西南部にまで足を延ばせば30㎝UPのシマイサギ、45㎝UPのコトヒキといった大物が狙えまんねんで♪
シマイサギの釣期は例年5月中旬を過ぎた辺りからインし、そのピークを初秋に迎えて晩秋までアタリが続きよります。 釣り場はこの魚の好む汽水域となる河口一帯で、捕食回遊のために満ち引きへ向かう潮の動きに乗った群れが河口を出入りするところを狙い撃ちします。
このときにはシマイサギの活性も上がっていることからアタリが出やすく、1匹がポイントに置いたエサに反応すると他の個体もエサに対して過敏に反応することで時合いを迎えることになので、チャンスタイムの確変へ突入でっせ。 でっ、攻めるポイントは回遊するルートとなる河口の中州へ続くカケ上がり、浚渫されたミオ筋などの海底の起伏沿いが狙い目でんな。 活性の上がっている時にはエサの動きに反応することから“誘い”を小マメに掛けるように心がけたおます。
タックル、仕掛けはカレイ用を流用でき、遠投で攻めるポイントから足元の際までの広範囲を丹念に探って、当日の回遊ルートを見つけ出してやりまひょか。 シマイサギの大型は夜釣りに分があるので、仕掛けには「闇夜の濡れガラス」的なカモフラ効果のある黒いラインの仕掛けが有利。 …ってことは、SASAMEの『忍カレイ』がドンピシャと違いまっかいな♪ エサについては、中小型を狙うのであればアオイソメで充分。 良型を狙うならマムシ、チロリといったエサが有利でんな。 また、河口ポイントにおいては小ボケが特効エサになるケースもおまっせ★
ちなみに、お味はスズキによく似たシンプルな白身魚の味で、塩焼やフライが美味しく頂ける。ただし、ひとたび河口に汚染が発生すれば身に臭いが付きやすく、ときおり臭くて食欲がわかない個体もいるので要注意でっせ❤