毎度です❤
鬱陶しい『梅雨』の季節がやって来ました。 それも、今年は例年より10日以上も早い梅雨入りとのことで、ナンやしばらくレインウエアーに身を固めて降雨に耐え忍ぶ釣行が増えそうでんな。 この雨の釣行でネックになるのが、帰宅後におけるタックルのメンテ。 帰宅後スグに水分をきれいに拭き上げて完全乾燥させておかなければ、次回の釣行時に湿ってベトベトな手触りになりますし、最近は塗装膜が進化したとはいえ、ロッドにブリスター(気泡)を作る原因になる可能性もあります。 できれば、ボナンザの『ロッドメンテ』や『ボナパック』といった表面保護剤を塗布しておけば要らん心配をせんで済みまっせ。
でっ、ウエアーも完全に乾燥させてファブリーズ等で除菌しておかなければ、脂のすえたイヤな臭い(加齢臭かも?)がプンプンと匂います。
これらの作業がケッコウ面倒で、できるだけ雨の日の釣行は避ける物臭太郎のオッサンでおます♪ さて、まずは【問題】でっせ。
頭はウマズラハギで胴から下はアジ? 尾ビレ、胸ビレは鮮やかな黄色に染まっており、さらにカマ下からは2本の長い角が突き出している。 その角を利用してヘリコプターが着地するような姿勢で身体を立てる魚といえば、なぁ~んだ? …といわれても、このヒントではナニがなんやサッパリ分かりまへんわな…。
(まっ、間違ってもヘリコプターとハゲのハーフではおまへんで❤)
でっ、白旗を揚げてこの問題の答えを聞くと、これが『ギマ』という魚が答えになりまんねんで。 このギマは先の問題のとおり顔はカワハギで、下半身は確かに青物のようにスーッと後方に細長く伸びています。 細く先割れしたその尾ヒレは、普通のカワハギ類と比べて遊泳力に優っているのは一目瞭然です。
ギマは中京エリアとなる三河湾の船釣り、投げ釣りにおいては人気のターゲットですが、不思議なことにそれ以外のエリアではイマイチ馴染みが薄く、とてもメジャーな釣魚だとはいえまへんな。 でもロッドを大きく曲げて海底へ、はたまた横方向へと走る瞬発力に優れたスピーディな抵抗は確かに面白く、中京エリアの釣り人から支持される理由の一端が分かるような気がしまっせ。 さて、関西圏このギマが釣れるのは南紀や中京に近い鳥羽エリアとなります。ただし、狙って釣れる魚というよりもキス釣り等のゲスト他魚としてハリに掛かる珍しい魚種という位置付けが、おそらくは正解だと思いまっせ。
でっ、僕自身が過去に何度かこのギマの引きを楽しんだ実績にある釣り場といえば、南紀の日置川尻や古座川尻からのキャストでんな。 日置川尻や古座川尻の釣期としては、6月の梅雨時期にエサを求めてギマが河口へ入り込んでくるようで、ただし、河口に留まる期間は短くて20~30日で外海へと出て行くのがパターンのようです。 つまり、ギマを釣るチャンスもそれだけ短いことになりまんな。
ポイントは流芯近くから水深が浅くなるカケ上がり附近で、その起伏に沿ってギマが回遊してきます。そこで漁港波止からフルキャストしてこのカケ上がりにまで遠投したキス仕掛けで丁寧に誘いを掛けてやると、ギマの群れが回遊してきてコココォーンッという突っ込むようなアタリで穂先をひったくってくれる寸法ですわ。 仕掛けにはキス用、近似種のカワハギ用でOK。 …ってことは、モトス6~8号、ハリス3~5号で感度を増すために全長を80㌢前後の矢引き長にまとめ、ハリには吸い込みのよいフォルムに定評があるSASAME『大キス』のS~Mを結んだ仕掛けがGood!! 市販仕掛けなら、もちろんSASAMEの『桃華:カワハギ』のS~Mがドンピシャのアイテムやと思いまっせ。
紀伊半島で釣れる型は20~25㎝前後が大半で、いままでの最大は31㎝といったところ。時合いは河口釣り場でお約束の上げ潮時で、上流へと差し込む潮に乗ってギマの回遊が期待できまっせ。 エサはチロリ・マムシといった臭い系に分があるようでんな。
さて、ギマのお味でんねんけども、これが、まっ、いわば単なるカワハギ系でんな(カワハギと比べれば身肉はチョイと薄いような…)。でも、そのしっかりした白身はクセも少なく刺身でも煮物でもGoodなお味やそうでっせ❤